掲載日:2024年11月15日

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宮城県知事記者会見(令和6年11月13日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)

【知事発表項目】高病原性鳥インフルエンザの防疫措置の進捗状況について

村井知事

高病原性鳥インフルエンザの防疫措置の進捗状況についてご報告いたします。

1の今回発生した農場の所在地は石巻市で、肉用鶏、鶏肉ですね、を約17万2,000羽飼養しております。

2の防疫措置のスケジュールでございますが、県が検査を行い、11月10日日曜日に高病原性鳥インフルエンザ陽性との結果が出まして、農林水産省と協議の結果、疑似患畜と確定をいたしました。これを受けて、直ちに殺処分等の防疫措置を進めてまいりました。

3の防疫措置の進捗状況でございますが、防疫措置を11月10日午前11時に開始し、11月12日午後11時5分に殺処分が終了しております。昨日の夜、23時5分に殺処分が終了したということです。

殺処分の羽数、数ですけれども、累計で約17万1,000羽となっております。先ほど17万2,000羽飼養していると言っておりましたけれども、既に亡くなっていた鶏等もあったということで、殺処分した鶏の数は17万1,000羽ということであります。

4の今後の対応でございますが、発生農場における防疫措置は、殺処分に加え、飼料などの汚染物品の埋却や鶏舎及び農場内の清掃、消毒等を終えた時点で完了となりますので、今週の土曜日、11月16日の完了を目指して作業を進めてまいります。

埋却作業及び農場等の清掃、消毒作業を実施し、ウイルスの封じ込めを行います。

また、畜産関連車両の消毒ポイントにつきましては、防疫措置完了後も搬出制限区域や移動制限区域の解除まで継続して実施してまいります。

その他、5の(2)にも記載しておりますが、現場での取材は、本病の蔓延を引き起こす可能性があること、生産者の方のプライバシーを侵害する恐れがあることなどから、厳に慎むようご協力をお願いいたします。

さきの対策本部会議でドローンやヘリコプターでの取材を控えていただきたいとお願いしたんですけれども、tbcさんが唯一空撮を行いました。厳しく抗議をいたしたいと思います。過去にもtbcさんは何度か空撮をされておられまして、大変迷惑を被っております。今回までは大目に見ますけれども、次回、もしこのようなことをされたならば、厳しいペナルティーを考えたいと考えておりますので、どうかご協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。

1点目は以上でございます。

Q

インフルエンザについては、今シーズン初めてということになった。殺処分の羽数も過去2番目に多いと聞いていた。そうした中で、県職員の方も多く出動されたと思うが、初動からこの県の対応について、まだ終わっていないのだが、この段階まで一つ総括というか、初動からの動きをどのようにご覧になっているか、もし何か改善点等があれば示してほしい。

村井知事

72時間以内に終わることを原則としているんですけれども、それよりはるかに短い時間で終えることができました。県職員をはじめ、ご協力をいただいた事業者の皆さまに心より感謝を申し上げたいと思います。非常にスムーズにいったと思います。

Q

こういう殺処分を巡っては、何かそういう協力体制というのもあらかじめ構築していると思うが、そういった外部との連携というところも、基本的に円滑に動いていたというような状況か。

村井知事

今回、県職員だけでは人手が足りないということで、民間の方にも協力をいただいて作業を進めることができました。こういった急な話ですから、人手を集めるというのも大変なんですけれども、すぐに必要な人数を確保することができたということで、日頃からしっかりと連携、調整が取れている証左だと思います。

記者発表資料(PDF:586KB)

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【知事発表項目】「みやぎ防災」アプリを登録した方に抽選で3,000円相当の「みやぎポイント(みやポ)」をプレゼントします!

村井知事

次、2点目につきましては、こちらのほうで説明をさせていただきます。

皆さん既にご存じのとおり、「ポケットサイン」というアプリを宮城県は運用しております。来週の月曜日からこのアプリの中にミニアプリを二つ新たに加えます。二つです。それを今から説明させていただきます。

一つ目は、自然災害避難支援アプリ「みやぎ防災」というものでございます。

東日本大震災の際に避難者がどこにおられるのか、また、何を求めておられるのかということが全く分かりませんでした。今年の1月に発生した能登半島地震でも、同じような状況がまだ13年半たっても続いているというようなことでございます。そこで、「みやぎ防災」というこのアプリを開発いたしまして、既に角田市で実証実験、訓練をいたしましたところ、非常に効果がございましたので、今回、これを来週の月曜日から本格運用したいと考えております。来週の月曜日、11月18日から始まるというものでございます。

これが「ポケットサイン」のデザインです。この上にオレンジ色でマイナンバーカードの名前、住所、生年月日、性別、これがインストールされます。そしてQRコードの読み取り機能、その下にマイナンバーカードとひもづいているミニアプリが入るということになります。

今日の段階では、この「宮城県からのお知らせ」、「みやぎ健康ウォーク」、アンケート、そして「インフラ通報」、これが皆さんのアプリの中に入っていると思いますが、来週の月曜日からは、新たにこの「みやぎ防災」と「みやぎポイント」が加わるということでございます。

原発のアプリで既に承知されているのとほぼ同じです。何かあったときに、災害があったときには、まずプッシュ通知でいろいろな情報が届きます。例えば、これだと角田市で警戒レベル4の避難指示の発令が出ましたということをお知らせをする。そして、避難場所はここですよというようなものが表示されまして、これをクリックいたしますと避難場所の地図等が表示されるということでございます。

避難所に着きましたならば、QRコードが各避難所にございますので、避難所ごとにつけられたQRコード、これをこの読み取りの機能を使ってしていただきますと、たちどころにチェックインが完了すると。どこの誰が何時何分にどの避難所に入ったか。避難所を移った場合は、避難所ごとにやっていただきますと、時系列でその方がどういう動きをしたかということが分かるということでございます。

また、もう既に運用しておりますこのアンケート、これはもう既に運用しておりますけれども、このアンケート機能を使って避難者の方が何を求めておられるのかということを把握できますし、どういう病気を持っているのか、どういうアレルギーを持っているのかということが分かります。ここで用意されておりますのは、この方が現在どういう状況なのかということもアンケートで聞けます。無事なんでしょうか、軽傷なのでしょうか、重傷なのでしょうか。また、現在どこにおられますか、自宅ですか、移動中ですか、避難所ですか、その他ですか。こういったようなことも聞くことができるということで、避難所以外のところにおられる方も、例えば自宅にいて、こういうものが欲しいというようなこともわれわれのほうに伝わると。自宅というと、ここの住所じゃないと自宅ではないんですけれども、この住所におられて、何を求めておられるかということもわれわれ把握することができるようになるということで、極めて便利なアプリだということになります。

ここで皆さん、ちょっと「おやっ」と思ったと思うんですよね。この「原子力防災」とこの「みやぎ防災」のアプリと何が違うんだろうかと。今まで同じ説明をしてきましたので、何が違うんだろうなと思ったと思います。二つ違います。

一つは、「原子力防災」の場合は、避難する際に、避難所に行くまでに避難退域時検査等場所というところを必ず通過しなければなりません。避難退域時検査等場所で放射能濃度を調べて、放射能に汚染されている場合は除染をしてから避難所に行ってもらいます。必ずそこを通らなきゃいけないということになっているんですね。UPZの方はそこを通過しなければならないということになっております。そのときに、このアプリを使うことによって、同じように避難退域時検査等場所でこのQRコードをチェックインをしていただきまして、検査結果を電子交付するということになっております。それが違いの一つです。

二つ目は、この「原子力防災」のアプリが入っている人は、UPZ、PAZ、原発から30キロ圏内の七つの市と町に住んでいる方のみです。既に入っています。七つの市と町の住民の方、去年の今頃、5,000ポイント差し上げますということでやりましたところ、43%の住民の方が登録していただいています。その方たちはもう既に入っていますが、それ以外の方、私も既にポケットサイン入れていますけれども、私のスマホには仙台市民ですから入っていないということです。ですから、皆さんも仙台市に住民票があればこれは入っておりません。UPZ、PAZの人しか入っていない。

この二つが大きな違いだということです。

今回のこの「みやぎ防災」は、当たり前ですけれども全ての県民ということで、UPZ、PAZの七つの市と町の方にも全員入るということになりますから、原発の30キロ圏内の人は二つ入るということになるということ。自然災害のときはこちらを使っていただく、原発災害のときはこちらを使っていただくという、そういう違いがある。基本的には使い方はほぼ同じだと認識をしていただきたいと思います。

もう一つの新しいアプリ、これが「みやぎポイント(みやポ)」です。これが二つ目の新しい、来週の月曜日から入るアプリです。

これがみやポのアイコンを大きくしたものでありまして、愛称をみやポにさせていただきました。

アプリを登録いたしますと3,000ポイントが抽選で8万名様に当たると。これは予算の範囲内でこのようにさせていただきました。もし国から補正予算でさらにこういうことに使える予算が来るようであれば、この8万名をもっと増やすことも十分可能だと思っておりますが、現時点で補正予算が決まっていない段階ではこの8万名を上限とさせていただきたいと思います。だいたい私どもの考えでは二、三人に一人は当たるだろうということでございますので、ぜひ皆さんもチャレンジをしていただきたいと思います。

ポイントを使用できるお店ですけれども、使えるお店を今どんどん広げておりまして、現時点で1,200店舗を超えました。1,300店も近づいております。お店に行きますとこのようなステッカーが貼ってあるということで、このステッカーが貼ってあるお店が使えるお店ということになります。スーパー、ドラッグストア、百貨店はほぼほぼ使えると思ってください。さらにいろいろなお店が使えるようにしていって、少なくとも35市町村で全ての市町村で使える、どこかが必ずお店があるという形にしたいと思っていますので、おらほの町は使えない、使える店がないということはないという形にしたいと思っております。

お店に行きますと、このQRコードがございます。具体的に言いますとこれがお店に置いてあります。PayPayと同じですよね。置いてありまして、後でちょっとデモしますけれども、読み取っていただくことによってお金を支払うということになるということです。

それで、これがお店に置いてあるQRコードということであります。お店に置いてあるこのQRコード、これの、下に問合せのコールセンターの電話番号を入れておきましたので、分からないときは、お店の方も、あるいは買物に行った方も、このコールセンターに電話していただくと、その場で通じるということになっております。

後でデモしますけれども、みやポをクリックしていただきますと、まずこの画面が出ます。これ3,000ポイントと書いていますけれども、これは間違っています。最初はゼロポイントです、当たり前ですけれども。まだ抽選に当たっていませんからね。本当はゼロです。これちょっとミスプリだと思ってください。抽選に参加と押します。そうすると、防災に登録して抽選に参加と出ますから、これももう1回押してもらいます。なぜこんなことをするかというと、一応アプリというのはどのアプリも必ず登録しますか、しませんかというのを必ず聞かなきゃいけないそうなので、こういうちょっと面倒くさい作業をしていただきます。そうすると、当たった方は3,000ポイント、ピロロロロとなるわけですね。外れた方はタララララと、こうなるわけです。それで当たったら使えるということになります。外れた方も、さらに1月末に二次抽選、3,000ポイントの二次抽選をしたいと思っていますから、外れたからといっても諦めずに、1月末までもう1回待ってもらいたいと思いますし、さらに、来年度も継続したいと思っています。今回当たった方はもうポイントをもらえませんけれども、今回外れた方は来年度もポイントを差し上げるようにしていきますから、いずれは必ずポイントをもらえると思っていてもらったらいいかなと思います。皆さんもぜひ抽選にチャレンジしてみてください。

8万名ですね、8万名の方が当たるということと、お店でポイントを使えるのは1月の6日から2月の末までです。お正月明けてからですね、1月の6日から2月の末まで使えます。それまではお店では使えません。

お店なんですけれども、12月の上旬、来月上旬に、使えるお店を公表します。ですから、来週の月曜日、当たったからといっても、どこのお店も、まだシールも貼っていませんので、使えません。12月の上旬に発表、そして実際に使えるのは1月の6日から2月末までということになります。

もう一つあります。友達紹介でポイントゲット。ここまでくると何か遊びの要素が入ってくるんですけれども、友達を紹介するとポイントゲットということで、先ほどの最初の画面、「みやポ」を押すと、3,000ポイント当たったとしたら、この友達紹介というところがございます。これをクリックしていただきますと、QRコードと、その下にそれぞれ個々人のID、番号が表示をされると。招待コードというんですけれども、招待コードが出てまいります。これを友達とやり取り、あるいは親子でやり取りをして、5人紹介すると、これは先着順で500ポイント、2回までですから、10人紹介すると1,000円までもらえるということになります。

QRコードでやる場合は、通常のわれわれがよく使っているQRコードを読み取るアプリ、ありますよね、通常のアプリ。それで読み取った場合は、「ポケットサイン」をインストールするページに誘導されます。ポケットサインを既に入れている、それで今回紹介されて初めて「みやポ」をやろうと思った人は、「ポケットサイン」のQRコードでこの読み取りで読み取っていただくと、すぐこの画面に行くということで、だから、どちらで読んでも必ずこの画面のほうに最終的には行くようになります。それで、やっていただくと、QRコードでこれを読み取っていただくと、こちらのほうにチェックが入っていって、5人で500ポイントもらえるということです。

もう一つ、今度、この招待コードでやる場合ですね。招待コードでやる場合は、ここの招待コードにこの番号を紹介された方が入れて決定ボタンを押すと招待されたことになるということで、どういう場合かというと、例えばLINEで招待コードこれなんだけどやってくれないかとやって、ああいいよということでやってもらったら、招待した人に500ポイント、10人紹介したら1,000ポイント入ってくるという、そういう意味でこの招待コードを作ったということですけれども、ちょっとややこしいかもしれません。できれば、スマホをお互い持っている間でQRコードでやり取りしていただく、LINEのやり取りみたいにしていただくといいんじゃないかなと思います。

これは6万名様に先着500ポイント差し上げますということでございます。

ただし、この招待コードは、招待された方が1週間以内にこの番号を入れて決定を押さないと駄目というふうにしました。何週間もたってからだと、本当に招待されたかどうか分からないものですから、ここの画面に入ってこの番号を入れるのは1週間以内に入れていただかないと駄目だということにしていますので、できればこのQRコードでやり取りをしていただきたいとお願いをしたいと思います。

使えるお店は、スーパー、ドラッグストア、百貨店、1,200店舗を超えているということでございます。それから、12月の上旬にお店を発表いたします。

それから、市町村単位で、仙台市の場合は区単位で、相談会を開催いたします。それから、コールセンターも開設をいたしました。ということでございます。

それでは、私が、どういう感じでやるのかということをここでやってみたいと思います。

これがスズキユイさんのスマホですね。これとつながっています。「みやぎポイント」、ここをクリックします。これ3,000ポイントになっていますが、本当はゼロポイントですね。ここで抽選に参加を押します。そうすると防災に登録して抽選に参加となりますので、防災も登録します。それで、「みやぎポイント」に戻るを押します。そうすると抽選をやって、今回は当たったということになります。当たりました。これを持ってお店に行きました。今度、この読み取りを押します。QRコードを読み取る。それで読み取りました。ここで、ポイントは、1円単位で使えますから、これをじゃあ105円使いました。それで、次へと押すと、お店側の方は、PayPayと同じ、105円、自分こちらで105円。それで支払うを押すと。そうするとこういう音が鳴って、こういうふうになると。簡単です、極めて。だから、PayPayを使っている人は簡単、だから皆さんぐらいの年の人はすぐできると思うんですけれども、お年を召された方に理解してもらうのはちょっと時間がかかると思うんですけれども、ぜひ若い人がおじいちゃん、おばあちゃんに、使い方教えて、紹介でポイントを上げていっていただきたいと思うんですけれども、こんな感じでやるということでございます。

以上です。

Q

このみやぎ防災について、角田市でも実証実験をやられたということだが、その効果はどのような効果があったのかということと、このアプリを通じてどういうふうに避難に役立てていきたいかというところもあらためて伺う。

村井知事

角田市で訓練を行ったときには、非常にスムーズにチェックインができました。お年を召された方、体の不自由な方、小さなお子さま、皆さん時間をかけずに登録ができたということであります。災害時は非常に皆さん混乱をしておりますし、興奮しておられます。なかなか思ったように適正な判断ができない中で、確実にどこに誰がおられるのか、そして何を求めておられるのかということをデジタルの技術を使ってDXの技術を使って把握をできるということは、非常に大きなことだと思います。

それから、今後、例えば外国人の方が在留証明書を取得する際、今度、マイナンバーカードと一体化するんですよね。そうなりますと、外国人の方もこれ登録できるようになります。外国人の方になかなか情報が届きにくいわけでありますので、これを登録していただきますと、そこにお住まいの住所のところにしっかりと必要な情報を送ることができる。日本語で送りましても、今、翻訳ツールが幾らでもありますので、電子データで送ってあげれば、それを全てコピペして読み取ることができますので、外国人に対しても非常に有効なツールになるんじゃないかなと思っています。

Q

仙台市では区単位での相談会があったりとか、コールセンターも開設するということで、人数的なものがすごく、このアプリはどれだけの人が入れるかということが大事になってくると思うのだが、すごく県も力を入れているということで、人数はだいたい目標としては何人ぐらいを目指しているのか。

村井知事

まずは20万人、県民の1割、まずは県民の1割の方に入れていただきたいと思っています。

Q

みやぎ防災のほうなのだが、避難所におけるQRコードの受付というのは、アプリの導入が広がっても、避難所の受けの態勢が取れていないとQRコードが掲示されていないとか、そういうことにもなりかねないと思うが、この受けの態勢というのはどういう状況か。

村井知事

市町村の防災担当の方と頻繁に、担当者同士で連絡を取り合っておりまして、避難所単位のQRコードの割当て等、今、準備を進めているところであります。

Q

それは今、進めているのか。

村井知事

はい、進めております。まだ完了はしていないんだよね。防災の担当、誰かいますか。

(担当課)

来週月曜日までに、基本的には指定避難所の登録、ある程度入れていただくようにお願いしております。

村井知事

来週の月曜日までに全て入れていただけるようにお願いをしているということです。

Q

そうすると、仮にだが、来週中に何か大きな災害があって、あるいは局所的にでも災害があって、小さな体育館とか集会所とか、指定避難所になっているようなところに行くと、QRコードが掲げられるということか。

村井知事

そうなればいいと思っています。

Q

もう1点、先ほど知事、能登の地震にもちょっと言及されたので伺うのだが、震災からあれほどたっても、まだこういう災害時の状況ということで言うと、今回、宮城ではこういうふうに、ああいう状況にならないようにということで作ったのだが、本来であれば全国的にDXの活用をして、全国どこでもこういうスマホを使って必要な情報を行政に届けるとか、避難所のチェックインを簡単にするとかという仕組みが整ってしかるべきだという気がするのだが、全国知事会として、そういう横展開というのはどのように考えているか。

村井知事

これは非常に難しくて、この間も全国知事会のときにセッションをやったんですが、防災のセッションで、このポケットサインの会社の方に来ていただいて説明をさせていただきました。関心のある知事さんもおられました。ただ、これ、なかなかある程度力を持って横展開というのは、やはりそれぞれ自治体独立していますので、簡単にはいかないと思いますが、うまくいけば、こういったようなものがあるよということはどんどん紹介していきたいと思っています。

Q

もう1点だけ、みやぎポイントのほうだが、ほかにどういう形でポイントというのはたまる場合があるのか。

村井知事

実はちょっと先ほど紹介漏れしたんですけれども、丸森町が丸森町独自の地域ポイントを入れます。これは丸森町の住民票のある人しか入らないミニアプリになりますけれども、同時にやります。それは丸森町のお店で使える丸森町が発行するポイントということになりまして、今までも、自治体でいろいろ地元のお店で使えるポイントがありましたよね、チケット、クーポンですか。こういったようなものをこれから電子化していくというようなことに活用できるんじゃないかなと思います。

Q

県として、先の話になるかもしれないが、そういう地域通貨というかクーポンみたいなものを発行する予定というか、今回3,000ポイント使ったら、それきりもうこのアプリは触らなくなるということになりかねないと思うが。

村井知事

今、継続してやりたいと私思っているのは、外国人の技能実習生で来られた方とお話しすると、日本に来たときに一番困るのは、全くお金がないので、お米を買うお金がないというお話になりました。お米を届けるということは簡単にいきませんので、在留カードを登録していただきますと、その段階で何千ポイントか差し上げる。そこで、県内どのお店ででもお米買えますよとしてあげると、宮城に来るインセンティブになるんじゃないかなと私は思っていまして、まだ在留カードと一つになっていないんですけれども、そういうお手伝いもできると思いますね。あと、何かあるたびにこのポイントを使って、県民の皆さんに生活を支えるような施策を打っていくこともできるんじゃないかなと思います。

あくまでも大前提は防災のために使うために必要なもので、そのインセンティブとして使っておりますから、そういった意味では、県民の皆さんも理解していただけるのではないかなと思います。経済対策というよりも防災のためのアプリに誘導する施策、インセンティブとして使っているという私は位置づけで考えています。

記者発表資料1(PDF:552KB)

記者発表資料2(PDF:912KB)

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女川原発2号機における原子炉起動について

Q

女川原発2号機に関する質問である。10月29日に原子炉起動した後に、11月3日に機器のトラブルが発生し、原子炉を停止する事態になった。今日、再び原子炉を起動させたと発表があったが、今回のことについて知事のお考えをお聞かせいただきたい。

村井知事

11日に原因と再発防止対策等について報告を受けております。復興・危機管理部長から、このことについては口頭で厳重注意を行ったと報告を受けております。

昨日、12日には東北電力から再発防止対策の実施状況を確認しております。この件につきましては、法令上の報告事象には該当しないということでありますけれども、東北電力には緊張感を持って、安全を最優先に、作業を正確に進めていただくよう求めておりました。このような中でこのような事象が発生したということは非常に遺憾であると考えております。

本日、朝の9時に再起動を行ったと聞いておりますが、あらためて緊張感を持って、安全を最優先に作業を正確に進めて、少しでも異常があった場合にはためらうことなく作業を止めて、県民に対して積極的に情報公開をしていただきたいと考えております。

Q

口頭で厳重注意を行ったのは何日か。

村井知事

11日です。

Q

相手方の担当課を教えていただきたい。

(担当課)

原子力安全対策課です。

東北電力の原子力部長に対して行いました。

Q

厳重注意の内容としてはどのような内容か。

(担当課)

今回、施工管理についてしっかりとこれはやってほしいということと、再発防止対策について状況の報告を求めますということで話をさせていただいています。

Q

今の状況の報告を求めますというところで、報告の期限というのはあるのか。

(担当課)

先ほど知事からもお話しさせていただきましたが、昨日、東北電力から再発防止対策の実施状況を確認しておりまして、作業手順の見直しであるとか作業員に対して教育を行うことであるとか、報告を受けているところです。

Q

今回の再起動に当たってはナットの締め忘れということで、もう少し事前の準備がしっかりしていれば防げたのではないかいう見方もあるが、そのあたりはいかがか。

村井知事

そうですね。もうそのことに尽きると思います。私も視察いたしまして、本当に大きなプラントで無数と言ってもいいぐらいチェックポイントがあるので、こういうミスにつながったんだろうなと推測はしておりますけれども、しかし、一たび事故があったならば大変なことになってしまいますので、凡ミスでは見過ごすことはできないと思っております。今日、再起動したということでありますので、気を引き締めて、送電までミスのないように、漏れのないようにしっかりしていただきたいと思います。

また、こういった厳しいお叱りがあるからということで委縮してしまって、今度は情報を公開するのを、何かあったときにそれをためらうようでは駄目だと思いますので、やはり小さなミスであってもしっかりと公表すると、公開するというその姿勢は維持をしていただきたいと、そういう姿勢は保ち続けていただきたいと思っています。

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年収103万円の壁の引き上げについて

Q

話題になっている103万円の壁の関連について質問する。国民民主党が公約で掲げている基礎控除などが178万円まで引き上げられた場合、県では減収というのは幾らぐらいになると試算しているか。

村井知事

国の試算によりますと、地方分の税の減収は約4兆円と言われております。これを全国に占める本県のシェアで機械的に算出いたしますと、県分として約180億円、市町村分として約440億円、合わせて620億円ということになります。あくまでも機械的な算出です。

あと地方交付税もありました。所得税の一定割合33.1%、3分の1は地方交付税の原資となっておりまして、仮に1兆円程度の減少となった場合は、本県への影響は、県分として約90億円、市町村分として約100億円、あわせて190億円ということになります。

従って、国民民主党がおっしゃっているような形にもしやった場合は、これを合わせますと、620億円プラス190億円の減収、県と市町村を合わせてということになりますので、立ちどころに財政破綻するだろうと思います。

Q

仙台市は除かれているのか。

(担当課)

税務課でございます。

仙台市分も入っております。

Q

そのことを受けて、知事として7日に官房長官とも面会されて、減収の懸念を伝えていると思うが、あらためて知事としてどういうふうに受け止めているか。

村井知事

国民の負担が軽くなるということ、これは誰もが反対しづらいものでありますけれども、結果的に、今言ったような減収、これが国、地方に回ってまいりますと、結果的には大きく住民サービスが下がることになります。これを国債等で賄うということになりますと、恒常的に大きな借金をどんどん後世の人にツケを回していくということになりますので、私はあってはならないことだと思います。

野党は、今、与党と同じだけの力を持っているわけですから、やれやれと無責任に言うのではなくて、もし国民民主党がそのようなことを主張なさるのであるならば、何を削ってどこから財源を生み出すのか、借金以外にこういう方法で生み出すと、それだけ収入が増えれば消費が回って税収が上がるといったような絵空事を言うのではなくて、現実に地に足のついた具体的な対策、方策というものを示した上で、与党と話合いをしていただきたい。非常に私は心配しております。時流に流されて、与党と野党が緊張感を持って進めることというのは非常に重要なんですけれども、結果として、そのツケが将来の国民に、これから生まれてくる子どもたちに回るようなことがあってはならないと、私はそう思います。

Q

知事としては基礎控除なども178万円まで引き上げるのは現段階では反対という立場ということか。

村井知事

そうですね。何も見えない段階ですから、何も見えないこの状況の中で賛成とは到底言えません。

Q

今後、知事会長として、この問題に対して何か具体的な行動というのは予定されているか。

村井知事

具体的に今いろいろ検討しております。直近では、地方6団体の皆さんで地方創生担当大臣のところに要望に行くことになっております。今、その際の文章の取りまとめなどやっております。(訂正:今後、地方6団体で政府にお話しする機会がありますが、)6団体の考え方をまとめなければいけませんので、やや表現には曖昧な部分が入るかもしれませんけれども、少なくとも私はこういう考えであるということは伝えたいと思います。

全国知事会の会長として申し上げるべきなのか、同席した1人の知事として申し上げるのか、そこはまだ分かりませんけれども、勢いで判断すべき問題ではない。

結果的に一番困るのは県民の皆さん、国民の皆さんですから、収入が増えればそれで済むわけでは決してなくて、そのことによっていろいろな行政サービスが低下してしまって、しわ寄せは国民に行ってしまうと。そこはしっかりと立場のある人間として申し上げていきたいと思います。

Q

要望の取りまとめの時期は見えているのか。

村井知事

今やっている最中です。

Q

103万円の壁を178万円に引き上げるという、物価高もある中で、この考え方自体については、いろいろ見えていないので反対ということだが、考え方、必要性については、知事はいかがお考えか。

村井知事

これを県に当てはめてみましたら、私は富県宮城、富県戦略ということをずっとやってまいりました。それは宮城県全体の富を増やしていくことによって必要となる施策、社会保障であったり、教育であったり、環境問題であったり、そういったことを対策できるように、県全体の税収をまず増やすことからやろうと。それで富を生み出し、その富を使って、それを循環させることによって必要な施策を進めていこう、県民の1人当たりの所得を上げていこうと思ってずっとやってまいりました。実際、1人当たりの県民所得もだいぶ上がってきたんですよ。やはり、そういう施策をやらないといけないんじゃないかなと。確かに、ものすごく即効性はあると思いますよ、1人10万円、20万円と所得が増えるわけですから。しかし、結果的にそうすることによって、本来、自分が受けられるべきサービスが受けられなくなってしまう。どっちがいいでしょうか。それはもう分かるわけですよね、皆さんね。県民は当然ですけれども、自分の懐は、国民はちょっと膨らんだほうがいいという考え、それはもっともだと思いますね。それを真っ向から反対するのは非常に言いづらいんです、私も。でも、日本の将来のことを考えると、本当にそれでいいのだろうかと、非常に私は不安ですね。

Q

先ほどもお話しいただいたが、何を削るのかというところが、例えば仮に明らかになったとして、それが事実として納得できるものであるならば、それはそれで。

村井知事

それはそうですよね。しっかりと7兆円分これを削るんですと。それを国民がみんな納得しました、これをこちらに回しますというなら、それは大いに結構なことじゃないでしょうか。できるかどうか。そんなことができるなら、今までもう既にやっていると思いますけれどもね。それができないから。

私も今回いろいろレクを受けて分かったんですが、103万円の壁、いろいろな壁がたくさんあって、いろいろな難しい仕組みがあって、ぎりぎりのところでバランスを保ちながら成り立っているんですよね。これをずばっと短期間のうちにメスを入れるというのは、私は簡単にできることではないと思いますけれどもね。少なくとも、私が総理ならば首は縦に振らないです。

Q

7兆円という財源のところについては、国民民主党の玉木代表は与党が見つけてくださいよみたいな言い方をしている。有権者に対しては手取りを増やしますと主張しているが、政治家として、手元のお金を増やしますというような訴え方をして、その財源のところには触れないような進め方、訴え方については、1人の政治家としてどのように考えるか。

村井知事

それは選挙の戦い方ですから、それぞれいろいろな政党がそれぞれおっしゃっています。今までもそういうことを主張されている政党もありましたから、それは決して否定してはいけないと思います。言論の自由ですからね。

ただ、一野党の、小さな野党であった立場と、今は国民民主党がどちらにつくかによって政治が動くような立場ですから、全く発言の重み、責任の重さというのは変わってくると思います。ですから、選挙のときにおっしゃったことを否定しろとはなかなか申しづらいですけれども、やはり現実路線で、考えるのは与党が考えろではなく、自分はこうするべきだと、ここを削って、あるいはこうすることによって財源を生み出すということを言って、例えばこういう形で増税をするんだと、ここに税をかけるんだと、これによってこれだけ生み出すんだといったようなことを言った上で自分の主張をやってくれと、今の玉木さんの立場ならそうおっしゃるべきだろうと思います。小さな一野党であった玉木さんと今の玉木さんでは全く立場が違いますから、元財務官僚であった玉木さんには、私はそういうことを期待しているんです。

Q

そう持ちかけられた側の少数になった与党、自民・公明のほうは、そういう少数の野党との政策協議の中で自民・公明がどのようにそういう主張をかみ砕いて受け入れて取り込むべきだと思うか。政府のスタンスというのはどうあるべきだと思うか。

村井知事

国も地方も今本当に財政が厳しい中でかじ取りしていますので、私は、基軸はこれから生まれてくる子どもたちに置いてもらいたいなと思うんです。これから子どもがどんどん減っていく中で、その子どもたちの負担がどんどん重くなっていく。それが何か当たり前のようになっているということにものすごく私は不満ですし、不安です。そこに軸足を置いて考えれば、おのずと結果は出るんじゃないかと思うんです。

Q

今後、国と地方の協議の場も設けられて、その場でもあらためて知事会長として政府といろいろ話し合うと思うが、全国知事会として、今後動く予定とか考えはあるか。

村井知事

これからいろいろ考えます。今回、選挙が終わって、政権の枠組みがやっと決まったばかりで、補正予算もどうなろうか、まだ具体的な数字も示されていない状況ですから、全体を見ながら考えます。

この問題だけで全て政治が解決するわけじゃなくて、いろいろな課題がございますから、地方創生の交付金を倍増するとおっしゃっていたんですけれども、これによってどういう影響が出るのかというのを見ていかなきゃいけませんし、もう少し時間を置きながら考えます。

政府主催の知事会議というものも秋にございます。この後にございますから、そういう場でどういう発言をするかということを踏まえて考えていきたいと思います。

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首都圏アンテナショップについて

Q

「宮城ふるさとプラザ」アンテナショップだが、11月5日からクラウドファンディングが始まっているが、こういう動きで続けていこうという努力をされていると思うが、県としては、やはりお金の支援はしないというところは変わりないか。

村井知事

今のところはありません。そういった自助努力で一生懸命されていることを高く評価したいと思います。

ただ、ふるさとプラザ以外にも宮城の物産を扱ってくださっている店がいろいろあるわけでありまして、ふるさとプラザだけは支援しますというのも、ほかの協力してくださっているお店に対していかがなものかという意見があるのも事実ですから、まずはそういったご自身の努力で頑張っていただきたいと思います。

Q

次の店舗は本店舗ではないですけれど、続けていくというところで、そこが残るということは県としてはプラスになるとお考えか。

村井知事

そうですね。非常に素晴らしいことだと思います。

Q

ちなみに、クラウドファンディングは土曜日のサンドウィッチマンのラジオで取り上げられていたが、サンドウィッチマンの伊達さんはもう既に寄附をしたというコメントをされている。ちなみ知事は。

村井知事

私はしていないです。私は公職選挙法の関係で寄附できないんじゃないかと思います。

Q

12月15日に今の店舗が閉店すると決まっているが、それまでに知事はふるさとプラザに行かれる予定は。

村井知事

今のところは予定していないですね。本当にスケジュールがタイトなんですよ。だから、ちょっと行っている時間はないかもしれませんね。寄れたら寄りたいと思うんですけれどもね。

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SBIによる半導体関連事業について

Q

半導体の関係だが、SBIホールディングスの北尾会長は、8日の中間決算説明会で、あらためて宮城県大衡村で半導体事業をやりたいと強調されていた。北尾会長から知事に対して何か連絡、ラブコールはあったか。

村井知事

ないですね。何も連絡はないです。でも、そういうふうに情報を発信していただけるということは非常にありがたい。勇気づけられますよね。非常に金融の大手ですから、そういったところが引き続き宮城でやっていきたいんだという意思表示をしていただけるということは、いろいろな意味でプラスの影響力があるんじゃないでしょうか。

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じもとホールディングスによる有価証券報告書等の誤記載について

Q

じもとホールディングスが有価証券報告書やディスクロージャー誌にも誤記載が相次いでいたことについて、宮城県も8万株でしょうか、株主だと思うが、これについてのコメントをお願いしたい。

村井知事

東北財務局もコメントしておりますけれども、適切な情報開示と再発防止に努めていただきたいと考えております。

県が保有いたします有価証券、8万7,685株保有しているんですけれども、この有価証券は公有財産規則等の規定によって価格の改定を行っていないということでございまして、公有財産台帳価格の減少となるものではございませんが、県が保有する有価証券は県民の共有の財産でございますので、市場で正しく評価されるべきであり、その意味でも、今回のようなミスが再発しないように万全を期していただきたいと思っております。

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兵庫県知事選挙について

Q

話題の兵庫県知事選だが、前回は応援に行かれたりしたが、今回、例えば応援の依頼であったり、始まってから何らかの連絡をしたとか、そういうことはあるか。

村井知事

応援の要請はありません。選挙の前の日に、私はメールを送りました。しっかりと自分の主義主張を伝えて選挙頑張ってくださいと、エールを送りました。ご本人からは、ありがとうございます、頑張りますという返事だけありました。それ以降は一切ありません。

Q

日程的に難しいだろうが、応援の依頼があっても行く予定はないか。

村井知事

もう予定が全く空いていないです。

Q

報道によると猛追しているようだが。

村井知事

そうですね。すごいですね。

Q

最後の村井知事の神通力で何とか、それはないと。

村井知事

私、兵庫県では全く顔が売れていませんから、あり得ないです。何の役にも立たないと思います。

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