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【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)
それでは、私から2点、皆さまにご連絡があります。
まずは、今冬における季節性インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けてでございます。
例年、年末年始にかけて、季節性インフルエンザや新型コロナウイルス感染症といった感染症が流行する傾向にあります。季節性インフルエンザは今シーズン既に流行入りしておりまして、県民の皆さまにおかれましては、適切な感染対策に心がけていただきたいと思います。
高齢者や基礎疾患のある方が感染すれば、重症化する可能性があります。インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの定期接種は既に始まっておりますので、65歳以上など対象者の方は市町村の情報等を確認していただきまして、定期接種をご検討ください。
2枚目の資料には、感染対策のポイントや季節性インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症の感染動向をまとめております。換気や場面に応じたマスクの着用、小まめな手洗い、手指の消毒といった基本的な感染対策は引き続き有効であります。また、予防接種について、発症をある程度抑える効果や重症化を予防する効果がございますので、接種について検討してください。県民の皆さまにおかれましては、感染が拡大しないよう引き続き適切な感染対策をよろしくお願い申し上げます。
次に2点目でございます。「みやぎまるっとポイントラリー」の開催について、ご説明いたします。
宮城県では、県民の皆さまの県内広域周遊を促進し、冬の魅力を再発見していただくため、デジタル身分証アプリを活用した「みやぎまるっとポイントラリー」を開催いたします。
開催期間は、今週の土曜日12月7日から来年2月28日までとしており、県内の観光施設やスノーアクティビティー施設、宮城オルレコースなど、県内に60スポットを設定いたしまして、冬の宮城の魅力を体感していただきながら、県内を周遊していただくというものになっております。
2枚目、操作イメージ図をつけておりますが、参加する際には「ポケットサイン」内のミニアプリ「みやぎまるっとポイントラリー」を使用し、各スポットに掲示されたポスターの二次元コードを読み込んでいただくとポイントを取得できます。集めたポイント数に応じて、豪華賞品が当たる抽せんにお申込みをいただけます。
なお、このミニアプリは、開始日である12月7日にポケットサイン内にアイコンが表示されますので、端末を確認していただければと思います。
ぜひ、このミニアプリを旅のお供に、冬の宮城を巡っていただき、魅力を感じていただければと思います。
私からは以上でございます。
石破首相が先週の金曜日、103万円の壁の引き上げを表明したが、先日、知事会議で行われた議論やその後の政府要望、やり取りを踏まえて、基本の意見を聞かせていただきたい。
国民の皆さまの所得が向上する、また、労働力不足解消につながるということでございますので、全国知事会といたしましても、そのこと自体は賛成でございますが、一方、地方財源に大きな穴が空く可能性があるという不安感を持っております。財源に大きな穴が空きますと、県民の皆さま、市町村民の皆さま、国民の皆さまへの行政サービスが大きく低下する可能性があります。
そういったこともございますので、私は、知事会長として直接総理に2点申し上げました。まず1点目は、今回の措置を恒久的な措置として行うのであれば、地方への財政措置も恒久措置としていただきたいということ。2つ目は、財政措置は臨時財政対策債という借金で措置するということではなく、真水(一般財源)でしっかりと措置をしていただきたいという、その2点を要望いたしました。
与野党ともにその方向で検討してくださるものと信じておりますが、不安を感じるようなときには、また知事会として適時適切、必要な時期に政府に対して要望してまいりたいと考えております。
総理から、財源についてとか、臨時財政対策債を上げてくれとか、真水でとかということについては何か返答はあったのか。
特にないですね。まだ協議が始まったばかりですので、具体的にこうするということはございませんでしたが、ただ、年内には決着をしなければならないと思っておりますので、あまり時間がございません。従って、しっかりと国の、特に与野党の協議の成り行きなど、関心を持って見守ってまいりたいと思っております。
知事会議では、ちょっと話題になったように、国民民主党の玉木代表が国から各知事に対して根回しがあったという発言があり、それに対して反発の声もいろいろな知事からあったと思う。東京でも発言されたかもしれないが、実際、知事にそういった連絡があったかどうかも含めて、この辺についての考えをお聞かせいただきたい。
大臣からも総務省からも、私に対して何らかの連絡、圧力があったということはございません。あれは各知事のプライドを非常に傷つけられたと受け止めています。われわれがいかにも国のコントロール下にあるような、そういう受け取り方をされかねない表現でしたので、それが非常に各県知事の反発が出た理由ではないかと私は受け止めております。決して国の言うことを聞く組織ではありませんし、国と地方は対等の立場でございますので、国に言われて何かをするということは全くございません。
特に玉木代表側に対して何かアクションを起こしたということはないか。
ありません。十分、メディアを通じて本人には伝わっておりますし、本人からも表現が適切でなかったというおわびのコメントが出ておりましたので、これ以上、特に申し上げることはございません。
103万円の壁について、国民の所得も上がるし、労働力も増える、ただし地方の財源が減ってしまい、痛しかゆしで、ジレンマに陥るところがあると思うが、知事としては国の動きを見守るとのことであったが、ベストな落としどころとして、知事としてのベストな今後の行く末というのは今の段階でどのように感じているのか。
今協議をしている最中で詳細は分かりませんので、また私が言うと、それが交渉の妨げになってはいけませんので、控えたいと思います。ただ、消費税を減税すれば当然消費の喚起になりますし、このようなところに手を加えれば所得の向上にもつながる。当然、減税というのは効果もあるんですが、一方で財源がない、サービスを落とせないとなると、それは結果的には借金をするしかなくなってきて、将来の国民負担が増えるだけであります。これから子どもが減っていくと言われている中で、これから生まれてくる子どもたちにますます負担を押しつけるような形に現世代がしていいのかというのを常に頭に入れながら対策を考えていただきたいと思います。
財源の穴を国で措置するように要望しているということであるが、そうすると国と地方の独立性のバランスで、国から面倒を見てもらう割合が増えてしまい、地方の独立性という観点では国のほうに寄ってしまうような気もするが、そこについてはいかがお考えか。
国が徴収している税であっても、地方が単独で徴収している税であっても、国民の目線からすると自分たち国民が負担している税でありますから、その配分がどうなるということは、国民の皆さんから見たら、決して国にコントロールされているかどうかということの基準にはならないんじゃないかなと思います。
国民目線ではそうであるが、地方行政マンとしては、国から来るお金か、自分たちで取っている税かでは違うような気がするが。
その辺も含めて、制度自体を変える。要は、国が持っているお金を変えるのではなくて、先ほど言ったように恒久的な措置というのは、国から交付金だとか補助金というのではなくて、本来地方のお金だとしてもらっているものがありますよね。例えば所得税の約3割、33.1%だったかな。それらは当然われわれの財源だということで頂いているわけですから、その割合を高めるということです。国がわれわれに交付する、あるいは補助するといったような類いのものではなく、恒久的な措置としてほしいというのはそういう意味です。ですから、誤解を与えないように、今言ったような形で、国に何かいかにも手足を縛られているような形にならないようにしてくれということを強く言っているということです。
知事の5期目の任期が残り1年となったが、特に5期目のうちの直近1年間で印象に残ったことや実績、反省などがあればお聞かせいただきたい。
この1年は、去年の5月までコロナの2類相当でして、私、今期の3年目に入りましたけれども、まさに前半の1年半はコロナでほとんど何も活動できなかった、どこにも行けなかったような状態でやってきました。やっと後半の1年半で活動できるようになりまして、特に今年に入りましてからは、皆さんが非常に関心を持ったものとしては、4病院の問題であったり、宿泊税の問題であったり、また全国知事会会長になりましたので今年から本格的に活動いたしまして、国民スポーツ大会に関する問題提起、あるいは海外プロモーションとして10月にフランスでイベントを行ったり、また、大規模災害、首都直下型地震を想定したような訓練を行ったりと非常に充実した1年を送れたのではないかなと思っております。
宿泊税もいろいろご意見がありましたけれども、最終的には議案を通していただきましたので、今、一生懸命弾込めをしているところでございます。来年の新年度から、こういうことをやりたかったんだなと分かってもらえるようなことを今準備しております。こういったことが動けるようになったのは、今年1年の努力の成果だと思っております。
決まり文句なのでお伺いするが、現時点で6期目の意欲をお聞かせいただきたい。
まだ、あと1年ございますから、現時点においては次のことは全く考えておりません。残り1年弱ですけれども、全力を尽くす、それしか今頭にないです。
5期目のときに公約に掲げていた4病院については、先月大きな動きがあった。知事はかねてから、次やるかどうかというのはやるべきことがあるかどうかという話をされていたが、4病院についての現時点の進ちょくについてはどのように評価されているか。
だいぶ前に進んでいると思います。少なくとも、日赤とがんセンターについては基本構想が、精神医療センターについても名取でやれるようなめどが立ってきているということからすると、いろいろご意見はございましたけれども、自分の頭で描いていたような形にだんだんなってきているような気はします。残念ながら東北労災病院が今ちょっと足踏み状態でありますが、もう少し時間が欲しいということでございますので、これについてもしっかりと時間をかけて調整をしていきたいと思っています。
やりたいことがあるからやるんだと、そのとおりですね。やるべきことがあるかということですが、同時に、自分じゃないとできないかどうかということをよくこれから考えながら、6期目をどうするのか判断していきたいと思います。
6期目となると、栃木県知事がこの間6選を果たしたが、どうしても多選の批判というのが出ると思う。自分の中では、例えば多選で、周りから長いんじゃないかとか、そういう声は聞こえてきているか。
聞こえないですね。
自分の判断であるが、やりたいことがあるかというのは、全て自分の考えで決めるということなのか、あるいは周囲の意見なども聞きながらやるということになるのか。
当然、周囲の皆さんの意見を聞きながらやっていくことになります。SNSだけでなく、マスコミの皆さんの声も聞きながらしっかりやっていきます。
そういう意味で、9月の定例会では自民党の中からかなり厳しいご意見もあったし、周りにもいっぱい知事をやれるような人はいるんだというような厳しい意見もあったが、そういうのも判断材料の一つにはなってくるのか。
1期目のときから、当然、素晴らしい人はいっぱいいましたので、それは特段気にはしておりません。皆さん、何か勘違いしているなと思うんですが、1期目のときから私には結構県議の皆さんは厳しかったですよ。そんなに知事の言うとおりなんていう人は誰もいなかったです。いつも厳しかったですよ。いつもたたかれていましたので、そういう意味ではそんなに変わりはないような気はします。
県庁職員の中で、どうしても知事20年もやっていると、なかなか距離感というか、言いづらい雰囲気もあるのではないか。言ってしまえば、22歳で入った人が今40歳を過ぎて42歳になるわけであるから、なかなかしゃべりにくい雰囲気もあるのではないか。その辺、何か感じる部分はあるか。
そんな感じはないですけどね。私のところにしょっちゅうレクに来て、私がこうしたいと言っても、いやそれは無理ですとか、こうだああだと、いつもワイワイガヤガヤやっていますので、私が言ったらシーンとするという感じでは決してないです。、それは私すごく心がけているんですけどね。これ完全に庁内全部出ていますので、みんな聞いていますけれども、職員がどう受け止めて、物が言えない空気、雰囲気を作っちゃいけないなと、そこは私すごく心がけています。ただ、言われたとおりにしても駄目だなということもあるので、それは非常にバランスが難しいですけれども、ずっとこの19年間心がけてきたことなので、当時とあまり変わらないなと思います。
逆に当時は私若かったので、知事になったときは、課長、室長が全員年上だったんです。人生の先輩なので私が物すごく気を使っていまして、なかなかフランクにしゃべりづらかったですけれども、今はもう小林副知事が同い年で、あとは伊藤副知事も年下になっちゃいましたので、年上がいなくなった。逆に何でもフランクに、私からはしゃべりやすくなったので、そういう意味では非常に私はいい感じで県庁は回っているんじゃないかなと思ってはいるんですけれども、職員がどう思っているかは分からないです。
6期目の話で、前回、3年前は、9月議会のときに正式で、8月に表明だったと思うが、今回はどのぐらいのタイミングになるか。
まだ本当に決めていないです。直前になるかもしれないですし、もっと早くなるかも分からないですけれども、出る出ないは、今の段階ではまだ何とも申し上げる状況にないです。
これは、先週、報道機関に質問されて、ここは否定してほしかったなと県政記者室の皆さんがお話しされていたが、国政に含みを持たせた部分があったと思う。
「分かりません」という件ですか。
それについては、ちょっとざわつくので、今この場であらためてお伺いしたいのですが、国政もお考えになっているのか。
本当に今の仕事だけでいっぱいいっぱいで、次のことは何も考えていないです。まだ何も決めていないですから「分かりません」と答えただけであって、今後のことについては、来年の11月21日以降のことについてはまだ何も決めていないので、何を聞かれても分かりませんとしか答えられないということです。ですから、会社を立ち上げるつもりですか、分かりません。マスコミの人間になるつもりですか、分かりません。何を聞かれても分かりませんという答えということです。
仮にも地方自治を20年近くあずかってこられたので、地方自治に思い入れが相当あると思う。そこで国政に転身ということに対して「分かりません」となると、少なくとも知事選なのか国政なのか、そこは知事選に出るか分からないが、出るとすればというところでお聞きしている。
何を今どういう角度から質問されても、分かりませんとしか答えられないので、お許しいただきたいと思います。
先日の全国知事会議で、全国学力テストの見直しに関するアンケートの結果を公表されたと思うが、調査結果への率直な受け止めと今後の方針は。
当然、あれだけの47人の知事さん方のアンケートですから、みんな同じ方向を向いているわけではないんですけれども、おおむね学力テストについては継続すべきだと、毎年やっていいんじゃないかという声が多かったということです。その中で、公表の仕方等にいろいろ工夫が必要だといったような声もあったと認識しております。
私は、私の考え方を押し通すのではなくて、全国知事会の意見をまとめて、いろいろなところにご意見をぶつけていく、あるいはマスコミに公表するというのが今の私の置かれている立場ですので、それを受けて発言いたしました。
文科省が有識者を交えて、公表の仕方を含めて、今後の学力テストの在り方についてよく検討したいというようなお答えでございました。まずはどういうものが出てくるのかを一旦ここで立ち止まってしっかり様子を見てみようと考えております。今、有識者会議を開いて議論するという中で、知事会がいろいろな意見を言ってしまうとなかなかまとまるものもまとまらなくなると思いますので、まずは、有識者会議の結果を待ってみたいと考えているということでございます。
本日からマイナンバーカードと一体化したマイナ保険証が本格移行すると思うが、もし県として把握していたら、県内の医療機関などでの利用率はどれぐらいか。
利用率、分からないな。
9月現在ですけれども、12.47%です。厚労省の発表です。
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