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広渕ふるさと保全会広域協定は多面的機能支払交付金を活用して、石巻市広渕地区の農村環境保全活動に取り組んでおり、活動の一環として、広渕小学校と連携した啓発活動を展開しています。
5月22日、石巻市立広渕小学校5年生29名が田植え体験を行いました。
毎年、広渕ふるさと保全会(多面的機能支払交付金活動組織)主催のもと開催され、「みやこがねもち」というもち米を手で植える体験です。
初めに、広渕ふるさと保全会の八木会長より開会のあいさつがあり、その後、同保全会の今野氏より苗の植え方について説明を受けました。
(開会あいさつの様子)
(苗の植え方について説明を受ける児童)
説明を受けた後は、いよいよ田植え体験です。
児童たちはそれぞれ苗を手に取り田んぼの中に入っていきました。
田んぼへ入ると、児童から「冷たい」、「動きづらい」等といった声があり、
初めて入る田んぼの感触に戸惑いながらも、保全会からアドバイスをもらいながら
コツをつかんでいき、苗を次々と植えていきました。
(左:田んぼへ入っていく児童たち,右:田植えをする児童たち)
児童たちが積極的に田植えをしてくれたことで、あっという間に田植え体験は終了しました。
(田植え後の田んぼ)
田植え後には、児童たちから以下の感想発表がありました。
・田植えは普段経験できないので、とても良い経験になった。
・田んぼに入った時、最初は気持ち悪かったけどだんだん慣れていった。
(感想発表の様子)
終わりに、広渕ふるさと保全会の高橋副会長から挨拶があり、
田植え大変は無事終了しました。
広渕小学校では今年度、生き物調査や稲刈り体験を予定しており、
農業・農村について理解を深める年になりそうです。
8月6日、5月に田植え体験を行った田んぼにて水稲生育調査,水質・生き物調査を実施しました。
はじめに広渕ふるさと保全会の八木会長から挨拶をいただきました。
(開会のあいさつの様子)
5月に手植えで田植えを行った稲の生育状況を確認をしました。
田植えの際には4~5本を1株として植えていましたが、分げつして19~20本に増えていることが確認されました。
今年は稲の生育が早く8月下旬には一部収穫できる状態になるとのことです。
(水稲生育調査の様子)
続いて、水質調査を行いました。検査キットを使って、田んぼのわきの水路の水のCOD(化学的酸素要求量)とpH(水素イオン濃度指数)を計測します。調査では、渇水の影響もあり有機物量が少し多い結果となりましたが、水路の水は稲の生育に充分な水質であることが分かりました。
(水質調査の様子)
最後に、生き物調査を行いました。網を用いて、水路にどのような生き物が生息しているのかを確認します。
児童たちは2グループに分かれて生き物をどんどん採集してくれました。
結果、ドジョウ,タモロコ,エビ,ガムシなど多様な生き物がいることが分かりました。
(左:生き物の採集の様子)
(左からドジョウ,タモロコ,エビ,ガムシ)
全ての調査が終了し、児童からは「初めて水質調査を行ったが、うまくいって良かった。今後の学習にも生かしていきたい。」と感想発表がありました。
会の最後には、広渕ふるさと保全会の石垣副会長から挨拶をいただき終了となりました。
水分補給や休憩を十分に行いながら、体調を崩さずに活動を行うことができました。
(集合写真)
10月4日、広渕小学校5年生31名が稲刈りを行いました。
5月の田植え、8月の生育調査を経て収穫を迎えることができました。
広渕ふるさと保全会の高橋副会長から「鎌を使っての稲刈りとなるため、ケガのないように活動してほしい」と開会のあいさつをいただきました。
(左:稲刈り前のほ場を見る児童たち,右:開会のあいさつの様子)
同保全会の方から、手鎌を使った稲刈り方法について、実演を交えて説明がありました。
稲を1株づつ刈っていき、6株をひもで結び、稲の根元をそろえて1束にします。
(手鎌での稲刈りの方法について説明を受ける児童たち)
説明を受けた後、児童たちは鎌を手に取り稲刈りを行いました。
鎌を初めて使う児童が多く、最初は慣れない様子でしたが、保全会や土地改良区からのアドバイスを
受けコツをつかんでいったようで、児童同士協力し合いながら手際よく稲を刈ってくれました。
(稲刈りの様子)
収穫後の稲は水分を含んでおり、日光や風で乾燥させることで米の品質を保つことができます。
今回は、木の棒を十字状にした「稲杭」へ稲束を積み上げる「棒掛け」を行い、
稲束を児童の身長ほどまで積み上げてくれました。
(棒掛けの様子)
稲刈り後、児童から感想発表があり、「とても貴重な体験ができて良かった。この体験を家族へ話したい。」、「友達と協力してうまく刈ることができて良かった。」と感想をいただきました。
最後に、同保全会の雫石副会長より「ケガがなく終えることができて良かった。今日の稲刈り体験を楽しんでもらえたようでとてもうれしい。」と閉会の挨拶をいただき、稲刈り体験は終了しました。
(閉会のあいさつの様子)
5月の田植えから始まり、稲作や農業・農村をとりまく環境について理解を深めることができた1年間となりました。
(集合写真)
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