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家に持ち帰る前にちょっとだけ待ってください!
春から初夏にかけて,野鳥たちは産卵・子育ての季節を迎えます。それに合わせ「ヒナが道端に落ちてました」という相談が県によく寄せられます。中には「家に持ち帰ってきたのだが,県で引き取って育ててくれないか」と要望するかたもいらっしゃいます。
でも,ヒナを拾って持ち帰ることは「誘拐」に他ならないこと,ご存じでしょうか?「かわいそう・・・」と思って拾ってきた方は「エッ!?」と思うことでしょう。
人間から見て「落ちていた」ヒナ。実は,飛ぶ訓練をしている最中であることがほとんどです。このような時,親鳥が近くで見守っています。人間が手を差し出してしまうと,結果として親子を引き離してしまうことになります。
では,落ちていたヒナを見つけた場合,私たち人間はどう対応すればいいのでしょうか?県では次のような対応をお願いしています。
ヒナを見つけたときの対応
そのままにしておけば,じきに自力で飛んでいくか,親鳥がうまく誘導して巣に戻ります。しかし,「車にひかれそうだ」「ネコに襲われるかもしれない」と,心配な場合もあるでしょう。そのようなときは,近くに巣があれば巣に戻してあげ,巣が見つからなければ,近くの枝先に乗せてあげてください。
ピヨピヨ鳴いているヒナを目の前にして,「そのままにしておく」という対応を取るのは非情ともとれますし,勇気がいることです。鳥たちにとってどうするのが一番いいのか御理解いただき,ヒナたちを見守って欲しいと思います。
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