定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業実践報告会の開催について
平成28年度 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業実践報告会 開催概要
住み慣れた場所で,24時間切れ目のない多様なサービスが受けられる体制を推進していく上で,定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスの役割は,とても重要です。
サービス提供側のさらなる理解のもとに,県内での普及促進を図っていくため,下記のとおり実践報告会を開催しました。
日程・会場等
主催 宮城県地域包括ケア推進協議会・宮城県
開催日時 平成29年2月20日(月曜日)午前9時50分から午後3時30分まで
会場 宮城県庁2階 講堂
参加人数 100名余
参加範囲 法人運営者,介護保険サービス事業所の施設長及び管理者,
介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員・看護師などの専門職,
行政職員,地域包括支援センター職員 など
内容
- (1)講演 「介護保険法改正における定期巡回随時対応型訪問介護看護の重要性」
【講師】 津金澤 寛 (つがねざわ ひろし) 氏
つばさグループ (株)オールプロジェクト代表取締役, 社会福祉法人志真会 理事長補佐
介護保険制度の改正から見える国の方針に絡めて,当該サービスの必要性について講演いただきました。
- (2)実践報告
【座長】NPO法人宮城県認知症グループホーム協議会会長 蓬田 隆子 氏
【助言者】社会福祉法人志真会 理事長補佐 津金澤 寛 氏
【報告者】
- 医療法人松田会 松田会ホームケアステーション八木山24 所長 大久 輝雄 氏
- 社会福祉法人春圃会 春圃苑24時間ヘルパーステーション 課長 大内 恵子 氏
二つの法人から実践報告をしていただいた後,参加者皆さんにグループワーク形式で「良いところ」「悪いところ」を考えてもらいました。
- 良いところとして,サービスの利点,期待できることを考えていただきました。
- 定額報酬で見通しが立てやすい。
- 職員の兼務により,人材の有効活用ができる。
- 退院後等,不安な時の対応が臨機応変にできる。
- 一日に複数回サービスに入るので,異常な状態の早期発見ができる。
- 「できない事」にだけサービスを提供することにより,残存機能の維持ができる。
- 利用者が住み慣れた家で「本人らしい生活」ができる。 など
- 一方で,普及しない理由として
- 24時間体制のための人員の確保が困難。
- 有資格者の確保が困難。
- 地域差があり,長距離移動を要する地域もある。
- サービスについて,事業所・ケアマネジャー・利用者など全般に周知がされていない。
- プラン作成のイメージが分からない。
など,人員の問題や周知・学びの場の不足などの課題があげられました。
今回みなさんからいただいた貴重なご意見を,今後の事業推進の参考にさせていただきます。