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仙塩浄化センターでは,下水の処理工程で発生する消化ガス約245万Nm3/年のうち,約70%を焼却炉等の燃料として有効利用していますが,残りの約30%は焼却処分していました。
そこで,この未利用だった残りの約30%の消化ガスを有効利用するため,平成27年度から消化ガスの活用方法について検討をはじめ,このたび,固定価格買取制度(FIT)を活用した民設民営方式による発電事業を導入し,平成30年度からの発電開始を目指して発電施設の建設に着手しました。
この事業により,エネルギー自給率の向上や地球温暖化の防止,新たな収入の獲得による下水道経営の健全化を図っていきます。
※Nm3(ノルマル立方メートル)は,標準状態(0℃,1気圧)に換算した際のガスの体積を指します。
仙塩浄化センター内の約280平方メートルの敷地に,合計7台の発電機を設置して発電を行います。
この発電事業では,固定価格買取制度(FIT)を活用した民設民営方式を導入しています。
県は仙塩浄化センターで発生した消化ガスを発電事業者に売却し,発電事業者は県から借り受けた仙塩浄化センター内の敷地に発電施設を建設して発電を行い,電気事業者に電力を売却します。
消化ガス発電事業の導入にあたっては平成27年度から検討を行ってきました。平成28年6月に発電事業者の募集を始め,8月に外部有識者を含んだ選定委員会により優先交渉権者を決定して優先交渉権者との協議を行い,10月に協定を締結しました。その後,11月より発電施設の設計を行い,現在,平成30年度からの発電開始を目指して発電事業者による施設の建設が行われています。
これまでは,消化ガスを利用して消化槽の加温を行っていましたが,今後はそれに加え,発電機の排熱を利用した消化槽の加温を行っていきます。これにより,消化槽の加温に使用する消化ガスを削減し,発電に利用できる消化ガスの量を増大することができます。
基礎工事(掘削)平成29年6月22日時点
基礎工事(鉄筋組立)平成29年7月7日時点
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