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令和2年度,前谷地小学校5年生26名は,前谷地ふるさと保全会と協力し農業の体験や学習を行っています。
令和2年7月13日,出前講座・水質調査・生き物調査を行いました。
河南矢本土地改良区職員より,「農業水利施設の役割」について説明しました。
地区のほ場に水を供給している旧北上川とほ場の関係から,揚水機や排水機のはたらきを説明するものです。
河南矢本土地改良区職員がクイズを出すたび,子供たちは元気いっぱいに回答していました。
当部職員からは,「農業・農村が持つ多面的機能」について解説しました。
こちらは,田んぼや畑の役割が作物を作るだけでなく,土砂災害を防ぐ・生き物を育てるなど様々なはたらきを持つことを説明するものです。
当部職員の説明に,児童たちは興味津々の面持ちで耳を傾けていました。
(左)河南矢本土地改良区職員による説明 (右)当部職員による説明
学校から少し離れた魚道まで移動し,水質調査を行いました。
この水質調査は,試験薬を用いて水のCOD(化学的酸素消費量)とpHを計測するものです。
CODは水の汚れを大まかに示す指標となり,pHは水が酸性・中性・アルカリ性のいずれにあたるかを示すものです。
調査の結果,田んぼに使用する水として十分な水質であることを確認しました。
また,ほぼ中性に近く,生き物の生息に適した水質であることも確認できました。
児童たちによる水の採取
水質調査の様子
水質調査に続けて,生き物調査を行いました。
この生き物調査は,実際に生き物を採取し,ほ場まわりの生き物の生息状況について学習する体験です。
職員から網を受け取った児童たちは歓声を上げて水路に向かい,次々に生き物を採取してゆきました。
生き物調査の様子(1)
生き物調査の様子(2)
調査の結果,アメリカザリガニ・ドジョウをはじめ,ゲンゴロウやタモロコなどが発見できました。
また,ニホンアマガエルなども見られました。
(左)アメリカザリガニ (右)ドジョウ
(左)ゲンゴロウ (右)タモロコ
ニホンアマガエル
生き物調査の完了後,記念撮影を行いました。
記念撮影
その後,学校に戻り感想発表が行われました。
感想発表では,「ザリガニなどがたくさんとれてよかった。」「知らない魚もいたので,もっと魚に詳しくなりたい。」などの感想が挙げられました。
出前講座で農業水利施設や農業・農村の多面的機能について学び,水路で実際に水質調査と生き物調査を行った児童たち。
これらの体験は,地域に身近にある「農業」について,児童たちがより深い興味を持つよいきっかけとなったのではないでしょうか。
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