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掲載日:2023年3月6日

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大豆栽培における省力的耕起・整地方法

宮城県古川農業試験場

大豆栽培における省力的耕起・整地方法(PDF:193KB)

作物栽培部大豆・麦チーム,TEL:0229-26-5108

研究の目的

大豆播種作業前に必要となる耕起・整地作業は,耕起作業にダウンカットロータリ,整地作業にアップカットロータリを使用することが多いですが,アップカットロータリは作業速度が遅いため,効率的に播種作業が進まない場合があります。そのため,作業精度を落とさずに作業時間短縮が可能な耕起・整地方法について検討を行いました。

研究成果

耕起作業にチゼルプラウ,整地作業にパワーハローを使用した省力的耕起・整地方法は,ダウンカットロータリとアップカットロータリによる慣行耕起・整地方法と比較して1ha当たりの作業時間を50%程度に短縮することができます(図1)。
パワーハローによる整地は,アップカットロータリによる整地と比較して砕土率(土塊の細かさ)は10%程度低くなりますが,大豆播種時の目安である70%以上は確保可能で,出芽率に差はみられません(図2)。

耕起・整地作業時間比較(令和元~3年)

図1;耕起・整地作業時間比較(令和元~3年)

播種後の累積出芽率(令和元~2年)

図2;播種後の累積出芽率(令和元~2年)

利活用の留意点等

本技術は,トラクタ直装型播種機による播種作業前に必要な耕起・整地作業が対象です。作業時間の試算には,水稲収穫後に秋耕を行った古川農業試験場内50aほ場(長辺125m,灰色低地土,作業時土壌水分約25%)で実施したデータを用いています。
試験に用いたトラクタは70馬力ホイール型で,作業速度は各作業機の標準速度であるチゼルプラウ7.0km/h,パワーハロー4.2km/h,ダウンカットロータリ2.6km/h,アップカットロータリ1.2km/hに設定しています。

より詳しい内容は「普及に移す技術」第97号(令和4年発行)「大豆栽培における省力的耕起・整地方法」をご覧ください。

普及に移す技術第97号/普及技術2大豆栽培における省力的耕起・整地方法

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お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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