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平成23年3月11日に発生した東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた海岸防災林は,国・県・民間団体が連携しながら,植栽基盤の造成工事やクロマツ等の植栽を行い,震災後10年の歳月をかけ再生されつつあります。
この方針では,民有林に新たに植栽した海岸防災林約750haの管理や活用について,国・県・市町・民間団体が協力・連携して取り組んでいくため,「目指す海岸防災林の姿」,「関係機関の役割と連携」等を定め,共通の視点のもと,適切かつ永続的な維持管理体制を構築していくことを目指します。
宮城県全域の海岸防災林(民有林)とします。
海岸防災林が「災害に強い森林」,「地域に愛され大切にされる森林」,「震災を伝承する森林」としての役割を果たしていけるよう管理を行います。
保安林として潮害,飛砂,風害の防備等,農地や居住地を災害から守り,地域の生活環境の保全を図ります。
津波エネルギーの減衰効果や漂流物の捕捉効果など被害を軽減する森林を形成します。
趣のある景色として人々に親しまれるとともに,散策・森林浴などレクリエーション活動の場として利用され,人々に安らぎ・休養を与えます。
保育体験や自然観察等を通じて,森林や自然・生物について学ぶ場として,また,地域の歴史や文化を学ぶ場として活用していきます。
周辺施設と連携したイベントの開催等により,県内外からの人が集まり,地域の賑わいをつく作り出すとともに,再び人々の営みと海岸林のつながりが強まるような取組みを進めます。
海岸特有の環境や動植物がつくる生態系を維持することにより,豊かな自然環境や生物多様性の保全を図ります。
本数調整伐等により発生した木材の有効活用を図るとともに,林内環境を整備することで,キノコの発生が促されます。
津波の被災直後の状況,再生活動の様子,そして成林した森林の姿から役割・重要性を伝えながら,復興のシンボルとして伝承します。
海岸防災林の果たす津波の軽減効果を知ることができ,地域住民や小中学生などが防災のあり方を学びます。
国・県・市町・みやぎ海岸林再生みんなの森林づくり活動団体が,それぞれの役割を認識し,連携することにより,海岸防災林の管理を機能的,一体的に進めます。なお,連携体制の確立に向け,みやぎ海岸防災林・森林づくり協議会を設置します(令和3年3月30日設置済み)。
海岸防災林の管理は,下刈り・本数調整伐など保育活動のほか,今後発生が危惧される松くい虫被害や,不法投棄防止への対応,自然環境の保全と交流人口拡大など多様であり,変化していきます。
このため,管理方針は状況に応じて適宜見直しするものとします。
平成31年3月22日 平成30年度第一回 防災林検討委員会(骨子案について検討)
令和2年3月18日 令和元年度第二回 防災林検討委員会(方針案について検討)
※新型コロナウィルス感染症の感染防止のため開催中止
令和3年11月19日 令和2年度 防災林検討委員会(方針案について了承)
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