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平成30年11月2日に,宮城県建設業協会登米支部による「埋却演習」が実施されました。宮城県も関係機関として本演習に参加しました。
この訓練は,万一の鳥インフルエンザ発生時に円滑な防疫対応が可能となるよう,平成29年度から行われているものです。
訓練は登米市東和町の土砂採取場跡地を会場として実施し,建設業協会登米支部加盟社の従業員や県の職員など,55人が参加しました。
始めに,県家畜保健衛生所の職員の指導による防護服の着脱演習を行いました。手袋や長靴の履き口を粘着テープで密閉したり,マスクやゴーグルを着用するなど,作業員へのウイルスの付着を防ぐために必要な処置を行いました。防護服は,一般の衣服と異なり防寒性などの機能は持たないため,夏や冬に作業を行う場合,作業員にとってかなり負担が大きいことが今回の訓練をとおして想像されました。また,ゴーグルの着用により想像以上に視界が狭くなり,埋却作業に困難が伴うことが分かり,貴重な経験となりました。
防護服着用の様子
防護服着用後,埋却演習に入り,深さ2~3メートルの穴に消毒のための石灰を散布した後,法面,底面にブルーシートを敷きました。その後,殺処分した鳥を埋却処理する工程として,鳥の代わりにもみ殻を入れたフレコンパックを重機により穴に投入する作業を行いました。
石灰散布の様子
フレコンパック投入の様子
演習当日は穏やかな天気で,昼間の作業でしたが,普段着る機会のない防護服と慣れない作業に,ほんの数時間の埋却演習で体力はかなり消耗しました。
鳥インフルエンザの発生が確認された場合,72時間以内に埋却処理をする必要があり,悪天候で夜間の埋却作業を想像すると,身の引き締まる思いがしました。
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