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【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)
県民にとっては年末の清水寺、年始の村井知事と、恒例となっている今年の一文字をよろしくお願いしたい。
私の今年にかけた思い、「要」、この字を書いてまいりました。これは私の直筆でございます。
今年は5期目、20年の最後の年になります。まさに20年の集大成、要の年になるだろうと思っております。震災復興、人口減少対策、DX、成長産業の誘致・育成に加えまして、病院の再編、また宿泊税を活用した観光施策の立案など、要、重要な施策がめじろ押しの年ということになります。
また、今年は新たな県民会館の整備や多賀城政庁復元の検討にも着手したいと考えております。中長期を展望した政策にとりましても、要の一年になるだろうと思っております。
また、「要」という字の左側に月、にくづきを入れますと、「腰」という漢字になります。しっかり腰を据えて今年一年頑張ってまいりたいという思いも込めて書かせていただきました。
本当を言うと、かなり前に、12月の15日過ぎぐらいに、実はこの字を書いていたんですよ(「熟」の字を出す)。これも私が書いたの。そうしたら議長に言われたの、今年(2024年)の一字で。それでもう1回書き直したんです。ですから、「熟」改め「要」です。
知事は書道は何段か。
いや、私は特に。小さい頃に習っていたんですけれども自分で言うのも何だけれども、大きな字は結構うまく書けるんです。でも、ちっちゃい字は駄目なんです。
先ほどの「熟」の字、あれはどうして差し替えることになったのか。
議長が去年一年の思いを込めて、熟議を尽くしたということで「熟」という字を使っちゃったんです。やられたという感じです。
もし先取りされていなければ、どういう思いを込めていたのか。
まさに今年は熟議を重ねてしっかり物事を進めていきたいといったようなことを言おうと思っていました。新聞を見てびっくりしました。漢字これだけあるのに、同じ漢字書くのかなと。
熟という字で私ちょっと今ググったら、例えば熟れるとか、こなれるというのがあるみたいだが、何かそのあたりは。
そこまでは考えていません。そっちはリセットして、「要」でお願いします。
今年は、今月20日にトランプ政権が動き出す。世界の潮目に大きな変化が起きる可能性がある。国内でも、春には少数与党の予算案の成否、夏には同日選もささやかれている参院選、または大連立構想と、波乱の政局が予想される。村井知事におかれても、秋に大きな節目の決断が待ち受けている。今年のお正月はどのようなお気持ちで迎えられたか。その政局的なことについてお聞かせ願いたい。
非常に今、世界中で政治が不安定になっているという気がしております。アメリカは大統領が替わる。日本もおっしゃったとおりでございますし、また、ヨーロッパも、イギリス、フランス、ドイツも非常に不安定でありますし、カナダのトルドー首相も辞任を表明されたということで、民主主義の国において政治が不安定になっていっていることに対して不安を抱いているところでございます。
特に、アメリカのトランプ大統領が自国第一主義を掲げています。小さな国がそのようなことを掲げても特に大きな影響はございませんが、アメリカのような世界のリーダーと言われる国が、自国第一主義を掲げてしまいますと、世界のバランスが崩れてしまうのではないかと、特に経済のバランスが崩れてしまうのではないかということを非常に不安に思っております。
今年は、宮城県内もそうでありますけれども、とにかく落ち着いた、そういう年になってもらいたいという思いで正月を迎えました。
皆さんが一番知りたがっている部分についてはいかがか。
まだ何も。
今年は大阪・関西万博が4月から開催される予定であり、70年代の大阪万博について、当時知事は近くにお住まいだったと思うが。
何回も行きましたよ。
そのあたりのエピソードと、今度の万博にかける思いをあらためて伺う。
当時は10歳でしたし、大変盛り上がっていましたので、親や親戚、友達の親に連れられて何度も行きました。月の石を何時間も並んで見たのを今でもよく覚えています。確か入場料が500円ぐらいだったんじゃないかなと思うんですけども、非常に安かったので、そんなに無理しなくても行けました。パビリオンに行くと必ず、こんな小さなピンバッジがもらえまして、そのピンバッジを集めてみんなで競争したことも覚えています。いい思い出です。やっぱり太陽の塔が非常にインパクトがあったのもよく覚えております。
今回は大阪でまた開催されるということであります。今、私、全国知事会の会長でありますので、充て職で万博推進本部の本部長も仰せつかっております。そういうこともありまして、1月25日に知事会で現地視察を予定しております。何人の知事が参加していただけるかどうか分からないんですが、少なくとも私は本部長として参加をしたいと思っていまして、リングは完成しており、幾つかパビリオンも完成しているということですので、今月、視察をさせていただこうと思っています。また、あらためてマスコミの皆さんにご案内をしたいと思っています。ぜひ皆さんも一緒に来ていただいたらいいんじゃないですか。どうやらチケットの売上げが芳しくないということなので、みんなで購入していただけるように、われわれも一生懸命応援をしていかなければいけないと思っています。
年末にカンボジアを訪問されたと思うが、そこでの収穫を教えてほしい。
今回は特別にフン・マネット首相にお会いすることができました。フン・セン元首相の息子さんであります。びっくりしたんですけれども、アメリカの陸軍士官学校でありますウエストポイント出身、ウエストポイントに行って勉強されて、その後、ニューヨークの大学で勉強された方で、非常に知性もあり、また、元軍人だということでありましたので、私と気脈も通じました。また、驚いたのは、今、防衛大学校でカンボジアの留学生を受け入れていまして、首相の補佐官をなさっている方が防大の私の後輩でありましたので、あそこ(カンボジア)に行って先輩と呼ばれたのでびっくりしました。
そこでも、カンボジアとしてぜひとも日本に人材を送り込みたいんだというような気概のあるお言葉をいただきまして、それで、カンボジアの労働大臣と覚書を結びました。その後、カンボジアの政府がやっております学校ですね、いろいろな職業訓練をしている政府の学校を視察させていただいたり、民間がやっております送り出し機関の学校を視察しました。非常に能力のある若い人たちがたくさんおられるということを肌で実感いたしましたので、ぜひインドネシアだけではなくてカンボジアからも多くの人材を送り出していただけるようにしてまいりたいと思っています。
仏教国でありまして特に食べ物の問題もございませんので、われわれ日本と、宮城県と、親和性はあるのではないかなと思っています。
今回の訪問の狙いというところについてあらためて伺う。
もうたった一つです。外国人材の受入れをするために、政府がお墨付きをしているような送り出し機関としっかりと連携を取りたい。そのためにまずは政府と覚書を結ぶというのが目的でありました。
労働力の確保とか、そういった観点というところか。
そうです。人口自体はインドネシアは2億人を超えていますので、日本より非常に人口の多い国であります。一方、カンボジアは日本の十五、六%しか人口がないんですね。ですから、人口規模からするとインドネシアとは比べ物にならないんですが、先ほども言ったように、同じ仏教国であるということ、あと、非常に親日国ですね。びっくりしたのは、日本の国旗が描かれてある紙幣がありました。日本が造った橋の写真と一緒に日本の国旗も小さく印刷されておりました。紙幣にほかの国の国旗を入れるなんていうのはまれでしょうから、それだけ日本のことを信頼してくださっているということだと思います。そういう国でありますので、日本に対する憧れを若い人たちは持っておりますので、ぜひとも受入れを進めていきたいと思っています。
ただ、やはり円安の影響というのは避けられないとおっしゃっていました。ですから、ありとあらゆる業種というよりも、やはり日本に来て勉強したいと思ってもらえるような業種、一例を申し上げますと、カンボジアはほとんどの車が日本製ですね。トヨタの車が非常に多かったです。驚くほどトヨタの車が多かったですね。自動車整備をするのに、やはり日本の車を整備する方が多いわけですから、日本で勉強したほうが非常にいいということでありまして、その円安のデメリットを超えるメリットとがある。自動車整備は今人手が足りないとよく言われておりますので、そういった分野においてはカンボジアの人材を受け入れやすいのではないかなと思いました。ですから、何もかもというわけではなく、この分野についてはインドネシア、この分野についてはカンボジアといったような形ですみ分けをしながら人材を獲得していくようにしていけば、うまく回っていくのではないか、そういう手応えを感じて帰ってまいりました。
石破首相が年頭会見などでもおっしゃっていたが、いわゆる中央省庁の地方移転だとか、26年度を目指して防災庁を作りたいというお話も出ていたが、この手の話は何回も浮上してはポシャっているので実現するかどうかはさておき、仮に、例えば募集したいという話もあったので、宮城県で来てほしいという省庁とか機能とかがあれば伺う。
東日本大震災があった、非常に被害が大きかった、人的被害が一番大きかった県は宮城でございますので、そういった意味では、新しくできる防災庁などが宮城に来ていただけるというのであれば、非常にタイムリーなのかもしれません。ただ、国がどういう方針を示すか分かりませんので、まずはその様子を見てというところであります。地方創生を進める上で国の省庁を地方にというのは一つの方法ですけれども、ただ、今そこに勤めている職員の皆さん、基本的に東京近辺で生活をされていますので、それが一気に地方に行くというのも、これはなかなか簡単にいかないかもしれないです。そういった意味では、新しい省庁ですから、やりやすいのかもしれないですけれども。
本日、茅場町の新しい店舗の開店日が決まったと思うが、セレモニーについてはどうかというところもまだ未定というところだと思うが、知事は訪問される予定とかはあるか。
1月28日に行くかどうかということについては、まだ私の予定も確定していないので分かりません。ただ、いずれにせよ、開店したら近いうちに顔を出さないといけないかと思っています。
28日ではなくて、違う日にも行く可能性があるということか。
28日に行けたら行ってもいいんですけれども、まだ正式なご案内が来ているかどうか私掌握していないものですから、様子を見ながら。
クラウドファンディングの件だが、12月27日までの期間で実際に2,800万円ほどの寄附が集まったということだが、これだけの寄附が集まったというところの知事の受け止めをお願いしたい。
やはり素晴らしいと思います。自分たちでまず立ち上がるんだと、やるんだという思いですよね。前もお話ししましたけれども、独立採算でやっているアンテナショップもあります。ですから、まずは自分たちでやるんだと。そうすることによっていろいろな工夫や知恵が出てまいりますから。どうしても足りない部分というのが出てきて、そのときにここだけは行政をと、私はそれがあるべき姿だと思うんです。アンテナショップの必要性、重要性を私どもも認識はしておりますけれども、必要だから行政が全部しっかりここまではやるべきだというのではなくて、やるべきことをやる。このクラウドファンディングでも当初集まらないと言われていたんですけれども、2,800万円というお金が集まった、これは本当に努力をされた結果だと思います。高く評価をしているところであります。
年も明けたので、病院の再編について伺いたいのだが、今の東北労災病院との協議の状況をあらためて教えていただきたい。
担当者同士で定期的に意見交換をしているんですけれども、何度も申し上げているように、今、労災病院さんは、非常に経営が大変な状況なので、現時点において一歩踏み出すという判断は難しいと、もう少し検討する時間を与えてほしいということでございます。
進ちょく状況としては何合目か。
基本合意に至る前ですから、まだ1合目、2合目とか、その程度じゃないでしょうか。
知事としては、来年度中には協議を取りまとめたい考えか。
できるだけ早くと思っております。富谷市さん、宮城県がこういうことはできますよということは投げかけておりますので、あとは労災本部の判断を待つということになります。
これだけやってくれたら一歩踏み出すというところにもまだ来ていないんです。検討というか、動き出すというところまでまだ行かないというようなお話ですので。無理をお願いできませんので、まずは様子を見ているというところでございます。
先ほども話があったが、多賀城政庁復元の話だが、この狙いとこれにかける思い、期待している部分をお聞かせいただきたい。
昨年、1300年を迎えまして、やはり1300年前は東北の中心地であったわけであります。しかし、残念ながら、多賀城という地がなかなか全国的に認識をされていない。私も何度も足を運んでおりますけれども、石碑が国宝に指定されたにもかかわらず、なかなか、地元の人はよくご存じですけれども、全国的にはあまり知られていないということであります。やはりそれは、一番はそこに何があったかというのが見えないというところにあると私は思いました。そういったところから、少し財政的なものもありますので時間はかかりますけれども、少しずつ整備をしていって、少なくとも政庁跡については復元したほうがいいのではないかと考えたということでございます。
宿泊税を導入するかどうかということが決まったわけではございませんけれども、宿泊税のお認めをいただきましたので、一定程度、財源の確保の見通しはついたということです。
国と、文化庁との調整も必要になってまいりますから、文化庁の予算も入れながら、少し時間をかけて、10年から20年ぐらいのスパンで整備ができればなと思っています。
期待といたしましては、やはり、多賀城がここにあって、それによって東北がこのように発展する一つの拠点であったんだということを、特に若い人、子どもさん方にしっかりと学んでいただきたいと思っています。
私、平城京に行ったんですけれども、あれは国が整備をしていまして、全然規模も違いますが、ああいったようなものがあるのとないのとでは、地元の皆さんの誇りにもつながってくるのではないかなと思いました。ぜひ、時間をかけてでもしっかりちょっとずつやっていきたいと思います。
昨日、多賀城市長とお話ししていたら、もしやるならば、地元の皆さんにもいろいろ整備に少しずつ携わってもらったらどうだろうかなんていうお話がありました。確かに1300年前は特別な技術者がいたのかもしれませんけれども、みんなで力を合わせてやっていったわけですよね。ですから、時間をかけて、地元の人たちみんなで参加をしながら、専門の業者さんしかできない部分は専門の業者さんにやってもらうにしても、地元の皆さんでお手伝いしていただけるような部分はお手伝いをしていただきながら、みんなで整備していくというのも一つのやり方ではないかなと。みんなで造る多賀城政庁といったようなものがあってもいいのかなと感じた次第であります。まだどうなるか分かりませんけれども。
10年から20年くらい時間をかけてということだったのだが、もっと具体的なロードマップとして何年までにどれぐらいとか、まだそういうものは現時点ではないのか。
まだないです。これから作ります。
検討はもう今年度から始めていくのか。
来年度からです。
かなり長いスパンをかけてということだが、その間、なかなか知られていないということもあると思うが、関連イベントなどを県としても何かPRイベントなどをやっていく考えなのか、それとも多賀城市が取り組みを行うのを支援していくのか、いかがか。
それも含めてこれからですね。まずロードマップをしっかり作らなければいけませんので、それを作るのに1年ぐらいかかるのではないかなと思います。来年度いっぱいかかるかもしれないですね。具体的に何かが動き出すというのはもう少し後になると思いますが、こういうことをやるという意思決定をすると。多賀城市も非常に前向きに捉えていただいていますので、県を挙げて、多賀城市と一緒になって話を進めていきたいなと思っています。
この間のイベント、皆さん行きましたか。ライトアップされたプログラム。あれが非常によかったので、なるべく続けたらいいのではないかということも検討しているんですけれども。輪っかがあってフォトスポットになっていて、家族や恋人同士とか、お子さんが座って写真を撮っていたので、ああいうものを残してもいいのではないかと思うんですけれども。
だんだんと国民スポーツ大会の改革案みたいなものが見えてきており、例えば、通年開催で競技を分散させてとか、そういうものが幾つか出てきているが、分かる範囲で、知事はどういうふうに受け止めているのか。
実は、これは国民運動本部長の阿部長野県知事が出席していただいていまして、まだ具体的なものが案として出されておりませんので、報道ベースでしか私も知らないということを前提にお話をいたします。もしかしたら間違っているかもしれません。ですから、通年になるかどうかも分からないんですけれども、課題として今までわれわれが言っていたのは、とにかく非常にお金がかかるということと、非常に短期間で、11日間だったかな、本当に2週間弱の間に一遍にお客さん、選手が来てしまうので、泊まる場所もなかなかないと。これからバスの輸送とかいうのもドライバーの確保が非常に難しいので、国民スポーツ大会が開催されることによっていろいろな弊害が生じるのではないかということをお話ししておりました。
特に、小さな県になればなるほど宿泊場所の確保が大変なので、各県から、大変お金をかけてやって来る割には隣県のほうにお客さん、選手の方が泊まってしまうという問題がありました。期間を長くすれば、同じ会場を何度も使うこともできますし、いろいろな競技で使うこともできますし、選手も1年を通じて同じ県で泊まっていただける、宿泊場所を確保できる。地元の経済が潤うことにもつながっていくということであります。また、職員の負担も、あまりにも短期間に、十何日間となりますと、それだけで100人規模の国民スポーツ対策室みたいなものを作らなければいけませんでしたけれども、分散するということになれば、もっと少ない人数でやれると思います。そういった意味から考えますと、期間を延ばすということは非常に私は効果のあることではないかと思います。
まだ結論は出ておりませんので、現時点においてはこれ以上申し上げられませんが、3巡目にこだわらず、2巡目からできるところからやっていけばいいのではないかなと思っています。
幾つかある中で、都道府県対抗方式というものは維持するという話が出ている。ただ、知事としては、47都道府県の大運動会というのがどうなのかということ、定例会でも言っていたが、そこが維持されるということについてはどう思われるか。
私はそういう考え方を持っていましたけれども、他の知事さん方が、都道府県対抗は残したほうがいいのではないかという意見が多かったということです。47人の知事さんのご意見を聞いた上でそのような方向になってきたということであります。
知事もほかの県の知事の意見を踏まえて、やはり必要だというふうに気持ちが変わったということか。
気持ちが変わったというよりも、それを取りまとめる立場ですので、私の考え方にみんなを持っていくというよりも、皆さんの意見を集約して、これが全体の意見ということになったということであります。
宮城県村井知事としてはどういうふうに考えるか。
メリット、デメリットあると思うんです。特に天皇杯というものがありますので、天皇皇后両陛下が行幸啓でお越しになる大会でございますから、そういうことを考えますと、どうしても順位づけが必要だというのも一つの考え方かなと思いました。
多少柔軟に変わってきたというふうに受け止めていいと思うが、もう一つ、分散開催ということで、競技数も知事会としては削減を求めていたと思うが、その辺はどういうふうに考えるか。
そこまでは、確かまだ協議していないのではないでしょうかね。
改革案を見た感じで、やはり各県の知事が求める、各都道府県の財政負担というのは、だいぶ減らされるというふうに見ているのか、まだまだこれから大変と見ているのか。
それもこれからなんですけれども、特にわれわれはかかる経費の応分負担を、都道府県だけではなくて、日本スポーツ協会であったり、あるいは国が負担をすべきだということを主張しておりますが、そこについてはまだ踏み込んだ議論はなされていないと受け止めはしております。
阿武隈急行の件だが、一部の自治体が支払いを渋っていた赤字補塡の補助金に関して、ようやく足並みがそろったと思うが、そのあたりの受け止めと、在り方検討会の期限も迫っているが、知事の阿武急に関するお考えをお聞かせいただきたい。
今後、非常に人口が減っていく地域、エリアにおいて、鉄路を維持するというのは非常に大変なことであります。そこで、本当に多角的にいろいろ議論をさせていただきましたけれども、特に宮城県側の二つの市と町からは、ぜひ維持したいという声が強く出まして、そのためには負担が重くなってもやむを得ないということでございましたので、しっかりと議論した上で、県と3市町が協定書といったようなものを結ばせていただいたということでございます。
まずは、しっかりと財政負担をしていただきながらということで、宮城県側はまとまりましたので、今後は福島県側と意見交換をしていくということになります。
まずは宮城県側で意見がまとまったこと、よかったなと思っています。一時はどうなるかなと大変心配したんですけれども。
鉄路という話で関連だが、陸羽東線が災害復旧もままならないままで、鳴子から山形側は全部ずっと運休してバスの運行を続けている。山形県などもJRのほうに早期復旧を求めたりすると思うが、村井知事としては何かJR側に早期復旧を求めることのお考えはないか。
JRの方にお会いしたときは、鉄路の維持は、できれば早く復旧し、継続をしてほしいということはお伝えはしております。
陸羽東線はものすごく赤字路線であり、JRとしては、こういう災害があったときに、復旧のために上下分離であったり、鉄路をなくすであるとかがありますけども、上下分離になると、かなり自治体の負担という部分も出てくると思うが、その辺については何か将来的なことを知事としては考えたりするのか。
県がどこまでコミットすればいいのかというのは難しい問題だと思います。まずは、JR側のほうでよくお考えいただいて、特に地元の皆さんとよく意見交換をしていただきたいと思います。上下分離という考え方もあるかもしれませんが、何をやるにしても、地元と協調していくということが重要だと思いますので、まずJR東日本の考え方というものがまとまるのを見ているということでございます。
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