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イチジク品種「ビオレーソリエス」のオールバック仕立て樹形による早期多収技術(PDF:510KB)
イチジク品種「ビオレーソリエス」は,品質が良好で生食として需要が見込まれる品種ですが,開心自然形仕立てでは樹勢が強く樹高が高くなり,作業性や収量性が劣る傾向にあります。これらの課題について,樹勢を抑え低樹高で単位面積当たりの収量が高い樹形を検討しました。
オールバック仕立て樹形は,主枝を地上高70~80cmで水平に誘引する仕立て方法で,当該主枝の水平部分の基部から発生した新梢を2本誘引し3本主枝とします。
オールバック仕立て樹形の収量は,オールバック3本主枝仕立てが最も多く,開心自然形に比べると新梢数が多く,着果数も多くなりますが,一果重に差はみられません。
また,1tの収量を得るために必要な栽培面積は,オールバック3本主枝仕立てでは8a,開心自然形では50aとなり,オールバック3本主枝仕立てでは小面積で早期多収が可能となります。
オールバック3本主枝樹形の写真
図1樹形の違いが樹1本当たり収量に及ぼす影響(令和元年~3年)
オールバック仕立て樹形の主枝を均一に形成するには,生育の劣る主枝の途中から発生した強めの新梢まで切り戻すことで均一な主枝が形成できます。また,「ビオレーソリエス」の収穫時期は,10月から11月上旬までのため,降霜の早い地域では注意が必要です。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第97号(令和4年発行)「イチジク品種「ビオレーソリエス」のオールバック仕立て樹形による早期多収技術」をご覧ください。
普及に移す技術第97号/普及技術3イチジク品種「ビオレーソリエス」のオールバック仕立て樹形による早期多収技術
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