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水田の排水路や段差の大きい棚田等における法面(のりめん)除草作業の労力軽減を図るための手法として、暖地芝であるセンチピードグラスによる法面被覆を取り上げ、その品種特性と本種を越冬・定着させるための生育管理の要点、本種導入による周辺環境への影響についての検討を行い、以下のことが明らかになった。低温や乾燥に対する耐性は、ティフブレア種とコモン種の2品種共に播種等の時期が早く、生育量が旺盛なほど強く、ティフブレア種で優っていた。播種前浸種の温度と日数は、20℃で7日間が適当であった。播種深は、出芽までの乾燥時に灌水することを前提とすれば、5~20mmが適当であった。北向き法面の越冬前の生育量を確保し、かつ、宮城県内の水稲との農作業競合を考慮すれば、播種および移植適期は、直播(すじ播き)は5月下旬~6月上旬、セル成型苗移植は5月下旬~7月中旬が適当であった。育成した株より採取した結実種子は、灌水や除草を充分行えば、市販の種子と同様に翌春出芽・生育するが、草地に播種した場合は、定着しなかった。匍匐(ほふく)茎は、水田に侵入するが、稲刈作業等への影響は無いと考えられた。
排水路、法面保護、植生管理、グラウンドカバープランツ、センチピードグラス
センチピートグラスを用いた法面の植生管理(PDF:1、075KB)
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