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【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)
全国的に米の高騰が言われている中、備蓄米の放出等もあり、一連の国の対応をどうみるのかと、県として国に何か対策などを求めることはあるのか伺う。
今回14万トンが放出されまして、さらに7万トンが放出される。計21万トンが放出されるということになります。備蓄米の制度、この制度の運用方針を見直して需給バランスを取るように工夫をされたということでございまして、一定の評価はしていいのではないかと考えております。
県として、国に対策を求めることがあるかということですが、去年に比べて倍以上の米価になっておりまして、主食に米を食べるわれわれとしては、生活が担保されるということになりますので、しっかりとさらによく調査をした上で、早め早めに対策を打っていただきたいと考えております。
南極探検家の白瀬矗(しらせのぶ)のことでお伺いしたい。ご覧になったか分からないが、先日からうちで連載を始めたが、白瀬さんは宮城県職員だったが、宮城に21年過ごしていたにもかかわらず、あまり宮城では評価されていない。歴史的に非常に偉人なのに、宮城としてあまり活用できていないと思う。そのことについて知事のご所感を伺う。
私は新聞を読むまで、正直申し上げて知りませんでした。それまで偉業を成し遂げた方に対して、しっかりと伝えてこなかったということについては、反省する点があるのではないかと思っております。
私も自衛隊のときに、自衛隊の広報をやっておりまして、南極観測船「しらせ」を仙台港に呼んできまして、艦艇広報をしたことがございます。大変な人がお越しになりまして、南極の氷の展示をしたところ、子どもさん方がそれを触って喜んでいる姿を、今でもよく覚えております。
そういった意味で、そういったものをしっかりと特集として組んでいただいた河北新報さんに感謝を申し上げたいと思っております。
関連してもう1点、このことを県に開示請求したが、個人情報に当たるというので非開示というか、存否も答えられないということだった。
どの部分を開示請求したんですか。
白瀬が宮城県庁の職員だったことが分かる一切の資料。
歴史上の人物についても、そういうふうになると、今後、例えば知事のことも開示されなくなるのかなという気もするが、このことについて知事の見解を伺う。
ちょっとそのことについて知らなかったので、後で調べてみて、投げ込みをしたいと思います。
恐らく、白瀬さん、相当昔の話ですよね。記録が残っているかどうかも含めて調べようがなかったのかと思うんですが。今ちょっと思ったのは、県庁もすごい人数ですから、今のようなデータベース化されているわけではなく、全て紙で残している時代の話だと思うので、調べようがないと思ったんですが、ちょっと調べてみます。それなりの理由があったんだと思います。門前払いということではなく、対応に困ったのかなとちょっと今思いました。後でまた調べて、投げ込みさせていただきたいと思います。
大船渡市の山林火災についてだが、今朝方、仙台市のほうでは消防隊の派遣終了ということで、宮城県の今の派遣の状況と今後の見込みを伺う。
現在は防災ヘリが待機しているだけです。待機しているのは、宮城県内に待機しております。ですから、まだ任務に当たっているということになりますが、人的派遣はもう全て終わっておりますので、防災ヘリが待機しているだけということでございます。
待機というのはいつまで続くのか、見込みはあるか。
今日の朝の段階ではいつまでということの報告は受けておりません。恐らく、近いうちに解除になるだろうと思います。この天気ですしね。
2025年度で終わる第2期復興・創生期間についてですが、来年度は第2期復興・創生期間の最後の1年となると思うが、県としてはどのような年にしたいと考えているか。
ハード整備は気仙沼の防潮堤が残っておりますので、それを早く完成させるように引き続き努力をしていきたいと思います。しかし、ハード整備はほぼほぼ、全て終わったと言ってもいいような状況になっておりますので、今後はソフト事業に軸足をより置くような形になるだろうと思います。
4つですね。心のケアの問題であったりあるいはコミュニティの再生。だんだん家族がいなくなったり亡くなったりして寂しい思いをされている方が増えてきていますので、コミュニティの再生。そして、なりわいの再生です。そして、震災伝承、これをどのようにしていくのか。こういったようなことに軸足を置いて対応していくことになるだろうと思います。
関連で、今、ハードとソフトということで言及があったが、ハードのほうはもうほぼ完了ということで、今後は各自治体で検討するということになると思う。
国のハードに対する予算が縮小する中で、県内自治体からはハードの維持管理など、主に引き続き予算が必要だという要望や意見が上がっている。県として、地域の財政がひっ迫している状況、懸念があれば教えていただきたい。
当分はまだできたばっかり、新しい施設ですので、それほどお金はかからないと思います。例えば水門・陸閘ですね。これはこれから毎年3億3,000万円ぐらいかかるわけです。しかし、だんだん、これが10年たってまいりますと、更新時期を迎えるということで、一気に更新時期を迎えることになりますので、かなり大きなお金がかかるだろうと思います。
東日本大震災のときに、水門を閉めに行って、陸閘を閉めに行って亡くなられた方がおられますので、今現在197基が自動化、遠隔化になりました。その分かなりお金がかかっていると思いますので、計画的に更新をしていかなければならないと思っておりますが、そういったときに、国の財政支出というものが必要になってくるのではないかと思っております。
もう1つ、15年というところで1つ境になって何かが変わっていくタイミングになる可能性もあると思うが、そういった意味では正念場というか、この1年というのは大事な1年になるんだろうと思う。この点、知事はどう思われるか。
15年というのは1つの節目になる年だと思います。15年の節目に復興庁の役割が、宮城復興局の役割がかなり小さくなっていく。これは当然のことだと思います。併せて、将来的なこともしっかり青写真を描いた上で、復興局をなくすあるいは復興庁を縮小していくという形にしていかなければ、やはり地元の皆さんからすると不安が残る形になると思います。その点はしっかりと、この1年間、国のほうに、復興庁のほうにものを申していきたいと思っております。
石破さんの商品券問題、知事はどのように捉えているか。
私は詳しいことは分かりませんが、国民の皆さんからすると、10万円の商品券というのはかなり価値のあるものであります。そういったことから、違法性がないにしても、国民の感覚、意識からはややかけ離れた対応であったかなと思います。
首相の立場上、主賓とか上席、会合の中でそういう形で出席されることが多いと思うが、知事はこれまでお土産などを用意したことはあるか。
はい、ございます。
どういう物を。
お菓子ですね。
それは必ずではなくて、ケース・バイ・ケースということか。
そうですね。特に企業の方と会食したりすると、必ずあちらが持ってこられますので、社会常識に照らし合わせて、それに見合った物を私もお返しするということでやっております。
金銭的に言うと、だいたいどのくらいの範囲か。
人によりますけれども5,000円前後、高くても1万円ぐらいじゃないでしょうか。海外のお客さんのときは必ず物の交換をやりますので、その会をやる方のお立場に見合った物、また頂く物に見合った物でさせていただいています。
精神医療センターの建て替えについてだが、当初予算で1,540万円、適地探しをやられると思うが、あらためて、早期建て替えを求める声がある中で、今後どういうふうに進めていくか伺う。
精神医療センターの建て替え問題というのは、私が知事になってから20年間、非常に大きな課題の1つだったんですね。用地を名取市内で探しておりましたけれども見つからなかったということもあり、そして、合併症対策も必要だという有識者会議の結論もあり富谷に、そして富谷のほうから土地を準備できるということでございますので、富谷に労災病院と合築してという案を提案したということでございます。
結果として、いろいろな地元の事情もあってうまくいかなくて、精神医療センターを南にという話になりましたけれども、その大前提として、がんセンターと日赤の統合問題の話がどんどん進んでいって、順調にいけばですけれども、がんセンターと日赤が名取のバイパス沿いに移れるというようになってまいりました。それで、名取市が土地の取得をしたということでございますので、これが順調に進んでいるということを考えますと、決まったわけではないですが、少なくとも今のがんセンターの用地は新精神医療センターの土地として活用できるという見込みが立ってきたということもあり、名取に移すということになったということでございます。
従って、スピードを上げたいと思っておりますが、まずは適地をどこにするのか、建設用地をどこにするのかということを、今言った場所も含めて、今のがんセンターの土地も含めて、もう一度よく検討した上で適地を探す。その作業がやはりちょっと時間がかかってしまうだろうと思っておりますが、精神医療センターは非常に老朽化が激しくて、早く建て替えなければならないというのはもうこの20年間ずっと思い続けてきたことでありますので、できるだけスピードを上げて対応してまいりたいと考えているということでございます。
関連で確認だが、結局100億円では利かないお金がかかるじゃないですか。多分、上物だけでも。今回、コンサルに委託する土地というのは、基本的に機構か県の持っている土地ということになる。ただ、この20年の過程で、平成28年に判断したときには民有地も1つ選択肢に入っていた。ここが今回コンサルの検討の中に入っていないということに対して、地元の住民の方たちはどうしてかという。嫌だと言っていた方が亡くなって、その土地、大丈夫だということになっているそうだが、その点はどういうふうにお考えか。
それは山林の、がんセンターの横ですよね。
横の山林のところで、当時、嫌だと言った方がお亡くなりになって、今の地権者の方はオーケーだと言っているけれども、今回、費用のところで民有地を買うというので、多分コンサルの検討の中に入らなかったと思うが、地権者の方たちは、いいと言っているのだからいいじゃないかというご意見もあると思うが、その辺はどういうふうにお考えか。
民有地の横に立派なこういった土地がさらに県有地で出てくるというのが見通せてきている中で民有地を買うというのは、納税者の立場から考えると、やはり難しいのではないかと考えられるということであります。
結構、交渉したんですけれども、駄目だと言われて。土地区画整理事業の中に造れないかということで交渉したんですけれども、いいところまでいったんですけれども、地権者の方が2人ぐらい、精神医療センターは駄目だと言われて、結局頓挫してしまって、私も交渉に入ったんですけれども駄目だったんです。やっぱり難しいんです。
そういう意味で、あの土地を売ってもいいとおっしゃるということは、隣の土地に精神医療センターが来たからといって、ご理解いただけるのではないかなと考えてはいるんですけれどもね。理解のある方だと思って感謝はしております。
精神医療センターと一緒に富谷に移ることを検討してきていた労災病院がどうなるかというのはまだペンディングだが、もう年度末になるが、そのあたり何か県に情報は入っているか。
定期的にうちの職員と労災さんのほうで、ウェブですけれども打合せはやっております。ずっとお話ししているような事情から、まだ立ち止まった状況でありまして、もう少し労災病院の経営状況などを見ながら判断をされるのではないかなと思っております。
地元の人からしてもどうなるかまだ分からない状況が続いているので、気になるところだが、県としていつまでに結論を出してほしいとか、そういうことは伝えていくつもりなのか。
いや、それはもうわれわれはここまでサポートできます、支援できますということはお示ししていますので、ある程度の予算も示していますので、その内容を向こうのほうで受けて、今検討していただいている最中ですから、あくまでボールはもう向こうにあるということであります。
今年度中に結論どうこうというのは難しいかもしれないが、今年中とかに分かってくるものなのか。
それは私のほうで決めることではないので、労災病院がもうこうだと決めていただいたら、それに合わせていくということです。もうちょっと待ってくれということであれば待ちます。
あくまで向こうにボールがあって、県としては回答待ちと。
はい。それを今いろいろ打合せをさせていただきながらやっているところです。
地方創生の石破総理の新しい施策として国家公務員を地方自治体に派遣する制度というのが来年度からあるが、県内だと南三陸が含まれていたと思うが、国家公務員が1年間限りで地方自治体に行って地方創生のお手伝いをするという、この制度についてはどのように評価しているか。
お互いのためになるのではないかと思います。今でも国の官僚の方が、地方に来ていろいろ仕事をしていただいておりますので、その枠を広げるぐらいのものなのかなと思っています。今、国から来ていただいたら、給料はわれわれが出しているんですけれども、給料は国で持ってくれるんですか。ちょっとそこら辺は勉強不足で分かっていないんですけれども。給料を国が持ってくれるのなら、こんなありがたいことはないですね。
自治体の支援という意味では、国の方もいらっしゃっているし、県であっても実際に入って支援するということがあったりするが、今回1年限りで、恐らく現場も知らない国家公務員が来て何ができるんだろうという批判も一部ある。そういうところに来る国家公務員に求められる資質というのは、どういう人が来たらいいと思うか。
やはり、非常にいい機会なので、地元の人になるべく溶け込む積極性のある人、こういったようなものが求められるのではないでしょうか。言われることをじっと待っていて、デスクワークだけやるのではなくて、やはり外に出ていっていろいろな人に接するということが大変重要なのではないでしょうか。
私も今、知事をやっていますけれども、県会議員のときにいろいろな人の家に行って、上がってお茶っこ飲んだり、ご飯をごちそうになったりしたことが非常にいい経験なり勉強になっていますので、ぽんと知事になるよりも本当によかったなと思っています。そういった意味では、天下国家を考えながら仕事する方であっても、いろいろな小さな自治体のところに行って、自治体の抱える課題であったり、あるいはそこに住んでいる方たちの声を聴くというのは非常にいい経験になるのではないかなと思います。将来のためにね。積極的に行ってほしいですね。
期待はしていらっしゃる。
はい。
今まで知事もいろいろと人口減少対策をやってきた中で、1年ぽっと来てできるものなのか、現場にいるとそういう不安もあるが、知事はもう重々期待しているのか。
1年間やってみて、いい制度であれば延ばせばいいし、まず1回やってみればいいんじゃないですか。現時点で何もやっていない段階でいいとか悪いとか言うより、やってみればいいんじゃないですか。石破総理がやりたいとおっしゃるんですから。
ただ、国も今人手が足りないから、そんなにどんどん出せるのかなということは思いますけれども。大変だと思いますよね。うちも人をもらうに当たって苦慮していますからね。すぐ帰してくれ、帰してくれと言われますから。
県も同じですけれどもね。市町村に人を結構出していますけれども、結構苦労します。
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