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令和2年6月5日、気仙沼市内松川地区で地域の竹林所有者を中心とした特用林産生産者グループが昨年に引き続き幼竹(伸び過ぎたたけのこ)を利用したメンマ試作に取り組みました。
近年、国内では放置されて荒廃した竹林(放置竹林)が問題となっています。放置竹林は周囲の山林や田畑に侵入し加害するだけでなく、土砂災害の発生リスクを増大する側面もあり、財産の保護や災害防止の観点からも竹林整備が重要です。
この取組ではメンマの材料として幼竹を収穫することで、採り残しのタケノコを有効に利用し、竹林の荒廃を食い止める効果が期待できます。
今年度は内松川地域の生産者9名と当事務所職員2名で作業を行い,50~60本程を収穫し、下拵えを経て塩漬けを行いました。幼竹の収穫には腕力や道具を必要としないというのがポイントで、実際女性の生産者さんが前日にも収穫作業を進めていてくれました。
昨年度は塩漬けの塩分濃度が高く発酵が上手く進まず,商品化を見送ったため,今年度は発酵が十分に進む塩分濃度を見極め,メンマの完成を目指します。発酵が上手くいけば商品化へ向けて大きく前進しそうです。
将来的には気仙沼メンマの商品化や管内ラーメン店での取り扱いを目標にしています。竹林への関心を高め,竹林整備の推進を目指していきます。
折り取って収穫した後の様子。
やがて枯れて行くので竹林の拡大を防ぐ効果があります。
下拵え作業中の様子。
この後茹でて塩漬けし、発酵させます。
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