畜産学部

最近の畜産学部のようす

学部の性格・目標

酪農,肉牛,養豚の専攻を置き,家畜飼養管理技術,経営管理技術についての専門的な知識・技術を習得し,地域の畜産を担う人材を育成します。

• 酪農専攻では,家畜栄養や省力的な飼養管理技術を学習します。
• 肉牛専攻では,子牛生産から肥育出荷までの生産技術や経営管理手法を学習します。
• 養豚専攻では,肥育や繁殖の先端技術を学習します。

学習内容

各学部の共通履修科目に加え,飼料作物,家畜栄養,家畜生理解剖,家畜繁殖,飼養管理,削蹄などの畜産学部専攻科目を学習します。
なお,所定の科目を履修又は講習会等を受講し,試験に合格することにより,家畜（牛）人工授精師,2級認定牛削蹄師の資格を取得することができます。
また,2年次のキャリア形成プログラムでは,課題研究（卒論プロジェクト）,先進的飼養技術の実習,技能研修などにより,自発的な課題設定による学習を行います。

卒業論文

自宅の経営で問題となっていることや興味があることを課題として設定することで,将来の営農計画に活かしていきます。実施に当たっては自ら考え,解決する能力を養います。

令和5年度課題

1. 血液成分と反すう時間の相関
2. ランドレース種育成雌豚の制限給餌による脚弱症対策の検討
3. ドクダミ抽出液によるハエ対策
4. アブ捕獲装置の形状と高さによるアブ捕獲数の違い
5. 自給粗飼料メインの給与体系が経営を発展させることができるか
6. 牛床への粉状消石灰散布・石灰乳塗布による子牛の下痢予防対策
7. 「しもふりレッド」における背脂肪厚低減試験
8. イタリアンライグラスと飼料用大豆の連続栽培による蛋白質飼料の自給率向上
9. 搾乳ロボット導入の検討
10. 産次数による和牛肥育成績に関する傾向について
11. 牡蠣殻添加による堆肥化製造時の悪臭低減対策
12. 子豚に5-アミノレブリン酸を与えた時の効果
13. 床構造の変更がカウコンフォートにどのような影響を与えるか
14. 宮城県における肉用牛でのアニマルウェルフェアへの取り組み状況について
15. 我が家の理想の牛舎の検討

令和4年度課題

1. 本県における子実用トウモロコシの収量性及びハイモイスチャーシェルドコーン（HMSC）適正品種の検討
2. 牛肉加工の可能性～ベーコン編～
3. シマウシで吸血昆虫対策
4. 和牛枝肉のオレイン酸と各項目との相関について
5. 忌避テープによる獣害対策について
6. 第12回全国和牛能力共進会第1区若雄の部における入賞の要因の検討
7. ホルスタイン子牛への初乳製剤給与試験について
8. 削蹄前後における乳量・乳質及び歩行スコアについて
9. ハッカ油によるサシバエ防除

令和3年度課題

1. 堆肥ペレットの組成の違いによる水稲ポット試験
2. 子牛へのルーメン液移植の有無による成育の違いについて
3. 菌の違いによる熟成肉の食味の違い
4. ファームノート・カラーを利用した牛の活動量と個体ごとの特徴について
5. すだれによる暑熱対策の効果
6. 牛への施灸と自作もぐさの実用化について
7. 我が家の肥育改善とビタミンコントロールについて
8. 夏季の気温がデュロック種の精液性状に対して及ぼす影響と黒クコ添加給与による精液性状改善の効果
9. 暑熱対策として牛に酢を与えた時の効果について
10. 我が家の和牛繁殖計画
11. 本県における飼料用トウモロコシ二期作の可能性についてモッツァレラチーズの乳酸菌の違いによる食味の変化
12. 農作業中の事故事例及びヒヤリハット体験事例調査

令和2年度課題

1. 新規参入における和牛繁殖経営シミュレーション
2. 土着菌を活用した堆肥発酵促進の検討
3. アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理に対する畜産農家の意識調査
4. 唐辛子とたばこ抽出液を用いた獣害対策について
5. わが家の牧草地における収量向上のための施肥
6. 初乳についての調査
7. 乳牛への種付品種と育成牛預託の組み合わせ比率に基づく酪農経営シミュレーション
8. 我が家の和牛肥育経営改善
9. 種雄牛候補牛の全国和牛能力共進会に向けた飼養管理の提案
10. 牛肉ソーセージを用いたパサつき改善の試み

令和元年度課題

1. 将来の地域を支える6次化の仕組み
   加工品を立案,製造した過程をもとに,酪農家自らが生産物の加工品を製造販売するための仕組みについて提案しました。
2. ハーブによる防虫効果及びリラックス効果の検討
   ハーブ噴霧による害虫の忌避効果や,ストレス指標となる唾液アミラーゼ活性をもとにリラックス効果を検討しました。
3. 泡トラップによる吸血昆虫の捕殺効果～香りの違い～
   洗剤の泡に害虫が引き寄せられる特性に関し,アルコールなど香りの違いによる比較を行いました。
4. 消費者及び生産者における豚肉に関する意識調査
   豚肉に関するアンケート調査により,消費者の求める豚肉像や,消費者と生産者の意識の違いについて検討しました。
5. 泡トラップによる吸血昆虫の捕殺効果～色の違いによる捕殺数の違いの検討～
   洗剤の泡に害虫が引き寄せられる特性に関し,泡の色の違いによる比較を行いました。
6. 乳牛にワカメを与えた際の影響
   通常廃棄される塩蔵ワカメ加工残渣の飼料利用について検討しました。
7. 精液運動解析装置を利用した過去,現在の種雄牛の精液の比較
   精液運動能力の自動解析装置を用いて,過去から現在までの種雄牛間の比較や,産肉形質との関連について検討しました。
8. 竹炭を用いた下痢の予防効果の検討
   牧草地などへの侵食が問題となっている竹を整腸作用や解毒作用のある炭に加工し,牛への給与について検討しました。
9. 将来就農するための我が家の増頭計画及び牛舎設計
   将来の自営就農に向けた牛舎設計について構造や資金面から検討しました。
10. 牛舎の屋根への散水による乳牛の暑熱対策
    農業ハウス用散水ホースを用いた牛舎屋根への散水が牛舎の暑熱環境に与える影響について検討しました。
11. 我が家の酪農経営拡大に向けた生産性向上のための検討
    過去3ヵ年の我が家の乳量や乳成分等の推移を整理し,自営就農に向けた課題整理と解決方法について検討しました。

平成30年度課題

1. 我が家における牧草の収量と栄養価の調査
2. えだ豆残渣を利用した飼料の開発
3. ビワの葉を用いた乳房炎治療の検討
4. 酒粕の飼料化に向けた保存性向上と嗜好性の調査
5. 牛と人に優しい新たな堆肥処理方法の検討
6. 我が家の労働生産性向上のための検討

平成29年度課題

1. 哺育体系の違いによる発育促進の検討
2. カビ対策による我が家のトウモロコシサイレージの品質向上
3. 就農に向けた飼養管理方法の検討
4. 我が家における乳房炎発生の予防
5. アニマルウェルフェアに関する調査

平成28年度課題

1. 播種法による飼料用トウモロコシの生育の違い
2. 草地更新に向けた耕起回数と高冷地播種適期の検討
3. TMR（混合飼料）利用実態調査
4. 水田放牧を活用した経営改善に向けた検討
5. 経営規模拡大に対する牛舎の設計
6. 飼料用トウモロコシの栽培密度の違いによる収量の変化
7. 我が家の蹄病改善に向けての検討
8. 我が家における堆肥生産・販売の検討
9. 自宅の酪農経営の規模拡大を目指した事例調査と施設検討
10. ホヤ殻とカキ殻の飼料添加でしもふりレッドの肉質が向上する
11. 肉用牛繁殖経営開始のための畜舎の研究と建築案
12. 獣害（シカ）対策の検討

平成27年度課題

1. 堆肥悪臭の防止とその対策
2. ガス濃度調節剤利用による簡易なウシ体外受精卵の培養について
3. 堆肥（牛豚ふん）を固めることはできるか（利用・流通の改善に向けて！）
4. 稲ホールクロップサイレージを取り入れた給与体系の検討
5. 飼料用とうもろこし畑における難防除草に対する除草効果調査
6. 飼料用とうもろこしの獣害対策
7. 哺育体系の違いが黒毛和種子牛の発育に及ぼす影響について
8. 飼料用とうもろこしの収量及びサイレージの品質の品種特性調査
9. 乳用牛の2回搾乳と3回搾乳の比較（我が家における導入の検討）
10. デントコーンの獣害対策
11. 品種及び給与飼料等が牛肉の脂肪酸割合に与える影響
12. 放射性廃棄物最終処分場建設に伴う風評被害事前調査
13. 超音波画像診断装置を用いた牛ロース芯断面積の経時的変化及び枝肉成績との関係の検討
14. 衛生害虫の防除法の模索と検討～ハエが好む色とは？～

畜産学部各専攻の紹介

講義や課題研究は専攻別に学習します。

酪農専攻

乳牛についての専門的な飼養管理技術や先進技術を学習します。

肉牛専攻

肉牛についての専門的な飼養管理技術や先進技術を学習します。

養豚専攻

繁殖豚や肥育豚についての専門的な飼養管理技術や先進技術を学習します。