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掲載日:2021年11月18日

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リンゴの省力樹形「ジョイントV字樹形」の作業時間削減

宮城県農業・園芸総合研究所

リンゴの省力樹形「ジョイントV字樹形」の作業時間削減(PDF:187KB)

花き・果樹部 果樹チーム TEL:022-383-8134

研究の目的

リンゴのジョイントV字樹形(JV樹,図1)は,慣行の立木樹(主幹形)より主要作業時間を約2割削減できますが,ジョイントV字樹形の栽培管理で必要とされる夏季摘心作業を省略する方法と,慣行栽培より薬剤散布量を減らすことで,主要作業時間を更に削減できないか調査しました。

研究成果

落花直後から約10日間隔で有機酸カルシウム300倍液を5回散布することで夏季摘心を省略でき,薬剤散布量を立木樹より30%削減しても病害虫発生率に差はないことから,ジョイントV字樹形では,全ての主要作業項目において立木樹よりも作業時間が短縮され,年間の主要作業時間は,33%削減できることが分かりました(表1)。

ジョイントV字樹形の写真
図1 ジョイントV字樹形のイメージ

表1 樹形の違いが主要作業時間に与える影響
樹形の違いが主要作業時間に与える影響の表

利活用の留意点等

  1. 有機酸カルシウム剤は,バイカルティⓇ特殊肥料(晃栄化学工業株式会社製)を使用している。
  2. 夏季摘心は省略できるが,9月下旬~10月上旬にかけて着色管理の一環として不要徒長枝をせん除する。
  3. ジョイントV字樹用栽培管理に当たっては,支持棚以外に専用の農機具類は不要である。
  4. 技術の詳細は,「リンゴV字ジョイント樹形省力栽培マニュアル」として体系化した(リンゴジョイントV字樹省力栽培マニュアル)。
  5. 本成果は農研機構生研支援センター革新的技術開発・緊急展開事業(うち人工知能未来農業創造プロジェクト)により得られた。

より詳しい内容は「普及に移す技術」第96号(令和3年発行)「省力技術によるリンゴジョイントV字樹形の作業時間削減」をご覧ください。
普及に移す技術第96号/普及技術5

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お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所 

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

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