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早生~晩生のうるち米、もち米や低・高アミロース米、巨大胚米など様々な用途の水稲育種に取り組んでいます。この課題では、母本と父本の選定から、品種候補になる系統(東北○○号)を育成します。
上図:世代促進温室
温度と日長を制御することにより1年に2~3回イネを養成し、早期の品種育成を図ります。
本県は、これまでにたびたび「やませ」などによる冷害に襲われてきました。さらに、近年は登熟期の高温によるコメの品質低下も問題になっています。高温耐性に極めて優れた中間母本系統と耐冷性に極めて優れた中間母本系統の育成を行います。
上図:耐冷性検定圃場
イネは出穂前の花粉が形成される時期に低温に遭遇すると、不稔障害が発生します。耐冷性検定圃場では、イネの穂のもとになる幼穂を地下水と用水を混合した19℃の冷水にさらすことで、耐冷性を評価します。
おしべから葯を取り出し、適当な培地上で培養すると、花粉細胞由来の植物体を再生することができます。この方法では、花粉細胞の染色体を倍加(2本にふやす)するため、全く同じ1対の染色体をもつ植物になります。通常の育種で必要な遺伝子固定の期間が必要ないため、早期の品種育成が可能になります。
上図:葯培養のようす
クリーンベンチと呼ばれる無菌状態のボックスの中で操作します。
たまにコンタミ(菌が混入)すると培地上の葯は死んでしまいます。
中食・外食産業で必要とされる大口需要や国内産飼料の利用拡大に応えるために、東北中南部での栽培に適した多収水稲
「ひとめぼれ」を遺伝背景としたカドミウムを吸収しにくい品種を育成します。
「ひとめぼれ」を育種素材とし多収に関する遺伝子を集積し超多収・良食味品種を育成します。
東北地域の主力品種である「ひとめぼれ」と比べ高温条件下での玄米品質が優れ,障害型冷害に強く,収量・食味が同等の品種・系統を育成します。
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