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我が国は,平均寿命の大幅な伸びにより人生80年時代を迎えました。
生涯を通じて健康でいきいき楽しく過ごすことはみんなの願いです。
おいしく食べることはもとより,話すこと,笑うこと,歌うこと,さらには顔の自然な表情を保つためにも,歯と歯ぐきの健康は非常に大切です。
そこで,宮城県では,「一生自分の歯で食べること」は人生80年時代における健康づくりの基本として,80歳になっても20本以上の歯を保つことを目標としたみやぎ8020運動を推進しております。
しかしながら,厚生省の調査によると,80歳で残っている歯はわずか8本程度という結果になっています。
歯を失う主な原因は,むし歯と歯そうのうろう(歯周病)です。
むし歯と歯そうのうろうを予防し,自分の歯を20本以上保つためには,子供のころからの歯と歯ぐきの健康づくりが大切です。
心身の健康を守ることは,歯と歯ぐきの健康につながります。
喫煙は,特に歯ぐきの健康を害しますので,禁煙を心がけましょう。
歯と歯ぐきの健康のためにもバランスのとれた食事が必要です。
また,糖分を控えめに,甘い食べ物や飲み物を1日中だらだら食べたり飲んだりすることはやめましょう。
よく噛むと唾液の分泌を促し,よく噛むことはむし歯や歯そうのうろうを予防します。
毎日歯をみがいていても,きちんとみがけている人は少ないです。
歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことができるよう,ていねいにみがきましょう。
定期的に歯科健康診査を受け,歯科医師や歯科衛生士に指導を行ってもらい,必要があれば,早期に治療しましょう。
むし歯や歯そうのうろうの原因である歯垢は,歯の表面にへばりついているネバネバとした物質で,細菌のかたまりです。
歯垢をきちんと取り除くためには,1日に1回は時間をかけて(15分程度)みがくことが大切です。
夕食後のゆっくりした時間に,テレビでも見ながら,お風呂に入りながら,ていねいにみがいてみたらどうでしょうか。
歯と歯ぐきの境目,隣り合った歯と歯の間,奥歯の溝は,菌垢のたまりやすい場所です。
歯ぐきを傷つけないよう,歯と歯の間に歯間ブラシを挿入し,ブラシを水平にして,ゆっくり前後に動かします。
デンタルフロスの両端を指に巻きつけ,歯と歯の間にさしこみ,歯の側面をこすりながら2~3回上下します。
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