県内における野生イノシシでの豚熱の確認について（県内19-20例目）

記者発表資料
令和3年9月9日 農政部家畜防疫対策室 担当：石橋・柴田 電話：022-211-2854

豚熱ウイルスの侵入を監視するため,野生イノシシの豚熱検査を行っておりますが,県内で新たに2頭の陽性が確認されましたのでお知らせします。

1　発見・捕獲日・捕獲場所等

県内発生例	発見・捕獲日	捕獲場所	個体情報
19例目	9月1日（水曜日）捕獲	丸森町	幼獣,不明,体長 約50cm
20例目	9月6日（月曜日）死亡発見	蔵王町	幼獣,雄,体長 約70cm

2　検査結果：9月9日（木曜日）に仙台家畜保健衛生所の遺伝子検査で陽性と判定され,感染が確認された。

3　その他：県内には19例目の発見場所から半径10kmの監視区域内に4つの養豚場,また,20例目の発見場所から半径10kmの監視区域内に4つの養豚場があり,いずれも異常豚がいないことを確認済み。

これまでの経過

No	発見・捕獲日	感染確認	発見 市町村	陽性頭数
				死亡	捕獲
1	令和3年6月11日	1例目	七ヶ宿町	1
2	7月1日	2,3例目	七ヶ宿町		2
3	7月8日	4例目	七ヶ宿町		1
4	7月21日	5,6例目	七ヶ宿町	1	1
5	8月19日	7～10例目	七ヶ宿町	1	3
6	8月26日	11,12例目	七ヶ宿町		2
7	8月27日	13例目	蔵王町	1
8	9月2日	14～18例目	蔵王町・七ヶ宿町	4	1

※発見場所から半径10km以内の監視区域において,検査強化のため捕獲した野生イノシシの豚熱検査を実施

※野生イノシシの検査状況は別紙のとおり（検査状況）。

県の対応

特定家畜伝染病対策本部を継続して設置しており,初発での対応と同様,以下の対策を実施します。

• 県内の養豚場に対して情報を提供するとともに,飼養衛生管理基準の遵守を再度徹底します。
• 継続して野生イノシシの捕獲及び豚熱検査について強化を図ります。
• 県内の養豚場では豚熱ワクチンの一斉接種が完了しているため,本事例による豚の移動や出荷が制限されることはありません。

報道機関へのお願い

報道機関の皆様におかれましては,イノシシの発見場所,養豚場での取材は,本病のまん延を引き起こす恐れがあることから,厳に慎むようご協力をお願いします。

豚熱は,豚熱ウイルスによる豚,イノシシの熱性伝染病であり,人に感染することはありません。また,感染したイノシシの肉が市場に流通することはありません。万が一,感染したイノシシの肉を食べても健康には影響ありません。