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掲載日:2023年12月21日

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ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種(HPVワクチン)

目次

  1. 子宮頸がんとHPV(ヒトパピローマウイルス)
  2. HPVワクチンの定期接種(小学校6年~高校1年相当)
  3. キャッチアップ接種(誕生日が1997年4月2日以降の方)
  4. HPVワクチンの効果とリスク
  5. 予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口
  6. 子宮頸がん検診
  7. 関連リンク

1.子宮頸がんとHPV(ヒトパピローマウイルス)

(1)子宮頸がんとは?

  • 子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
  • 日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。
  • 若い年齢層で発症する割合が比較的高いがんです。患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。

(2)子宮頸がんにかかる仕組み

  • 子宮頸がんのほとんどが、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因と考えられています。
  • HPVは、女性の多くが「一生に一度は感染する」といわれるウイルスです。感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。
  • 現在、感染した後にどのような人ががんになるのかわかっていないため、感染を防ぐことががんにならないための手段です。

子宮頸がんの進行

2.HPVワクチンの定期接種(小学校6年~高校1年相当)

  • 小学校6年~高校1年相当の女の子を対象に、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐワクチン(HPVワクチン)の接種を提供しています。対象者は公費(無料)により接種を受けることができます。
  • 現在、公費で受けられるHPVワクチンは、防ぐことができるHPVの種類(型)によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談・確認してください。

接種スケジュール

3.キャッチアップ接種(誕生日が1997年4月2日以降の方)

  • 通常の定期接種の対象年齢の間にHPVワクチン接種の機会を逃した方に対して、改めて接種の機会をご提供するため、公費によるワクチンの無料接種(キャッチアップ接種)を実施しています。
  • 平成9年度~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方が対象となります。過去に接種したワクチンの情報(種類や接種時期)は、母子健康手帳や予防接種済証等でご確認ください。
  • なお、この取扱いは令和6年度末(2025年3月31日)をもって終了する予定となっております。接種を希望される方は、お住まいの市町村の予防接種担当課からのお知らせ等をご確認ください。
  • キャッチアップ接種に関するリーフレット(PDF:2,303KB)
  • 9価ワクチンに関するお知らせ(キャッチアップ接種用)(PDF:695KB)

4.HPVワクチンの効果とリスク

(1)HPVワクチンの効果

  • HPVワクチンを接種してHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐことで、子宮頸がんを予防できると考えられています。
  • 現在使用されているHPVワクチンは3種類あり、2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんをおこしやすい2種類のHPV(HPV16型と18型)の感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

(2)HPVワクチンのリスク

ワクチン接種後に起こりえる症状

  • HPVワクチンの接種後にみられる症状としては、接種した部位に痛みや腫れ,赤みなどがあります。他には、接種した部位にかゆみや出血、不快感のほか、疲労感や頭痛、腹痛、筋肉や関節の痛み、じんま疹、めまいなどが報告されています。
  • まれですが重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。

頻度

サーバリックス

ガーダシル

シルガ―ド9
10%以上 かゆみ、注射部位の痛み・赤み・腫れ、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛、疲労など 注射部位の痛み・赤み・腫れなど 注射部位の痛み・赤み・腫れ、頭痛など
1~10%未満 じんま疹、めまい、発熱など 注射部位のかゆみ・出血・不快感、頭痛、発熱など めまい、悪心、下痢、かゆみ、発熱、疲労、内出血など
1%未満 注射部位の知覚異常、しびれ感、全身の脱力など 手足の痛み、腹痛など 嘔吐、腹痛、筋肉痛など
頻度不明 手足の痛み、失神など

疲労感、失神、筋痛・関節痛など

感覚鈍麻、失神、四肢痛など

5.予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口

(1)県の相談窓口

県では、HPVワクチンの接種後に症状が生じた方の相談の充実を図るため,衛生部局と教育部局に相談窓口を設置しています。

窓口種別 問い合わせ先 電話番号 受付時間
医療、救済に関すること 保健福祉部疾病・感染症対策課

022-211-2632

午前8時半から午後5時15分
学校生活に関すること 教育庁保健体育安全課 022-211-3666 同上

仙台市にお住まいの方は、仙台市の相談窓口をご利用下さい。(仙台市HP(外部サイトへリンク)へリンク)

(2)その他の相談窓口(予防接種の基礎知識、子宮頸がん及びHPVワクチンの基礎知識について)

  • お住まいの市町村の予防接種担当課【県内市町村担当課一覧(PDF:177KB)
  • 厚生労働省HPVワクチン相談窓口(電話番号:03-5276-9337)
    【受付時間】:午前9時から午後5時まで(土・日曜日,祝日,年末年始を除く)

6.子宮頸がん検診

  • 20歳になったら、子宮頸がんを早期発見するため、子宮頸がん検診を定期的に受けることが重要です。(※HPVワクチンで感染を防げないタイプのウイルスもあります。)
  • ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら2年に1回、必ず子宮頸がん検診を受けてください。

7.関連リンク

お問い合わせ先

疾病・感染症対策課感染症対策班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2632

ファックス番号:022-211-2697

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