水産加工開発チーム/加工品レシピの紹介
近年,海洋環境等の変化により,宮城県近海ではこれまで加工用原魚として重要な位置を占めていた,サンマ・シロサケ・スルメイカ等の冷水性魚種の水揚げ量が減少し,サワラ・タチウオ・チダイ等の暖水性魚種の水揚げ量が増加しています。
そこで,水産加工開発チームでは,水揚げ量が増加しているこれらの新たな魚種の加工利用促進に取り組んでいます。
加工品レシピの紹介について
こちらのページでは,当チームで試作した宮城県産水産物の加工品レシピを県民や加工企業の皆様向けに随時紹介しています。レシピを参考にしていただき,宮城県産水産物を美味しく召し上がってみてはいかがでしょうか!
各レシピは写真下のPDFファイルをご覧ください!
また加工企業等の方で,加工品レシピや加工機器についてご興味のある方は,お気軽に水産加工開発チームまでご連絡ください。水産加工公開実験棟が所有する加工機器等は企業の商品開発や,公益を目的とする試験研究などに使用することができます。
詳しくは,下記リンクをご覧ください。
>>>水産加工開発チームHPトップはこちら(URL:https://www.pref.miyagi.jp/site/gaiyou/kakoukaihatu-gyoum.html)
ワカシ(ブリの幼魚)
- ワカシは市場では「アオ」とも呼ばれる魚体重1kg程度のブリの幼魚です。石巻,気仙沼で多く水揚げされています。
- 冷水性魚種(サンマ・スルメイカ等)の水揚げが減少する一方,近年本県沿岸域で水揚げが増加傾向にある暖水性魚種で,新たな加工用原魚として期待されています。
サワラ
- 西日本では,サワラはメジャーであり,高級魚として主に焼物や漬魚などで扱われていますが,東北地方ではあまり馴染みがありません。40~50cmくらいまでの幼魚は「サゴシ(サゴチ)」などと呼ばれています。
- サワラも,近年本県沿岸域で水揚げが増加傾向にある暖水性魚種で,令和2年度は県内で約200トンが水揚げされ,その内の4割以上を石巻が占めています。
サワラの冷燻(PDF:828KB)
タチウオ
- 西日本では,タチウオはメジャーであり,高級魚として主に寿司ネタや焼物などで扱われていますが,東北地方ではあまり馴染みがありません。海中では縦に立つように泳ぐ様子からその名が付けられたとされており,銀白色の美しい見た目から漢字では「太刀魚」とも表されています。
- タチウオも,近年本県沿岸域で水揚げが増加傾向にある暖水性魚種で,令和2年度は県内で約400トンが水揚げされ,その内の9割以上を石巻が占めています。
チダイ
- 西日本を中心に全国各地で水揚げされているチダイですが,東北地方ではこれまで水揚げ量が少なかったこともあり,あまり馴染みがありません。鰓蓋のところが赤く色づいていることから,その名が付けられたとされており,漢字では「血鯛」とも表されています。
- チダイも,近年本県沿岸域で水揚げが増加傾向にある暖水性魚種で,令和2年度は県内で約200トンが水揚げされ,その内の約9割を石巻が占めています。
ツノナシオキアミ(イサダ)
- ツノナシオキアミは「イサダ」とも呼ばれる本県の春漁を代表する水産資源です。
- 主に養殖用の餌や釣り餌として利用されていますが,食用としては,自己消化酵素の働きが強く鮮度落ちが早いため,乾燥品等の一部食品で利用されています。
- 平均単価が安い(キロ50円程度)ため,付加価値向上を目的に,「ツノナシオキアミの自己消化酵素を利用した魚味噌(ペースト及び魚味噌)製造技術」(以下,資料参照)が開発され,当チームでは魚味噌の普及活動を行っております。サンプル提供も可能ですので,お気軽にご連絡ください。
ツノナシオキアミの自己消化酵素を利用した魚味噌製造技術(PDF:1,775KB)
水産加工開発チーム 公式Instagram(インスタグラム)
当チームでは,事業成果の普及や水産加工公開実験棟の利用促進を図るため公式Instagram(インスタグラム)を始めました!
事業内容や実験棟の利用方法だけでなく,日々試作している加工品レシピや実験棟が所有する加工機器等を随時紹介していきます!
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