宮城の県民歌
県民歌には,「宮城県民歌『輝く郷土』(昭和21年発表)」と「宮城縣民歌(昭和13年発表)」があります。
「宮城県民歌『輝く郷土』(昭和21年発表)」 作詞:遠山徳男 作曲:福井文彦
- 平和[へいわ]の春[はる]のあけぼのに さきがけ進[すす]む輝[かがや]きの
力[ちから]あふるるわが宮城[みやぎ] ここにうるはし人[ひと]の和[わ]の
誠[まこと]は結[むす]ぶ郷土愛[きょうどあい]
- 仙臺平野[せんだいへいや]名[な]も高[たか]く 耕[たがや]す土[つち]は黒々[くろぐろ]と
みのり豊[ゆた]けきわが宮城[みやぎ] とはにいみじきこの山河[さんが]
たたへて共[とも]に育[はぐ]くまん
- はかり知[し]られぬ海[うみ]の幸[さち] つきぬ寶[たから]の山[やま]の幸[さち]
惠[め]みあまねきわが宮城[みやぎ] ここに働[はたら]く喜[よろこ]びに
興[おこ]る産業新文化[さんぎょうしんぶんか]
- 新日本[しんにほん]の建設[けんせつ]に 忍苦[にんく]の道[みち]をきりひらく
意気[いき]新[あらた]なるわが宮城[みやぎ] めざす理想[りそう]のふるさとを
われらこぞりて打建[うちた]てむ
※戦後の荒廃した宮城県の復興を願い,新たな希望と情熱をもって理想のふるさとを築くための士気高揚を図ることを目的に,歌詞が公募されました。
宮城縣民歌(昭和13年発表) 作詞:宮城県教育会選(高松茂夫) 作曲:東京音楽学校
- 東北[とうほく]の眞先[まさき]をかけて 起[た]たん哉[かな] 我等[われら]
見[み]よ白銀[はくぎん]の蔵王[ざおう]は呼[よ]びて 茜雲[あかねぐも] 希望[きぼう]に燃[も]ゆる
ああ奮[ふる]へ 老[おい]も若[わか]きも
ああ奮[ふる]へ 宮城縣民[みやぎけんみん]
- 敢然[かんぜん]と大地[だいち]を蹴[け]りて 起[た]たん哉[かな] 我等[われら]
見[み]よ藩祖公[はんそこう]不滅[ふめつ]の勲[いさお] 鵬翼[ほうよく]は 萬里[ばんり]を翔[か]る
ああ奮[ふる]へ 力[ちから]の限[かぎ]り
ああ奮[ふる]へ 宮城縣民[みやぎけんみん]
- 奮然[ふんぜん]と拳[こぶし]固[かた]めて 起[た]たん哉[かな] 我等[われら]
見[み]よ松島[まつしま]は朝日[あさひ]に映[は]えて 清[きよ]らかにも 輝[かがや]く緑[みどり]
ああ奮[ふる]へ 高[たか]き望[のぞみ]に
ああ奮[ふる]へ 宮城縣民[みやぎけんみん]
- 百萬[ひゃくまん]の心[こころ]一[ひと]つに 起[た]たん哉[かな] 我等[われら]
見[み]よ傳統[でんとう]の燦[さん]たる文化[ぶんか] 青葉城[あおばじょう] 歴史[れきし]に薫[かお]る
ああ奮[ふる]へ 熱[あつ]き血汐[ちしお]に
ああ奮[ふる]へ 宮城縣民[みやぎけんみん]
※東北の中心的,指導的使命を全うするための士気を鼓舞し,愛郷精神の滋養を図る事を目的に,歌詞が公募されました。