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彫刻の基本的な手法としての型取りに焦点を当て、かたちとそのまわりの空間について考えるワークショップを行いました。
1日目は、立体から型を取る方法に慣れることを主な目的として2つの活動を行いました。水粘土で自分の手のレリーフを作り、それを石膏で型取りする活動では、多くの参加者が初めて使う石膏の感覚に戸惑いながらも、粘土の手、石膏型、石膏の手、とかたちが移り変わっていく過程を実感していました。
また、使い捨てプラスチックの容器の内側のかたちを取る活動では、既製品にそのまま石膏を流し込んでオブジェを得たことで、かたちを写し取ることのイメージが広がったようでした。
2日目には空間が持つかたちをイメージすることを目的として、身の回りの空間にかたちを与える活動を行いました。この活動では、本に模してカットしたスタイロフォームを組み立てた本棚に接着し、この中を石膏で型取りすることで、本棚が内包する空間のかたちをとることを試みました。
生活の振舞いの中にある空間を型取りする行為は、普段は意識しない身の回りのかたちに目を向けるとともに、様々なモノとそれを取り囲む空間の関係について考える機会となりました。
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