ここから本文です。
糖尿病は、インスリン分泌量の低下等により、血糖値が持続的に高くなる病気です。
初期は症状がないので、特定健康診査など健診を受けて自分の血糖値を確かめる必要があります。
糖尿病が進行すると、動脈硬化が進み、脳卒中や虚血性心疾患などになりやすくなります。また歯周病や認知症にも影響があると言われています。
その他に3大合併症と呼ばれる糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害を引き起こし、糖尿病網膜症から失明、慢性腎不全から透析などにつながる病気でもあります。
NDBデータによると、令和2年度の特定健診を受けた方のうち、血糖検査(HbA1c)の結果は、糖尿病予備群(5.6%以上6.5%未満)が41.3%(全国平均40.0%)、糖尿病が疑われる人(6.5%以上)が7.5%(全国平均5.8%)、血糖コントロール不良者(8.0%以上)が0.4%(全国平均0.4%)であり、糖尿病予備群及び糖尿病が疑われる人の割合が全国平均を上回っています。
令和2年患者調査によると、本県の糖尿病の受療率は全国平均を上回っています。また、本県の糖尿病性腎症による新規透析導入患者数は、256人(令和3年)と横ばいで推移しています。
糖尿病は、初期段階では自覚症状が現れない場合が多く、気づいたときには糖尿病に伴う腎症や網膜症などの合併症を発症して、人工透析や失明などで日常生活に影響が出る恐れがあるため、健康寿命の延伸やQOLの向上、更には医療費の適正化に向けて疾病の「発症予防」と「重症化予防」が大変重要となります
特定健康診査、特定保健指導
1年に1度、特定健診を受診し生活習慣の改善が必要な方は、保健指導を受けましょう。
特定健診
生活習慣病の予防のために、対象者(40歳~74歳)の方にメタボリックシンドロームに着目した健診を行います。
特定保健指導
生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。
宮城県内の市町村国保保険者の特定健診の日程
市町村国保以外の保険者に加入されている方は、ご自身が加入している保険者に健康診断の予定を御確認ください。
糖尿病対策に係る医療従事者養成事業(宮城県医師会委託)
目的
かかりつけ医と糖尿病専門医等との連携強化を図り、かかりつけ医や糖尿病指導に従事するコメディカルの研修及び連携会議等の開催を通して医療保険者等における糖尿病重症化予防を推進する。
世界糖尿病デー関連イベント
世界糖尿病デー2023 in宮城『糖尿病から宮城の未来を見つめる』
主催:世界糖尿病デーin宮城実行委員会
共催:宮城県糖尿病対策推進会議、宮城県糖尿病協会、宮城県医師会、宮城県歯科医師会
後援:宮城県、宮城県医師会、東北大学病院糖尿病代謝科、東北医科薬科大学病院糖尿病代謝内科
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください