赤ちゃんの歯をむし歯から守ろう
乳歯は妊娠7週ごろからつくられ、生後6ヵ月ごろから生え始め、2歳半ごろまでに上下20本の歯が生えそろいます。そして、6歳ごろに永久歯が生え始め、乳歯から永久歯へ生えかわりがはじまります。
妊娠中に気をつけること
- 妊娠中は、お母さんの栄養バランスが保たれるよう食事に気をつけましょう。お母さんの健康と赤ちゃんの健やかな発育のために大切です。
- 妊娠中は、食事の回数が多くなったり、つわり等で口の中が不潔になりやすくなります。口の中を常に清潔に保つようにしましょう。口の中の清潔は、お母さんのむし歯や歯周疾患(歯槽膿漏)等の予防にも役立ちます。
※妊娠性歯周炎になると早産や低出生児出産のリスクが約7倍と高くなることが分かっています。
赤ちゃんが生まれてから気をつけること
- できるだけ母乳を吸わせましょう。母乳を吸わせると、赤ちゃんのあごや口の周りの筋肉がよく育ちます。
- 歯が丈夫になり、むし歯や歯ならびの乱れを防ぎます。
- 人工乳の場合、哺乳びんの乳首は適度に吸う力のいるものを選びましょう。
離乳期に気をつけること
- 離乳の目的の一つは、食べ物のそしゃく(かみくだく、すりつぶす)や飲みこみを覚えさせることです。
- この時期に歯ごたえのあるものを適度に与え、かむ習慣をつけて、かむ力や飲みこむ力を育てましょう。
- 成長や発達状態に気を配った食べ物のかたさや大きさに配慮し、甘すぎるものは控え、うす味にするなどの調理の工夫が大切です。
よくかむことを習慣にしましょう
- よくかむことは、食物の消化、吸収をよくするだけでなく、むし歯、歯肉炎、歯列不正の予防になり、あごの発育を促します。
- 発音や発語などの発達を促し、表情が豊かになります。
- 脳の働きをよくし、集中力などを高めます。
お子さんのむし歯を防ぐために歯磨きを習慣づけましょう
- 歯が生えはじめたら、ガーゼをぬらし、きれいに拭いてあげましょう。
- お子さんが、スプーンを持つようになったら、歯ブラシを与え、遊びながらでも歯ブラシによる歯磨きに慣れさせるようにしましょう。
- 自分で歯磨きができないうちは、大人がみがいてあげましょう。
- 自分で歯磨きができるようになったら、食後の歯磨きを大人が手伝ってあげましょう。
歯の定期健診を受けましょう
- 乳児のむし歯は、子どもの発育、成長はもとより、永久歯にも影響し、一生の健康をも左右します。
- 歯が生えはじめたら、定期的に健診を受け、むし歯の予防や早期発見、早期治療に努めましょう。
問い合わせ先
各市区町村 母子保健担当課