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殺虫成分チアメトキサムを含有する育苗箱施用剤を長期連用してきた地域において、2017~2019年にイネドロオイムシの多発事例が確認された。当該地域の個体群に対する薬剤感受性検定を2018~2019年に行ったところ、チアメトキサムの抵抗性比は10以上であり、2か年にわたり感受性低下が認められたことから、チアメトキサムに対する抵抗性が発達したと考えられた。また、チアメトキサム以外の殺虫成分として、クロラントラニリプロールやシアントラニリプロールに対する感受性検定を行った結果、これらの殺虫成分に対して感受性低下は認められなかった。本種は、殺虫剤抵抗性の発達が起きやすい特徴があることから、殺虫剤抵抗性のモニタリング体制の整備と抵抗性個体群が出現しにくい生産環境の構築が重要であると考えられる。
イネドロオイムシ、チアメトキサム、殺虫剤抵抗性
宮城県におけるイネドロイイムシ個体群のチアメトキサムの抵抗性発達(PDF:871KB)
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