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視覚障害をもつ県内の教員のお話です。
「タブレットPCとスマートフォンを使うと活動範囲が広がります。先日は,一人で宿泊を伴う旅行にも行きました。周囲に人がいない場所では,誰にも聞くことができませんので,スマートフォンが活躍してくれます。次の目的地までスマートフォンの地図アプリが音声で案内してくれます。」「このアプリを使うと撮った写真に写っているものを言葉で読み上げてくれます。」「音声認識を使うと簡単にメッセージも送れます。」この先生は,「ICT機器が,私の生活を豊かにしてくれました。」と言っています。
ICT機器は,生活だけではなく,学習の場面でも有効です。教科書をめくることのできない児童生徒も,タブレットPCの画面であれば,めくることができたり,タブレットPCのカメラ機能を使って,黒板を撮影し,後からゆっくり自分のペースでノートに書いたりすることができます。ICT機器を等の活用によって,困難さを改善したり,新しい方法で学びを広げたりすることができます。
ICT機器等の活用は,特別な教育的ニーズを有する児童生徒にとって,様々な困難を減らしたり,新たな方法に取り組みやすくしたり,これまで以上に学習や生活面における自立,そして社会参加を進めることができます。このことは,特別支援学校だけではなく,インクルーシブ教育システムの構築や合理的配慮という観点から全ての学校で大切にしたい考え方です。
宮城県教育委員会では,平成27年11月に教科指導におけるICTの活用の方針としてMIYAGIStyleを提案し,ICT活用を進めています。しかし,MIYAGIStyleでは,このような困難さを減らしたり取り除いたりするようなICT活用については,触れていません。そこで,宮城県教育委員会では,特別支援教育におけるICT活用を推進するため,@MIYAGIStyleを提案します。
@MIYAGI Styleは,「あっと みやぎ すたいる」と読みます。「@(あっと)」は,Assistive Technology(支援技術)の省略形であるATを語源としています。
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