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県内でヘルパンギーナの患者が増加しています。
県が実施している感染症発生動向調査の第30週において1定点医療機関あたり6.07人となり,過去5年間で最も早く警報開始基準値(6人)を超えました。
ヘルパンギーナは乳幼児を中心に夏季に流行がみられる感染症です。今後,感染者の増加が予想されますので,感染拡大を予防するため,石けんと流水による手洗いの徹底等をお願いします。
1定点医療機関当たり患者報告数:6.07(全患者報告数358人/59定点医療機関)
感染してから2~4日後,突然の発熱(38~40℃)とのどの痛みで発症し,口の中に水疱(水ぶくれのような発疹)ができる病気です。予後は良好ですが,まれに重症化(髄膜炎など)することもあります。病気の原因は,主にコクサッキーウイルスで,5歳以下の乳幼児がかかりやすい病気です。
咳やくしゃみなどによる飛沫感染や,患者の手についたウイルスが飲食物を介して経口感染します。また,症状が消失してもウイルスは便中に4週間程度排出され続けます。
トイレやおむつ交換の後・調理や食事前の手洗いの徹底をお願いします。タオルの共用は避け,症状がある場合はプールの利用は控えましょう。また,咳が出るときは,マスクの着用を心がけましょう。
特別な治療法はなく,症状を楽にする方法(対処療法)が行われます。口の中に水疱ができるため,食事や水分がとりにくくなり,脱水症状を起こすことがあります。柔らかく刺激の少ないものを摂取しましょう。
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