掲載日:2018年3月1日

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発がんリスクを比べてみよう

放射線による発がんリスクと,他の要因による発がんリスク

放射線被ばくにより,傷ついたDNA(遺伝子)が正しく修復されないと,がんの原因の一つとなることは「放射線の人体への影響」でも紹介しましたが,私たちが生きている上で,がんになる可能性や,そのリスクとなる要因には様々なものがあります。

東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射線被ばくのリスクを,喫煙などの,自ら選択できる他のリスクなどと単純に比較することは,必ずしも適切であるとはいえませんが,放射線被ばくと他のリスク要因との比較は,がんになるリスクのレベルを理解するためには有効であるといえます。

一般的な発がんリスク要因が,どの程度の被ばく線量に相当するのか,シーベルト(放射線の人体への影響を示す単位)に置き換えてみましょう。
例えば,喫煙は1,000~2,000ミリシーベルト。野菜不足でも100~200ミリシーベルト相当に換算されます。

(参考)
宇宙から,そして大地から受ける自然放射線や,食べ物や空気中のラドンなど,自然由来の放射性物質から受ける放射線は,合計すると年間で2.1ミリシーベルト(日本平均)

発がんリスク要因

  • リスク評価の考え方
    放射線防護上は,100ミリシーベルト以下の放射線量であっても,被ばく線量に比例して発がんリスクが増加するという考え方を採用しています。
    この考え方にしたがってリスクを評価した場合,年間20ミリシーベルトを被ばくすると仮定した場合のリスクは,他の発がん要因(喫煙,肥満,野菜不足など)によるリスクと比べても低いこと,また,放射線防護措置に伴うリスク(避難によるストレス,屋外活動を避けることによる運動不足など)と比べられる程度であると評価されています。

ベクレルとシーベルトってなに?
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