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宮城県企業局が行う工業用水道事業には、仙塩地区工業開発の基盤整備の一環として建設した「仙塩工業用水道」、主として新産業都市「仙台湾地区」の拠点となる仙台港背後地の工業開発のために建設した「仙台圏工業用水道」、仙台北部中核工業団地等の内陸型工業団地へ供給するために建設した「仙台北部工業用水道」があります。「工業用水道事業」とは、製造業や電気供給業など、工業の生産のために使用する水を供給する事業のことです。
工業用水道供給の流れ
本事業は仙塩特定地域総合開発計画の一環として、昭和32年度から昭和38年度までの7年間で建設されたもので、昭和36年11月から仙塩地区へ給水を開始しており、給水能力は一日最大100,000立方メートルです。
昭和39年、仙塩地区を含む仙台湾地区が新産業都市に指定され、昭和46年の仙台港の開港等により工業導入も急速に進展し、本工業用水道はそれら地域開発に大きく寄与してきました。
また、地盤沈下現象が顕著である仙台市苦竹地区等においては、地下水に代わる水源としての大きな役割を果たしています。
本工業用水道は建設後相当の期間が経過し、配水管等施設の老朽化が著しくなったことから、昭和49年度から昭和63年度までの15年間で改築工事を実施しています。また、平成元年度から建設を進めてきた仙台市泉地区及び富谷市成田地区への給水区域の拡張工事は平成5年度に終了し、平成6年4月1日より給水を開始しています。
水源 | 一級河川名取川水系大倉川(大倉ダム) |
取水 |
広瀬川四ツ谷堰(仙台市青葉区折立郷六)大倉ダム放流水 (取水量)一日最大100,000立方メートル |
給水能力 | 一日最大100,000立方メートル |
水質等 | (濁度)10度以下、(水素イオン濃度)PH6.0~8.0 |
給水区域 | 仙台市、塩竈市、多賀城市、富谷市、七ヶ浜町、利府町、大和町 |
詳細については、「仙南・仙塩広域水道事務所工業用水道管理事務所」へ
本事業は、仙台港背後地の工業開発により既設の仙塩工業用水道のみでは需要に応ずる余力がなくなることが見込まれたことから、新たに昭和47年度から昭和51年度までの5年間で建設したもので、昭和51年10月1日から給水を開始しています。
給水能力は一日最大100,000立方メートルで、仙台港背後地に立地する石油精製、都市ガス、鉄鋼関連の企業等のほか、名取市、七ヶ浜町及び利府町の企業にも給水しています。
水源 | 一級河川名取川水系碁石川(釜房ダム) |
取水 |
名取川頭首工(名取市高館熊野堂)釜房ダム放流水 (取水量)一日最大100,000立方メートル |
給水能力 | 一日最大100,000立方メートル |
水質等 | 原水供給 |
給水区域 | 仙台市、名取市、多賀城市、七ヶ浜町、利府町 |
詳細については、「仙南・仙塩広域水道事務所工業用水道管理事務所」へ
本事業は、黒川郡の大和町と大衡村にまたがる本県内陸最大のプロジェクトとして建設された仙台北部中核工業団地のほか、大崎市及び加美郡加美町における立地企業に対し一日最大58,500立方メートルの工業用水を供給するものです。
昭和50年度に建設工事に着手し、大崎市三本木地区までの整備を昭和54年度までに完成、昭和55年4月から一部給水を開始しています。
また、昭和63年度から一部分譲を開始した仙台北部中核工業団地内の配水管布設工事は平成3年度に終了し給水を開始しており、平成4年度から平成14年度にかけて、第二仙台北部中核工業団地に配水管を布設しています。
さらに、令和3年5月から麓山浄水場池内にて濁度低減水処理施設の稼働を開始しており、高濁度時には施設内で濁度低減処理を行った水をユーザーへ配水しています。
水源 | 一級河川鳴瀬川水系鳴瀬川(漆沢ダム) |
取水 |
門沢取水堰(加美町門沢)漆沢ダム放流水 (取水量)一日最大60,000立方メートル |
給水能力 | 一日最大58,500立方メートル |
水質等 | 原水供給 |
給水区域 | 大崎市、大和町、大衡村、加美町 |
詳細については、「大崎広域水道事務所」へ
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