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宮城県の獣医師は主に公衆衛生分野と家畜保健衛生分野の業務に従事しています。
宮城県で実際に活躍されている先輩獣医師職員の声を紹介いたします。
近日公開予定です。
平成30年度~令和2年度 大河原家畜保健衛生所
令和3年度~令和5年度 家畜防疫対策室
現在は、家畜伝染病が発生した場合の各家畜保健衛生所への対応指示及び家畜伝染病予防法に基づく事務を担当しています。また、家畜伝染病予防事業に係る予算の管理を行っています。
家畜伝染病予防事業は、家畜伝染病の発生予防や発生時のまん延防止により、県民及び国民への安定的な畜産物の提供を確保する、重要な役割を担っています。
旅行が好きで、学生時代にはタイやインド等のアジア諸国に滞在しましたが、それらの国における家畜・公衆衛生の環境に驚愕するとともに、日本の家畜・公衆衛生レベルの高さを知りました。
アジアの一部では、日本に比べ家畜衛生意識が低く、悪性家畜伝染病がまん延している国もありますが、現在の日本は、これまでの家畜伝染病の適確な封じ込め措置や水際対策により、それらの悪性伝染病の発生をごくわずかとしており、この状況を築き上げた公務員獣医師の役割の重要さに改めて気がつきました。
特定家畜伝染病(鳥インフルエンザ、豚熱など)が発生した農場は、迅速な病原体封じ込めによるまん延防止のため、殺処分及び農場消毒が実施されます。
封じ込め措置が実施された農場には、農林水産省及び本県から経営再開のための手当金等が交付されます。家畜や生産物の評価を実施し、適正な額の手当金が農場に交付されるよう努めました。
農場に手当金が交付され、早期の経営再開がなされた時には、やりがいを感じました。
近年は、高病原性鳥インフルエンザの世界的な流行、国内における豚熱のまん延及び近隣国におけるアフリカ豚熱の発生など、厳しい家畜衛生情勢となっておりますが、このような状況の中、公務員獣医師の需要は県内のみならず全国的に高まっており、やりがいを感じることのできる職場です。また県職員は、家畜衛生だけでなく公衆衛生や環境衛生分野など職域が広く、業務や研修等を通じ、公務員としてのスキルや法律知識等を学ぶことができるため、自分の能力を幅広く高めることのできる環境となっています。
家畜衛生に興味がある又は様々な分野で能力を活かしていきたいと考えている方は、ぜひ宮城県職員を検討してみてください。
作成:令和5年
平成27年度~平成29年度 北部家畜保健衛生所
平成30年度~令和4年度 食肉衛生検査所
令和5年度~ 畜産試験場酪農肉牛部乳牛チーム
現在の担当業務
県内畜産農家さんの生産性向上のための飼養管理に関する試験研究を行っています。その中の1つに、畜産分野におけるICTの効果的活用があります。ICTによりモニタリング等が可能になり、より少ない人数で多くの牛を管理したり、病気を早期発見できるようになります。
研究により得られた成果は、巡回指導や研修会を通して現場に普及していきたいです。
私は県外出身者です。他県の民間会社等に勤務しておりましたが、社会人11年目に経験の幅を広げたく宮城県職員に応募しました。宮城県は人財育成に力をいれており、自律的な学びをサポートしてくれるところに魅力を感じています。
食肉衛生検査所に勤務していた時に、家畜伝染病発生を想定した防疫演習を担当しました。演習終了後、内容の振り返りと演習に参加できなかった方への情報共有を目的に、演習中に撮影した動画を基に、解説および字幕付き動画(約30分)を作成したことは非常にやりがいを感じました。職場の方からは、動画のクオリティーを誉めてもらいとても嬉しかったです。動画を活用することにより、課題発見や情報共有等の可能性の枠が広がることを感じた業務でした。
県職員になって「何をしたいのか?」というビジョンを明確に持ってください。私は宮城県の畜産の底上げに貢献したいという思いで入庁しました。県に入るとソーシャルサークルが広がり、新たな発見や経験の中で、その思いは軌道修正されることもあるかと思いますが、私は仕事で悩んだ時にそのビジョンや思いに立ち返り頑張っています。
平成31年度~令和2年度 北部家畜保健衛生所防疫班
令和3年度~令和5年度 仙台家畜保健衛生所病性鑑定班
現在の担当業務
仙台家畜保健衛生所病性鑑定班ではブタ・ウシ・ニワトリといった家畜の健康状態の評価や、病気の原因究明を行っています。私はその中でも生化学検査の担当をしており、家畜の血液や臓器の成分の分析を主に行っています。家畜を健康に保つことで卵や食肉といった畜産物の流通を守っています。また、家畜の病気の中には人に感染するものもありますので、病気にかかっていないか検査することで、普段県民の皆様が口にする食事の安全を守ることにもつながっています。
私が担当している生化学検査は診断の補助のために行うことが多い検査です。私が行った検査で診断が確定するといったことはあまりなかったのですが、ある時、栄養不足によって流産が多発していたと思われる症例に出くわしました。生化学検査が大いに役立ったことに対してやりがいを感じたのはもちろん、日々の家畜の飼い方によっては生産性が悪くなる可能性があることを改めて認識し、今後の業務への意欲向上につながりました。
昔から人の生活を守る仕事がしたいと考えていました。獣医師として選べる職業は様々ありますが、その特徴が特に強いのが公務員獣医師だと思い、志すに至りました。私は東京都出身ですが、畜産がある程度盛んな所で働きたいと思っており、東京都からのアクセスもしやすい宮城県に興味を持ちました。また、宮城県でのインターンに参加したところ、職員の方々が丁寧に説明してくださり、宮城の畜産について理解が深まったため、宮城県を選びました。
以前所属していた北部家畜保健衛生所の防疫班で経験したことです。ある農家さんで細菌による感染症が発生し、農場の消毒が必要となりました。農家さんもこういったことに不慣れであったのか、どういった手順で行えばよいか、どういった消毒方法が適切か、困っている様子でした。そこで資料を作成して説明をしたところ、理解していただけました。専門用語をあまり使わないようにすることや分かりやすい資料を作る大切さを学びました。
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