令和元年度第1回子育てサポーター養成講座【北部】
令和元年6月4日(火曜日)に大崎合同庁舎において,「子育てサポーター養成講座(第1回)」を実施し,大崎圏域及び栗原圏域住民を中心として,24名の方が受講しました。
【領域】家庭教育支援の理解
【講師】波多野 ゆか 氏(親業訓練協会インストラクター)
波多野氏は,「宮城県版親の学びのプログラム『親のみちしるべ』第1弾」作成委員を務め,現在は,宮城県家庭教育支援チーム協議委員として,本県の家庭教育支援事業の推進・振興のために活躍しています。
様々な研修を積み重ね,豊かな実践に基づく波多野氏の講義は,知識や技能を一方的に伝授するのではなく,受講者が自らの体験に重ねながら実感を伴って習得できるように導くものでした。
講義内容
- 家庭教育支援と子育て支援の違い
- 家庭教育支援…教育的アプローチ
- 子育て支援…福祉的アプローチ
- 関係機関の持続的な連携によるサポート体制確立
- 子育てを取り巻く現状
- 時代の変化による「家族」「家庭」のかたちの違い
- 子供を育てる環境の変化:ものの見方の変化,価値観の多様化等
⇒今と昔との“違い・変化”を知る・学ぶ必要がある
- 単身や核家族の増加…子供が産み育てられる環境づくりの大切さ
- コミュニケーションの大切さについて
- 傾聴…相手の心の声に耳を傾け大切に丁寧に聴くこと
- [演習]静かに相手の話を聴く練習:話し手の話題がなくなっても,聴き手はじっと待つ姿勢をつくることが大切
波多野氏は,講義の冒頭にアイスブレーキングを取り入れたり,中盤には,折り紙制作を通して受講者が交流する場面を設けたりしました。受講者同士が和やかに研修できるようにするために効果があったばかりでなく,今後,保護者と関わる場面で活用できるスキルであるということを,受講者は学ぶことができました。
参加者の事後アンケート
<一部抜粋>
- 今日は特に「聴く」ことについて,なるほどと思いました。急がず待ちの気持ちを持つようにしたいと思います。
- 参加される皆さんの意識の高さに圧倒されるとともに,とても心を動かされました。
- すぐ心に響き,自分の子育てに沢山取り入れていきたいと思いました。
- ネットワーク作り,みんなでやっていけたらと思います。波多野さんの講義は,具体的な資料もありバージョンアップしていましたね。
- 年代を問わず,この講義があれば助かります。読み聞かせで子どもたちと接していますので,とても良かった。
- 波多野先生の講義は,何度受けても自分に身につき,自分の子育てにも役立っています。また参加できたらと思います。
- すごく良かった。自分の子育ての時に聞きたかった。
- 久しぶりに勉強させていただきました。頭の中にあることを整理していただきました。感謝しております。
- 社会背景や人口変更を基に,子育てにもっと関わることの必要性を知ることができました。その中でも特に傾聴を基にしたコミュニケーションの大事さを学べました。
- 振り返りをしながら,積み重ねをこれからも学びつつ仲間作りを続けていきます。