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鹿又ふるさと保全会は多面的機能支払交付金を活用して,石巻市鹿又地区の農村環境保全活動に取り組んでおり,活動の一環として,鹿又小学校と連携した啓発活動を展開しています。
令和3年6月25日,鹿又小学校5年生57名を対象に,出前講座と施設見学会が実施されました。
これは小学生の皆さんに農業水利施設の仕組みや重要性を学習してもらうことで,自分たちの住んでいる場所と農業との関わりを知り,それらへの関心を深めてもらうことを目的としています。
まずは鹿又ふるさと保全会の櫻田会長から挨拶を頂き,出前講座が行われました。
最初に河南矢本土地改良区より,農業水利施設が持つ役割についての説明がありました。
鹿又地区では旧北上川の水を利用していること,川の水を運ぶために農業水利施設(揚水機場や排水機場)が用いられていることなどを,児童たちはクイズを交えながら学習しました。
次に東部地方振興事務所 農業農村整備部より,農業・農村が持つ多面的機能(田んぼは洪水を防ぐことや地下水をつくることなど多面的な機能を有しているということ)の説明を行いました。
(出前講座の様子)
そして,児童たちは実際に農業水利施設を見学しました。
まずは中山揚水機場です。
この揚水機場には立軸のポンプ4台があり,旧北上川から水を汲み上げ,鹿又地区や東松島方面の田んぼへ水を送っています。
4月から9月にかけて稼働し,この期間中は24時間常に動き続けていること(大雨,間断運転,中干し時等には運転を停止しています),遠隔操作で管理していることなどについて,河南矢本土地改良区から説明があり,児童たちはメモを取りながら熱心に話を聞いていました。
(中山揚水機場を見学する児童たち)
次に笈入(おいれ)排水機場を見学しました。
ここには横軸のポンプが4台あり,うち2台は揚排水機です。主に前谷地地区や和渕地区の田んぼの水を川へ排水します。
横軸のポンプは立軸のポンプよりも維持・管理がしやすい一方で,起動に時間がかかるとのことでした。
(笈入排水機場を見学する児童たち)
見学を終え学校へと戻ると,児童からは「(農業水利施設が)どのような建物なのか分かってよかった」など感想が発表されました。
児童の皆さんは熱心にメモをとったり,気になったことを質問をしたりと,積極的に見学会に参加してくれました。皆さんの農業やそれをとりまく環境への深い関心がうかがえる会になりました。
(集合写真 笈入排水機場にて)
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