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本活動は,県営造成施設管理体制整備促進事業「東松島地区」の啓発活動の一環として実施されています。
6月28日,東松島市立鳴瀬桜華小学校5年生41名が小学校近くの水路にて生き物調査を実施しました。
まずはじめに,鳴瀬土地改良区より児童たちへ,田んぼには水を貯めることで洪水を防ぐ役割や,トンボやアメンボ,鳥,魚など生き物の住む場所としての役割などたくさんの働きがあるとお話がありました。
(鳴瀬土地改良区からのお話の様子)
続いて,当部より,生き物調査での網の使い方について説明をしました。
また,今年度は特定外来生物についての解説も行いました。
ウシガエルやブルーギル,アライグマなど,外来生物の中でも農林水産業,人の生命や身体,そして生態系へ被害を及ぼす生物のことを特定外来生物と呼びます。
それらの生き物に対しては,「連れてくること」,「飼ったり,ほかの場所へ連れて行くこと」,「野外に放つこと」などが禁止されています。
これらのことについて,クイズを交えながら児童たちへお話ししました。
(網の使い方について当部より説明する様子)
説明のあと,児童たちは網を持って水路の生き物の調査に取りかかりました。
(左:生き物をつかまえる様子,右:採取した生き物を観察用アクリルに入れて観察する様子)
調査の結果,以下の生き物たちが採取されました。
(左:モツゴ,右:エビ)
(左:ドジョウ,右:タニシなど)
また,外来生物であるアメリカザリガニも調査を行った水路に生息していました。
(アメリカザリガニ)
会の最後には,鳴瀬土地改良区より,「田んぼが少なくなってきている中で,今日の調査で採取した生き物たちの住処ともなるこの環境を守っていくにはどうしたらよいのかについて皆さんに考えて欲しい」と児童たちへお話があり,生き物調査は終了しました。
終了後,児童たちは調査で採取された生き物について観察を行い,水路へ生き物を放流しました。
(左:生き物を観察する様子,右:生き物を放流する様子)
児童たちは積極的に生き物の採取に取り組んでくれ,用意していたバケツにはたくさんのつかまえられた生き物が入れられていました。
今回の生き物調査は,農業農村の多面的機能の一つである「生物多様性を保全する機能」について理解を深める機会となりました。
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