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須江ふるさと保全会広域協定は多面的機能支払交付金を活用して、石巻市須江地区の農村環境保全活動に取り組んでおり、活動の一環として、須江小学校と連携した啓発活動を展開しています。
7月1日、石巻市立須江小学校5年生35名を対象に、出前講座と施設見学会が開催されました。
はじめに、須江ふるさと保全会の三浦会長から挨拶をいただき、2つの出前講座を行いました。
(出前講座の様子)
1つ目は、農業水利施設が持つ役割について」河南矢本土地改良区から説明しました。
児童たちは、田んぼで1日に使う水の量や須江の田んぼへの用水及び排水の仕組みについて、クイズに答えながら学びました。
2つ目は、「農業・農村が持つ多面的機能について」当部から説明しました。
土砂崩れを防ぐ、生きものを育てるといった機能のほか、洪水を防ぐ機能として「田んぼダム」の取組も紹介しました。
出前講座のあと実際に農業用水利施設を2か所見学し、河南矢本土地改良区から各施設の説明を受けました。
1か所目は4台の立軸のポンプがある中山揚水機場です。1975年に造成された機場で、国土交通省の許可を得て、4月下旬から9月上旬にかけて旧北上川から取水しています。
機場を見学した後、旧北上川も見学しました。北上川の流域面積は日本で何番目かといったクイズに積極的に答えてくれました。
(左:機場の内部を見学する様子,右:旧北上川を見学する様子)
続いて、笈入(おいれ)排水機場の見学です。本機場には、横軸のポンプが大小2台ずつあり、すぐ近くにある河南矢本土地改良区の用水管理センターで操作しています。
また、除塵機の見学も行い、ペットボトルや空き缶、水路に落ちた草刈り後の草などが落ちて流れてくるため、それらを取り除くために機能していることなどの説明がありました。
(左:機場内の見学の様子,右:除塵機の見学の様子)
見学が終わり、代表の児童から「普段見ることができない揚水機場や排水機場の内部を見学でき、とても良い経験になった」と感想を発表いただきました。
最後に保全会から「今日学んだことをお家のひとに話すなどして、更に実りのある勉強として欲しい」と挨拶があり、今回の会が終了しました。
(感想発表の様子)
講座によって農業・農村にかかる知識を広め、農業用水利施設のはたらきについて実際に見て学びを深める会となりました。
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