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宮城県では,大区画ほ場を活用した露地園芸の推進を図り,収益性の高い品目の1つとしてエダマメの生産振興に取り組んでいます。
エダマメは収穫適期が短い上に収穫後の鮮度低下が早く,需給のミスマッチが課題の1つになっています。そこで、県の「園芸作物サプライチェーン推進事業」を活用して,全農宮城県本部では2021年に「仙台えだまめ」プロジェクトを立ち上げ,エダマメの生産,加工,流通,販売までのサプライチェーン(供給網)の構築・強化を目指しているところです。連携の取組として,選別調製で発生する一粒莢や破損莢等の規格外品を一次加工し,惣菜やお菓子の原料等としての活用や,新商品の開発等が行われています。
農業・園芸総合研究所では,出荷規格外品の有効活用条件や流通から一次加工,食品製造まで,関係組織間の連携体制の整理と課題の精査を行っています。これまでの調査では,園芸作物サプライチェーン推進事業の取組による生産,選別,一次加工,小売における利点が挙げられた一方で,スムーズな情報の共有化,品質の均一化等が課題に挙げられ,細やかな調整機能が求められていることが明確となりました。さらに,園芸品目の生産拡大に向けた連携体制の効果と課題等について分析し,大規模土地利用露地園芸におけるサプライチェーン構築に向けた成立・定着条件や留意点を明らかにする調査を行っています。
図:エダマメの生産・流通工程経路と役割分担(令和3年度)
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