掲載日:2023年4月13日

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指定文化財〈重要文化財〉多賀城跡出土漆紙文書

多賀城跡出土漆紙文書

重要文化財(古文書)|多賀城市|宮城県多賀城跡調査研究所・東北歴史博物館蔵

昭和45年(1970),多賀城跡において日本で初めて大量の漆紙文書が発掘された。漆紙文書は,漆容器の蓋として再利用された古文書に漆が染みこみ,地中で腐らずに残ったものである。赤外線撮影等による詳細な調査の結果,古文書であることが判明し,この発見以後,全国各地で漆紙文書の発見が相次いでいる。これらは,木簡(もっかん)と並んで古代の文書がそのままの形で遺る稀有な資料である。

多賀城は古代陸奥国国府(むつのくにこくふ)・鎮守府(ちんじゅふ)であることから,これらの漆紙文書は物品の貢進や請求に関わる文書・田籍(でんせき)文書・計帳(けいちょう)など公文書の多い点が特色である。さらに暦や典籍を書き写したものなど多様な内容である。日本史研究に漆紙文書という新たな史料を提供した点において,またこれにより東北古代史研究を格段に進めた点で,たいへん貴重である(奈良~平安時代)。

指定点数:151点

指定年月日:令和4年3月22日

多賀城跡出土漆紙文書

計帳歴名(けいちょうれきみょう)(9世紀後半),土器に貼り付いた漆紙文書(右は赤外線写真)

【画像提供:東北歴史博物館】

お問い合わせ先

文化財課保存活用班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-3683

ファックス番号:022-211-3693

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