平成29年度クマ出没情報
ツキノワグマ出没情報
平成29年度
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年度
宮城県ツキノワグマ人身被害マップ(PDF:169KB)
クマを目撃したり,痕跡を確認した場合は,お住まいの市区町村役場等へ御連絡ください。
(画像はフィールドガイド足跡図鑑:日経サイエンス社より借用)
- 体長 100~160センチ
- 体重50~130キログラム
- 聴力・嗅覚 人間よりずっと良い。
- 走る速度 人間よりずっと速い。
- 運動能力 水泳・木登りが得意。
- 食物 ブナの実,ドングリ類,木の実,山菜,昆虫等
- 生態 冬期間冬眠を行い,雪解け頃に目覚めて活動を始める。行動圏は40キロ平方メートル(通常オスの場合)と言われているが,食べ物の豊凶により異なる。通常3~4歳で繁殖可能となり,1回に1~3匹の子グマを産む。子グマは2年ほどは母グマと一緒に行動する。行動時間帯は朝夕,黎明薄暮時。
- 生息数 宮城県内の生息個体数は最小値401頭,最大値が896頭(中央値:633頭)と推定されている。
- 出没情報に注意しよう!
入山する場合は,事前に新聞・ラジオ等のマスコミ情報や地元市町村等からクマの出没情報を入手し, 危険なところには近づかないことが大事です。
- クマに自分の存在を知らせよう!
山にはクマをはじめ多くの野生生物が生息しています。「自分」の存在をクマや他の動物に分かってもらいましょう。
そのためには・・・複数人数で入山し,熊鈴やラジオを携帯して音を鳴らしたり,大声でしゃべりながら歩きましょう。
熊鈴はアウトドアショップ等で販売しています。
クマが人間の存在に気がつかず,バッタリ出くわす状況が一番危険です。また,山菜取り等で夢中になり,道からそれてヤブに入ることは,とても危険です。
- 活動時間や気象状況に気をつけよう!
クマの活動時間帯は,朝夕・黎明薄暮時です。この時間帯を避けて行動してください。(天気が悪くて薄暗い日は,昼間も活動することがあります。)
また,霧や風のある気象状況や沢沿いは,クマも注意力が散漫になります。注意して行動してください。
- ゴミ等は放置せず,持ち帰ろう!!
最近のクマは入山者が山に捨ててくる,ゴミ等を食べるようになっています。ゴミを食べるようになったクマは「人間は食べ物を持っている」と思い,故意に人間に近づくようになり,周辺住民や後から入山する人を危険な状態に陥れることになります。
ゴミは自分で持ち帰るようにし,キャンプの際の食料等も野外やテント内に放置せず,クマがとれないような場所に保管しましょう。
- クマの痕跡に気をつける
山を歩いていると,木の樹皮にクマの爪痕や,地面にフンや足跡,樹上には餌を食べるために作った棚のようなもの(クマ棚)を見かけるときがあります。このようなものを見つけたら,近くにクマがいると思って行動し,場合によっては引き返してください。また,子グマを見つけても近づいたりしないで,お住まいの市区町村役場等へご連絡ください。
クマの痕跡一覧
爪跡
クマ足跡
クマ棚
(画像はフィールドガイド足跡図鑑:日経サイエンス社より借用)
- そっと立ち去ろう
遠くにいるクマなら心配ないので,そっと立ち去りましょう。
- 騒がない
大声をあげたり,石や棒等を投げつけることは,クマをいたずらに興奮させるだけです。まず,落ち着いてください。
- そっとさがる
クマとの距離を保つことで,お互いの興奮を静める効果があります。慌てて逃げ出したりせず,クマに背中を見せずに向き合ったまま,ゆっくりと後退してください。
- 子グマにであったら
子グマが可愛いからといって,絶対に近づいてはいけません。近くに必ず母グマがいます。母グマは子グマに危害を加える可能性のあるものに攻撃を仕掛けます。
- 抵抗しない
腹這いになり,両手で首の後ろをガードします。ザックを背負っていれば背中は守られ,一番大事な頭部や首部が守られます。
クマの攻撃は最初の一撃で終わり,その後人間から逃げていきます。
- クマ撃退スプレーを使用する
アウトドアショップではトウガラシの主成分であるカプサイシンを噴出させる「クマ撃退用スプレー」が販売されています。しかし,これの有効射程距離は4~5mで噴射時間は4~5秒です。クマが有効な射程距離に入ってくるのを待って顔面に命中させることが必要です。スプレーを過信せず,まずクマに会わないことが大事です。
ここに書いてある方法のとおりにすれば必ず大丈夫とは言えません。研究や経験からとりあえず有効であるという方法です。クマにあわないようにするのが一番大切です。
森林に食べ物がなくなると,クマは人里におりてきて農作物等を食べるときもあります。
簡易な初期段階の防除法から,メーカー品までこれまでに用いられている機材等を紹介します。
- ラジオや爆音機を鳴らす
人がいることをクマに認識させる。続けて使うと慣れが生じる。
- 各種忌避剤を散布する
すぐれた嗅覚を利用する。
- 犬を利用する
繋がれていても犬の吠える声で敬遠する。
- 爆竹・花火で追い払う
人がいることをクマに認識させる。
- 警戒音を利用する
動物の「危険な声」を流すことで,近寄らなくなる。詳しくはメーカーへ
- 電気柵で囲う
各メーカーで販売している
関連情報等
クマ関係リンク
日本ツキノワグマ研究所(外部サイトへリンク)