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大豆播種作業前に必要となる耕起・整地作業は,耕起作業にダウンカットロータリ,整地作業にアップカットロータリを使用することが多いですが,アップカットロータリは作業速度が遅いため,効率的に播種作業が進まない場合があります。そのため,作業精度を落とさずに作業時間短縮が可能な耕起・整地方法について検討を行いました。
耕起作業にチゼルプラウ,整地作業にパワーハローを使用した省力的耕起・整地方法は,ダウンカットロータリとアップカットロータリによる慣行耕起・整地方法と比較して1ha当たりの作業時間を50%程度に短縮することができます(図1)。
パワーハローによる整地は,アップカットロータリによる整地と比較して砕土率(土塊の細かさ)は10%程度低くなりますが,大豆播種時の目安である70%以上は確保可能で,出芽率に差はみられません(図2)。
図1;耕起・整地作業時間比較(令和元~3年)
図2;播種後の累積出芽率(令和元~2年)
本技術は,トラクタ直装型播種機による播種作業前に必要な耕起・整地作業が対象です。作業時間の試算には,水稲収穫後に秋耕を行った古川農業試験場内50aほ場(長辺125m,灰色低地土,作業時土壌水分約25%)で実施したデータを用いています。
試験に用いたトラクタは70馬力ホイール型で,作業速度は各作業機の標準速度であるチゼルプラウ7.0km/h,パワーハロー4.2km/h,ダウンカットロータリ2.6km/h,アップカットロータリ1.2km/hに設定しています。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第97号(令和4年発行)「大豆栽培における省力的耕起・整地方法」をご覧ください。
普及に移す技術第97号/普及技術2大豆栽培における省力的耕起・整地方法
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