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令和3年度生涯学習・社会教育機関の事業概況【北部】

1重点事業

文部科学省による社会教育調査で使用している「学習内容別区分コード表」と「教育対象分類」に沿って,重点事業を回答していただきました。

今年度,各施設から挙げられた重点事業総数は88事業で,全38項目に分類することができました。このうち,3館以上の施設が挙げた事業は,右表に示す10項目となりました。

最も多かったのは【趣味・稽古事】分野の「手工芸・陶芸」と【家庭教育・家庭生活】分野の「料理・食品・食生活」でした。多くの創作的活動が重点事業に位置付けられている背景には,コロナ禍で様々な活動制限が課せられている中,「日常生活をより充実したものにしたい。」という地域住民のニーズが色濃く反映されていると推察します。同様に,【スポーツ・レクリエーション】分野の「体操・トレーニング・ヨガ・エアロビクス」や「ニュースポーツ」につきましても,コロナ禍における地域住民の運動欲求に応えるために,安全性に配慮したスポーツ・レクリエーションが選択されていることが伺えます。

【市民意識・社会連帯意識】分野の「地域防災対策・安全」につきましては,地域防災関連事業の実施が年々増加傾向にあります。このことに関連して,令和2年9月に示された「第10期中央教育審議会生涯学習分科会における議論の整理」では,新型コロナウイルス感染症や自然災害などの課題に対し,必要な知識を得たり課題解決に向けて共に学び合ったりする機会を充実させること,いわゆる「命を守る生涯学習・社会教育」の視点が,今後ますます重要視されていくことが述べられています。新しい時代の生涯学習・社会教育の在り方につきましては,今後実施される当教育事務所主催の研修会でも取り上げ,研修を深めていきたいと考えています。

重点事業分類 事業数
【趣味・稽古事】手工芸・陶芸 6
【家庭教育・家庭生活】料理・食品・食生活 6
【市民意識・社会連帯意識】地域防災対策・安全 5
【市民意識・社会連帯意識】地域・郷土の理解 4
【市民意識・社会連帯意識】まちづくり・住民参加 4
【趣味・稽古事】工作・模型 3
【スポーツ・レクリエーション】体操・トレーニング・ヨガ・エアロビクス 3
【スポーツ・レクリエーション】ニュースポーツ 3
【家庭教育・家庭生活】読書・読み聞かせ 3

2学校と連携・協働した取組

学校と連携・協働した取組については,右表に示すように9項目に分類され,7施設から「特になし」という回答がありました。

回答で多かった内容は,講師または活動支援ボランティアの紹介・調整で,多くの施設がコーディネーター的な立場で協働教育推進の一翼を担っていただいていることが伺われます。さらに,職員が講師を務めたり,活動の準備・運営等の支援を行ったりしている事例も見られ,協働教育を強く推進していただいていることが推察されます。

管内全小・中・義務教育学校では,地域連携担当が中心となって協働教育の推進に取り組んでいますが,一方で,学校ごとに様々な課題を抱えているのも事実です。各施設の皆様には,学校と連携・協働した取組の中で,強みである「地域住民とのネットワーク」や「コーディネート力」を発揮していただき,学校と地域の橋渡しをお願いしたいと考えます。

学校と連携・協働した取組は,学校教育の充実が図られるだけでなく,公民館事業の成果の向上,さらに地域社会の活性化が見込まれます。これらの事例につきましては,今後も研修会や当教育事務所ホームページ等で紹介し,周知を図っていきたいと思います。

学校と連携・協働した取組 回答数
講師または活動支援ボランティアの紹介・調整 23
講師または支援者として活動参加 11
職場体験・見学受入れ 6
公民館等事業参加募集の協力 6
世代間交流事業(スポーツ,花植え) 5
学級文庫としての本の貸し出し※図書館 4
合同行事(運動会,防災訓練) 3
教職員との会議・情報交換の場の設定 3
その他 5
特になし 7

3実践上の諸課題

最も多かった実践上の諸課題は,やはり「コロナ禍に対応した事業企画・運営」に関するものでした。新型コロナウイルスの実態解明や感染防止対策については,昨年度よりだいぶ進展が見られますが,事業実施には現時点においても個々の事業に応じた対策と細心の配慮が求められることは,想像に難くありません。そのような中,各施設の皆様には,事業の充実と感染防止対策の両立を図りながら,実施可能な範囲で事業を展開していただきました。これまでの取組に深く敬意を表します。

長引くコロナ禍により,私たちの日常生活には少なからず閉塞感が漂っていますが,このような状況だからこそ,人々の生活に潤いを与え地域を活性化させることを目指している社会教育・生涯学習が必要であると強く感じています。また,それに従事している私たちには,使命感をもって創意工夫を図りながら粛々と事業展開していくことが求められていると確信しています。

実践上の諸課題 回答数
コロナ禍に対応した事業企画・運営 23
新規事業の創出,地域等課題の解決につながる講座の提供 8
関係団体支援(自主的活動の促進)(高齢化対応) 7
利用者・参加者の獲得・拡大,事業周知方法 6
情報収集,ニーズの把握 4
青年対象事業の充実 3
小中学生対象事業の充実 3
ジュニア・リーダーの激減 3
講師・スタッフの高齢化 3
職員数減少 2
家庭教育の充実 1
他機関との連携 1
施設老朽化 1
特になし 5

 

 

 

 

 

 

お問い合わせ先

北部教育事務所教育学事班(生涯学習)

大崎市古川旭四丁目1-1

電話番号:0229-87-3612

ファックス番号:0229-22-7589

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