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近年の温暖化の影響により,露地ギク栽培における夏秋期の需要期安定出荷が困難になってきています。そこで,赤色LEDランプ(消費電力が少なく,キク類の開花抑制効果が高い赤色光を発する光源)を用いた露地電照栽培で,8月盆と9月彼岸の需要期出荷可能な夏秋ギク品種を明らかにしました。
露地ギク栽培において,無電照栽培で需要期前に開花し,赤色LEDランプ照射による開花抑制効果が高く,需要期まで開花抑制が可能であり,しかも,高温耐性が比較的高い夏秋ギク品種は,8月盆出荷作型では小ギク「精はんな」,「精はなこ」,「舞人」,「精しらあや」,「精きくゆう」,「精はなば」,スプレーギク「シューフェアリー」,「シューオレンジフェアリー」,「セイスピカ」,「セイパレット」であることがわかりました。同様に,9月彼岸出荷作型では小ギク「よしの」,「秀こまき」,「精しずえ」,「精きくゆう」,「精たからぼし」,スプレーギク「セイパレット」,「セイマオン」,輪ギク「精の東」,「精州」であることがわかりました。
図1 8月盆出荷作型において赤色LEDランプを用いた露地電照栽培に適する夏秋ギク品種
図2 9月彼岸作型において赤色LEDランプを用いた露地電照栽培に適する夏秋ギク品種
消灯日から開花日までの到花日数は,地域により異なる可能性があります。このため,栽培地での到花日数の確認が必要です。
本研究は,食料生産地域再生のための先端技術展開事業「花きの計画生産・出荷管理システムの実証研究」により実施しました。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第96号(令和3年発行)「赤色LEDランプを用いた露地電照栽培に適する夏秋ギク品種」をご覧ください。
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/res_center/hukyuu-index.html
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