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メリークリスマァス!(終了しました。)
さて,クリスマスからさかのぼること4日前の12月21日(土曜日),第3回「結婚・出産・子育てってほんとは楽しい!」セミナーが開催されました。
本日の講師は,ベガルタ仙台アンバサダーの平瀬智行さん。サッカーに疎い私でもちょっとどきどき……。
ん?何だ……この青と赤の紙は。
どうやら後で使うらしいですが。
平瀬さんの講演に先立ち,まずはプロジェクトメンバーから活動報告。今回の報告者は松井未史さん(宮城大学3年)です。
このプロジェクトは,集大成として「結婚・出産・子育ての魅力発信ブック(仮)」を発行する予定となっています。本日は中身をちょっとだけお披露目。どのような仕上がりになるのか楽しみですね。
改めまして,本日の講師,ベガルタ仙台アンバサダーの平瀬智行さんです。
「アンバサダー」は直訳すると「大使」。広報のお仕事などで全国を飛び回り,月の半分くらいは仙台にいらっしゃらないそうです。現役を退いたとはいえ,まだまだ相当にお忙しいご様子。
今日は,司会の五十嵐有沙さん(宮城大学3年)が,平瀬さんから,テーマに沿ったお話を引き出していきました。もはやベテラン司会の域……。
A1.(奥さんが)行きつけの定食屋でバイトしていたのがきっかけ。
司会:「第一印象はどうでしたか?」
平瀬さん「茶髪だな,と」
司会「(笑)」
平瀬さん「奥さんの方も「茶髪だ」,と思ったみたいです(笑)。その後,食事に一緒に行くようになりました。」
なお,定食屋には,チームのメンバーと一緒に行っていたそうですが,皆さん職業を明かさず,「煙突掃除業」と名乗っていたそうです。なぜだ(笑)。
A2.サッカーに支障がない程度に恋愛をしていた。あまり考えず,サッカーと恋愛は自然と分けて考えていた。
平瀬さん「やっぱりサッカーが一番大事でしたからね。」
司会「なかなか会えなくてお互いに寂しかったりしなかったんですか?」
平瀬さん「まあ,食事は定食屋で取っていたので,顔はしょっちゅう合わせてましたから。」
司会「なるほど。」
A3.子どもができたこと。
平瀬さん「実は,結婚にはあまり興味がなかったんですが,授かったことで責任感が湧きました。」
司会「いつかは結婚するかな,とも思ったことはなかったんですか?」
平瀬さん「全く。結婚することを知った周囲が皆「大丈夫!?」ってびっくりしていましたから。
A4.婚姻届を出す時に多少緊張したくらい。自分の時間が無くなると思って心配していたが,実際はそうでもなかった。
司会「奥さんのご両親に挨拶に行かれた時,ご両親はどんな感じでしたか?」
平瀬さん「すごいびっくりしたみたいですね。最初に奥さんが,鹿島アントラーズ(当時)の平瀬と結婚する,と話をした時は,「嘘つくな!」って言われたみたいですけど。」
司会「それは無理もないですね(笑)。」
平瀬さん「でも,挨拶に行ったときはすごくウェルカムムードでした。お義父さんとお酒を一升飲んできました(笑)。」
平瀬さんは顔色も変えずいつまでも淡々と飲んでいそうなイメージがあります……。
A5.自分のことだけ考えていたのが,家族を養う必要が生じたため,今まで以上にサッカーを頑張ろうと思うようになったこと。
平瀬さん「サッカー選手は,引退したら仕事が「終わり」なので,1年でも長く続けていこうと思いましたね。」
勝負の世界は厳しいんですね……。
A6.子どもは可愛かったし,多少の苦労と思ったのは夜泣きくらい。また,子どもを大きくなるまで育てたことで,子どもも自分も成長できた。
司会「子どもが可愛い瞬間とは例えばどんな?」
平瀬さん「幼稚園の初登校の時がやはり可愛かったですね。」
司会「それは確かに可愛い!平瀬さんも積極的に育児に参加されたんですか?」
平瀬さん「しましたね。夜泣きをあやしたり,ミルクをあげたりというのは僕の係でした。今はもう子どもも中1と小5になりましたけど,あっという間でした。大きくなった子どもを見て,ここまで育てることができたんだと思い,そこで再び責任感も生まれました。」
ちなみに,スポーツ選手の中には,体のバランスが崩れるということで,子どもの抱っこをためらう方もいるそうです。平瀬さんはもちろん気にならなかったとのこと。
A7.家族がいることそのものが癒やしになる。
平瀬さん「僕は仕事のことは家庭に持ち込まないようにしているんですが,上手く行っていない時に,家族と一緒に食事に行ったり,でかけたりすることで大分癒やされました。顔に出ていたこともあると思うんですが,家族は何も言わないし聞かない,それがありがたかった。」
A8.奥さんや子どもができないことをカバーすること。家族のメンバーができないことを,皆でカバーしあえることが大切。
平瀬さん「自分ができるんだから相手もできるでしょ,という押しつけが一番駄目ですね。子どもに対しても一緒です。」
司会「お子さんも家事を分担しているんですか?」
平瀬さん「もちろん。犬の散歩や玄関掃除,食器洗いなどですね。今では奥さんも働いているので,「お母さんも大変なんだから皆で手伝いなさい。」と言い,子どもたちは自発的に手伝っています。「やれ」では駄目です。」
司会「えらい!でも,上のお子さんは反抗期だったりはしないのですか?」
平瀬さん「まあ思春期なので,反抗はしますね。行きすぎる時は強めに注意しますけど。」
A9.あくまで子どもの意思でやりたい・教えて欲しいと言わない限り,親の口出しによりやらせようとは思わない。
平瀬さん「やはり自分が大変だったというのもありますからね。息子は今,自分の意思でサッカーをやっていますけど。」
司会「「お父さん教えて!」と言われたことはないんですか?」
平瀬さん「ないですね。僕としても,教えたくなることはありますけど,一方的に教えると,息子が嫌かもしれないし。」
いくつか出たので,ダイジェスト版でお送りします。
Q.もし子どもがサッカーではなく野球をやりたい,と言ったら,野球のことを勉強したりしますか?
A.するし,応援もします。あくまで子どもの意思を尊重します。
Q.スポーツ選手はすごくモテると思いますが,ファンからアプローチを受けたりしましたか?
A.皆さんが思うよりそんなにモテないです。ファンと交際に発展することはまれだと思います……。
平瀬さん「というか,サッカー選手がピッチ外に出たらかっこいいですかね?」
質問者「はい。」
平瀬さん「ありがとうございます(笑)。」
Q.子どもはもう1人欲しいと思いますか?
A.さすがに,年齢的に厳しいかなと。あとは,今からまた子育てとなると,自分も奥さんも仕事をしているので難しいと思います。奥さんは,子育てを一段落して自分のやりたいことをしているので,それを尊重したいというのもあります。
Q.家族と一緒に全国を移動したことで,大変だったことはありますか?
A.僕が県外にいた時に,子どもが急病にかかったり幼稚園で問題があったりしたことでしょうか。ただ,奥さんが対処してくれたので僕自身はそれほど大変ではなかったです。
ここで,司会が五十嵐さんから松井さんにチェンジ。
今回のディスカッションは,「究極!クエスチョン 選ぶならどっち?「夢」か「結婚・家族」か?」がテーマです。
今日のプロジェクトメンバー代表は,五十嵐さん,太斎啄斗さん(宮城大学3年),北口泰葉さん(尚絅学院大学2年),吉田美樹さん(東北学院大学1年),木村景佳さん(宮城大学1年)の計5人。
司会「それではまず,会場の皆さんに伺いたいと思います。受付でお渡しした赤と青の紙,「赤=夢」,「青=結婚・家族」として,夢と結婚・家族ならどっちを選ぶか,今考えている方を上げてください。」
ここでやっと,最初に出てきた謎の紙の正体が明らかになりました。なるほど,マルバツとかYesNoみたいに使うんですね!
司会「ではどうぞ!」
司会のかけ声により紙が上がります。
うーん,半々くらい……?
次に,平瀬さんとプロジェクトメンバーにも,「夢」と「結婚・家族」のどちらかを上げてもらったところ,こんな感じに。
平瀬さんは「夢」を選択されました。その心は?
「究極の選択であり,どちらを選んでも正解」
「僕は,小学2年生の時にサッカー選手を夢見てから,それを叶えるために,ハードルを乗り越えながらずっと頑張ってきました。現役を引退した今でもまだ違う夢を追いかけているところです。僕の場合は,家族がすごく理解を示してくれているから,幸運だとは思います。でも,夢を持って進んでいかないと人生はつまらないと思う。」
「ただ,自分の奥さんのように,子どもを生んだ後に夢を叶える=やりたい仕事をやる,ということもできる。結婚してから新しい夢ができることもありますね。夫婦や家族の理解と協力があれば,上手くいくんじゃないでしょうか。」
人によって考え方が違うし,どちらを選んでも良い,と締めていただきました。
ディスカッション後にもう一度集計したらこんな感じでした。ちょっと変わりましたね。
平瀬さんのお話を聞いていると,終始,「夢」か「結婚・家族」かという2択では考えていらっしゃらず,それがごく自然な印象でした。「夢」のために「結婚・家族」を捨てるのはおかしいし,「結婚・家族」のために「夢」が犠牲になることもない,と。
トッププロとして,一般的には非常に困難な夢を追い,実現した平瀬さんだからこそ言えるんだ,という見方も1つ。自分の夢は,果たして結婚・家族と両立できないものなのか,と悩んでみるのも1つ。
自分が「夢」「結婚・家族」について,本当に望んでいることは何なのか,それをじっくりと考えてみた上で,あなたの答えを出してください。
その他,プロジェクトメンバーの感想などは,フェイスブックをチェック!
(フェイスブックはこちらから(外部サイトにジャンプします。))(外部サイトへリンク)
平瀬さん,ありがとうございました!
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