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鹿又ふるさと保全会広域協定は多面的機能支払交付金を活用して,石巻市鹿又地区の農村環境保全活動に取り組んでおり,活動の一環として,鹿又小学校と連携した啓発活動を展開しています。
6月14日,石巻市立鹿又小学校5年生45名を対象に,出前講座と施設見学会が開催されました。
はじめに,鹿又ふるさと保全会の佐々木会長から挨拶をいただき,2つの出前講座を行いました。
(鹿又ふるさと保全会広域協定 佐々木会長の挨拶)
(出前講座の様子)
1つ目は,「農業水利施設が持つ役割について」を河南矢本土地改良区から説明しました。児童たちは,田んぼで1日に使う水の量や,鹿又の田んぼへの用水及び排水の仕組みについて,クイズに答えながら学びました。
2つ目は,「農業・農村が持つ多面的機能について」を当部から説明しました。土砂崩れを防ぐ,生きものを育てるといった機能のほか,洪水を防ぐ機能として「田んぼダム」の取組も紹介しました。
その後,児童たちは農業用水利施設を2か所見学しました。河南矢本土地改良区の職員より各機場について説明が行われました。
(中山揚水機場の見学の様子)
中山揚水機場には立軸のポンプが4台あり,国土交通省の許可を得て,4月下旬から9月上旬にかけて旧北上川の水を取水しています。
学校のプールであれば,40秒から60秒ほどで満杯にできる揚水機とのことです。
(左:笈入排水機場の除塵機の見学の様子,右:排水機場内の見学の様子)
笈入(おいれ)排水機場には横軸のポンプが4台あります。
児童たちは,機場内の天井にあるクレーンは何に使うのかなど,機場内の設備について積極的に質問をしてくれました。
また,機場のそばにある除塵機の見学も併せて行いました。除塵機は流れ込んだゴミなどを除去するためのものであり,改良区の職員からは,ポイ捨てをしないようにしてほしい,とお話がありました。
閉会時には児童から「水利施設の役割を理解することができた。出前講座のクイズで(10メートル×10メートルの田において)1日に2,000リットルも水を使うと学んでびっくりした。今日学んだことを今後の生活にも活かしたい」と感想が発表されました。
施設見学の際の質問コーナーが盛り上がりを見せ,農業水利施設の仕組みについて,講座と見学によって学びを深める機会となりました。
(集合写真)
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