大豆優良品種「すずみのり」
宮城県古川農業試験場
大豆優良品種「すずみのり」(PDF:213KB)
作物育種部品種評価チーム,TEL:0229-26-5105
研究の目的
宮城県における大豆の主要品種のうち,「タチナガハ」は作付割合の20%強を占めていますが,子実の蛋白含有率が低く豆腐の加工適性が低いとされ,生産量に対し需要が下回る需給ミスマッチを生じています。そのため「タチナガハ」の作付を代替出来る,加工適性に優れた品種について検討した結果,「すずみのり」を大豆優良品種としました。
研究成果
- 「すずみのり」は長野県において育成され,令和2年7月に品種登録出願が公表されました。
- 「すずみのり」の本県での開花期は「タチナガハ」並で,成熟期は「タチナガハ」より2~5日早いです。
- 難裂莢性で「タチナガハ」より多収です。
- 子実の外観品質は「タチナガハ」に優っています(写真1)。
- 子実の粗蛋白含有率は,「タチナガハ」より高く,豆腐,味噌加工適性は「タチナガハ」より優っています(表1)。


利活用の留意点等
- ダイズシストセンチュウ抵抗性が“弱”なので,連作やセンチュウ汚染ほ場への作付けは避けてください。
- 熟期が“中生の晩”なので晩播栽培には適していません。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第97号(令和4年発行)「大豆優良品種「すずみのり」」をご覧ください。
普及に移す技術第97号/普及技術1「大豆優良品種「すずみのり」」
