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大豆品種「ミヤギシロメ」の摘芯処理による生育制御法(PDF:156KB)
「ミヤギシロメ」は分枝が長く株が開張する草型であるため,現在の機械化栽培体系の標準的な栽植様式では過繁茂による倒伏が発生しやすく,作業性の悪化や収量の低下が問題となっています。これらの問題を解決するため,主茎を切除する摘芯処理について検討を行いました。
摘芯処理の時期は8葉期(展開した本葉が8枚)が適します。8葉期の主茎長が50cm以上の場合は,摘芯処理による倒伏軽減効果が高くなります。
摘芯処理は,摘芯作業機などを用いて生長点より1節下を含む高さ(主茎先端より約10cm下)を切除します。
摘芯処理を行うことにより主茎の伸長が止まり,蔓化・倒伏が少なくなるため,収量は20%程度増加します(図1,写真1)。
図1 8葉期の主茎長と摘芯処理による増収効果(平成30年~令和2年)
写真1 成熟期の草姿(令和2年) 左:摘芯なし 右:摘芯あり(矢印は主茎先端)
本技術は条間75cmでの栽培を前提としています。また,「ミヤギシロメ」以外の品種は草型や耐倒伏性が異なるため,本技術は適応できません。
8葉期の主茎長が50cmに満たない場合は,倒伏の発生がほとんどないため,摘芯処理を行うことによって減収する場合があります。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第96号(令和3年発行)「大豆品種「ミヤギシロメ」の摘芯処理による生育制御法」をご覧ください。
普及に移す技術第96号/普及技術1(https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/res_center/fukyugi96no1.html)
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