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自死は、個人の自由な意志や選択の結果ではなく、悩みをきっかけに問題が複雑化し、心理的に追い詰められて、自死以外の選択肢が考えられない状態に陥ってしまう、いわば“追い込まれた末の死”です。
地域社会や家庭、職場のつながりの減少や希薄さが進む現代社会では、一人ぼっちで悩み「生きていても役に立たない」という役割喪失感や孤独感、絶望感などにかられるなど危機的な状況に陥ることは決して特別なことではありません。
【図表1~3】資料の出典:地域自殺実態プロファイル2022(宮城県仙南保健所)より抜粋※仙南保健所で一部再集計
自死をした人の直前のこころの健康状態をみると、多くの人が悩みを原因として、うつ病やアルコール依存症といった精神疾患を発症し、その影響で判断力や生きる意欲を失っていたことが分かっています。いのちの危機から身を守るためには、普段から不眠や食欲不振、気分の落ち込みなど自分や身近な人のこころの不調サインに、早めに気づくことが大切です。
上記のようなこころの不調サインがあり、日常生活に支障が出ている場合、思っているより大変な状況にあることも考えられます。早めに専門機関に相談しましょう。
自死に傾いている人の多くは、困難や苦痛から抜け出したいだけで、決して「死にたい」と決めているわけではありません。生きていたいという気持ちも持っています。「死にたいほど辛い気持ち」を打ち明けられたら、まずは相手を労い、じっくり話を聴きましょう。その上で本人の了解を得て、適切な支援者や相談機関につなぎましょう。
当所では、市町、病院、警察、消防と自死に関する話し合いを行っています。身近な相談先が分かりやすく伝えられるよう、仙南圏域の主な相談先について、リーフレットを作成しました。
「死にたいほど辛い気持ち」を持っている、または打ち明けられたときには、お近くの相談機関にご相談ください。
仙南圏域自死相談リーフレット「仙南圏域こころのホットライン」(相談窓口一覧)(PDF:205KB)
仙南圏域自死相談リーフレット「仙南圏域こころのホットライン」両面版(PDF:523KB)
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