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令和2年度,北村小学校5年生12名は北村ふるさと保全会の協力のもと,農業の体験や学習に取り組んでいます。
令和2年9月24日,出前講座・生き物調査・水質調査を行いました。
出前講座は,北村ふるさと保全会による「田んぼの今と昔」,河南矢本土地改良区による「農業水利施設が持つ役割について」,そして,東部地方振興事務所 農業農村整備部による「農業・農村が持つ多面的機能について」の3つです。
北村ふるさと保全会からは,「田んぼの今と昔」について講座を行いました。
講座では,ほ場の区画形状が時代が下がるにつれて大きくなり機械化が進んだことを説明した上で,現在は機械化されている農作業も昔は人力で行っていたことを説明しました。
写真を多用した資料による説明に,児童たちをはじめとする参加者一同は興味津々の面持ちでした。
北村ふるさと保全会会員による説明
河南矢本土地改良区からは,「農業水利施設が持つ役割について」というテーマで講座を行いました。
講座では,まず稲作には多量の水が必要であることを説明しました。
そのうえで,北村小学校付近のほ場の水源が旧北上川であり,揚水機により旧北上川からほ場に水を供給していることを説明しました。
また,ほ場からは排水機により,定川に排水を行っていることを説明しました。
クイズを多く交えた説明に,児童たちは引き込まれるように聞き入っていました。
河南矢本土地改良区職員による説明
東部地方振興事務所 農業農村整備部からは,「農業・農村の持つ多面的機能について」というテーマで講座を行いました。
「農業・農村の持つ多面的機能」とは,農業・農村には作物を作るという一面だけでなく,土砂崩れや洪水の防止・伝統文化の継承・美しい景観の形成など,多面的なはたらきがあるというものです。
児童たちは熱心に耳を傾け,農業・農村のさまざまなはたらきについての理解を深めました。
当部職員による説明
出前講座終了後,生き物調査を実施しました。
予定では学校近辺のほ場に出向き,網を用いて児童たちが実際に生物を採取する予定でしたが,台風の接近により見送られました。
そのため,保全会会員が予め学校近辺で採取した生物を学校内で観察しました。
まず,当部職員より生物の説明を行いました。
小さなエビのほか,ドジョウや,アメリカザリガニについて説明しました。
説明を終えた後,児童たちは水槽を囲み,生物を観察しました。
当部職員による生物の説明
アメリカザリガニ
エビ
ドジョウ
最後に,水質調査を行いました。
水質調査は,試験薬の入ったスポイト状の器具で水を採取し,COD(化学的酸素消費量)と,pH(酸性・中性・アルカリ性の度合いを示すもの)を測定するものです。
予定ではほ場に出向いて行う予定でしたが,生き物調査と同様,台風の接近により見送られました。
そのため,予め北村小学校近辺で採取した水を用いて行いました。
水質調査に取り組む児童たち
最後に,児童による感想発表が行われました。
「田んぼには作物をつくるだけでなく,土砂崩れを防ぐ・洪水を防ぐなど,いろいろなはたらきがあることを知ってすごいなと思った。」などの感想が発表されました。
感想発表
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