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前谷地ふるさと保全会広域協定は多面的機能支払交付金を活用して,石巻市前谷地地区の農村環境保全活動に取り組んでおり,活動の一環として,前谷地小学校と連携した啓発活動を展開しています。
7月18日,石巻市立前谷地小学校5年生16名を対象に,出前講座と水質及び生き物調査が開催されました。
はじめに前谷地ふるさと保全会の出席者の紹介のあと,藤原会長から「活動時の熱中症や天気の急な変化などに気を付けて活動して欲しい」と開会のあいさつをいただきました。
(前谷地ふるさと保全会広域協定 出席者の紹介の様子)
その後,2つの出前講座を行いました。
(出前講座の様子)
1つ目の講座は河南矢本土地改良区による「農業水利施設が持つ役割について」です。田んぼで1日に使用する水の量や前谷地の田んぼへの用水・排水の仕組みについて学習しました。
2つ目の講座は当部からの「農業・農村が持つ多面的機能について」です。「田んぼダム」の取組などの洪水を防ぐはたらき,自然環境を守るはたらきなどについて説明を行いました。
座学のあとは,前谷地地内の田んぼへ移動し,田んぼのそばの水路にて水質調査を行いました。
検査キットを用いて,COD(化学的酸素要求量)とpH(水素イオン濃度指数)を計測します。CODは水の汚れをおおまかに数値化したもので,pHは水が酸性かアルカリ性かを示すものです。
(左:水質調査の方法についての説明の様子,右:検査キットでの調査の様子)
検査の結果,水路の水は稲の生育に十分な水質であることが分かりました。
続いて児童たちは水路に生息している生き物の調査を行いました。
(左:生き物採取の様子,右:採取した生き物の観察の様子)
網を使用して生き物を採取したところ,今回の調査では,ニホンアカガエル,ニホンアマガエル,ドジョウ,コイ,ニゴイ,タモロコ,モクズガニなどが水路に生息していることが分かりました。
(左から,ニホンアマガエル,ドジョウ,コイ)
(左から,ニゴイ,タモロコ,モクズガニ)
活動終了後は,児童の皆さんから感想を発表してもらいました。
最後に,前谷地ふるさと保全会広域協定の門間副会長から「無事に活動を終えることができ,また水路でたくさんの生き物を見つけることができてよかった」と閉会のあいさつをいただきました。
(前谷地ふるさと保全会広域協定 門間副会長のあいさつ)
児童たちは終始活動に積極的に取り組んでおり,座学で農業水利施設や農業・農村の多面的機能を学ぶと共に,実際に田んぼで水質・生き物調査を行うことで,より農業や農村環境について理解を深める会とすることができました。
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