ここから本文です。
宮城県丸森町と角田市に流れる約5キロの用水。1904(明治37)年に,高山善右衛門の提唱で上水期成同盟会が組織され,06年に着工。翌年,丸森舘矢間字坪石から角田市南部までの水路(本線5,499m,無笹木支線1,441m)が開削されました。
角田上水(丸森町内)
坪石揚水機場
1863(文久3)年角田町(現在の角田市)生まれ。角田町議会議員,伊具郡議会議員を歴任。91(明治24)年に宮城県県議会議員に当選し,1903年からは県議会副議長を務めた。角田上水敷設を一生の事業としたほか,農村や教育の振興に力を尽くしました。1928(昭和3)年没。台山公園向かい江尻排水ポンプ展示館敷地に建立されています。
高山上水翁の像(江尻排水ポンプ展示館)
江尻排水ポンプ展示館(台山公園向かい)
年次 | 業績と出来事 |
---|---|
1863(文久3)年 | 高山善右衛門 角田町(現在の角田市)の商家,三七郎の長男として生まれる |
1888(明治31)年 | 伊具郡長遠藤元良が県庁大久保技師に上山田線上水計画の設計を依頼 工事費節約のために再設計(角田上水計画) |
1903(明治36)年 | 県議会副議長に就任 県庁の杉野茂吉技師と角田上水工事について検討 高山は私費で測量を行い,工事遂行の地固めを始める |
1904(明治37)年 | 上水期成同盟会を組織 |
1906(明治39)年 | 角田上水,着工 |
1907(明治40)年 | 角田上水完成 |
1924(大正14)年 | 政府は角田上水を完成させた善右衛門に銀杯を贈り,その功労を労う |
1928(昭和3)年 | 善右衛門は66歳の生涯を閉じる |
1930(昭和5)年 | 善右衛門の旧専福寺境内に銅像を建設し,業績を称える |
1942(昭和17)年 | 太平洋戦争により,銅像供出 |
1969(昭和44)年 | 角田市図書館前に銅像再建 |
1994(平成6)年 | 図書館前拡幅工事により,江尻排水ポンプ展示館に移転 |
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください