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掲載日:2012年9月2日

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応急仮設住宅について(平成20年6月14日「岩手・宮城内陸地震」)

平成20年6月14日発生した「岩手・宮城内陸地震」の発生により、85世帯233人が長期的な避難生活を余儀なくされ、うち61世帯163人に対して災害救助法第23条に基づく応急仮設住宅を供与しました。

困難な避難所生活から一日でも早く解放されるよう、関連部局及び仮設住宅事業者と連携し、地震発生から延べ45日間で提供した63戸の仮設住宅について以下に整理しました。

※平成20年12月5日に開催された「土木部技術研究発表会」における発表内容をもとに整理しています。

応急仮設住宅

根拠法令等

  • 災害救助法(昭和22年法律第118号)第23条第1項第1号
  • 「災害時における応急仮設住宅の建設に関する協定」(平成8年3月)
  • (社)プレハブ建築協会と宮城県との間で締結

設置者

  • 宮城県(所管 保健福祉部保健福祉総務課)

設置期間

  • 2年間

入居対象者

  • 住家の全壊等により居住する住家がないもので、自らの資力では住宅を得ることができない者

建設基準:災害救助法に基づく災害救助基準(平成20年4月1日現在)

  • 規格 1戸当たり29.7平方メートル(9坪)を基準
  • 国の補助対象限度額 1戸あたり2,366,000円

建設経緯

避難者の居住先の状況

避難者の居住先の状況の表
  県営住宅 市営住宅 職員宿舎 教職員宿舎 雇用促進住宅 民間賃貸住宅 応急仮設住宅 合計
提供戸数(戸) 73 14 2 5 40 34 63 136
入居世帯(世帯) 0 0 0 0 0 22 61 85

仮設住宅建設の体制

仮設住宅建設の体制のフローチャート画像

用地の選定方針

  • 一定規模以上の広さ確保
  • 同一場所への一定規模以上の戸数確保
  • 避難者間のコミュニケーション維持、支え合い等
  • 下水道整備
  • 衛生上の快適性確保
  • 余震等への二次災害への備え
  • 地盤崩壊、周辺建物倒壊、出水等に対する安全性確保
  • 既存集落内での立地
  • 駐車スペースの確保
  • 日常生活の利便性確保

建設工程

第1次 10戸(花山4戸、栗駒6戸)

  • 建設決定 6月20日
  • 工事着手 6月23日
  • 完成 7月10日
  • 供用開始 7月11日
  • ※地震発生から27日目。
    平成15年北部連続地震の時よりも1日短縮。

第2次 37戸(花山23戸、一迫2戸、栗駒12戸)

  • 建設決定 6月25日
  • 工事着手 6月27日
  • 完成 7月16日
  • 供用開始 7月17日

第3次 18戸(花山16戸、栗駒2戸)※内、談話室2戸(花山、栗駒)

  • 建設決定 7月7日
  • 工事着手 7月10日
  • 完成・供用開始 7月29日
  • 風除室・スロープ屋根
  • 建設決定 8月7日※厚生労働省との協議による
  • 工事着手 9月22日
  • 完成 9月30日

仮設住宅の写真1 仮設住宅の写真2

仮設住宅の写真3 仮設住宅の写真4

仮設住宅の写真5 仮設住宅の写真6

計画概要

建設戸数

建設戸数の表
地区 第1次(戸) 第2次(戸) 第3次(戸) 計(戸)
花山 4 23 16 43
一迫 - 2 - 2
栗駒 6 12 2 20
10 37 18 65

※第3次18戸(計65戸)の内、2戸は談話室(花山地区、栗駒地区)

タイプ別戸数内訳

タイプ別戸数内訳の表
タイプ 戸数(戸) 内高齢者対応(戸)
6坪(1DK) 14 6
9坪(2DK) 33 23
12坪(2DK) 10 8
15坪(3DK) 1 1
18坪(4DK・5K) 5 3
談話室 2  

仕様等

  • 寒冷地・積雪地仕様等
  • 居室の南側配置
  • 冬期間の断熱を考慮し開口部については二重建具
  • 断熱性能については、通常の2倍の性能
  • 冬期間の積雪を考慮し、1m積雪タイプ
  • 小屋裏の結露対策のため、小屋裏換気扇を設置
  • 各戸1室を畳敷きに変更
  • 風除室の設置
  • 高齢者対応住戸の設定
  • 高齢者等の利用住戸について配慮
  • 通常の風呂、便所への通常の手摺りに加え、玄関手摺りを設置
  • 玄関スロープの設置
  • その他
  • 全戸エアコン設置

工事・リース会社

  • (社)プレハブ建築協会との協定により、協会員の中から建設(リース)会社を斡旋。
  • 大和リース(株)、日成ビルド工業(株)、コマツハウス(株)、郡リース(株)、北都ハウス工業(株)、(株)内藤ハウス

その他

  • 下記3団体より構造用合板(コンパネ)が提供され、外部スロープ等の材料として利用。
  • 宮城県森林組合連合会、宮城県北部流域森林・林業活性化センター石巻支部、宮城県産スギ合板利用拡大連絡会議
  • 能美防災(株)から火災報知器が提供された。

お問い合わせ先

住宅課企画調査班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-3256

ファックス番号:022-211-3297

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